住友生命の学資保険ってどんな保険?ママFPが教える3つの特徴とシュミレーション

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住友生命学資保険3つの特徴とシミュレーション

「住友生命学資保険はどんな学資保険?」

「私に合った学資保険作りをしたい」

このような思いをお持ちではありませんか?

住友生命学資保険は貯蓄性を重視することも、保障性を重視することもできます。

返戻率はそれほど高くありませんが、契約可能年齢が幅広く、細かな設定を立てれる学資保険です。

今回は住友生命が販売する学資保険と個人年金の特徴、学資保険のメリット・デメリット、保険料のシミュレーション、オススメの契約プランまで紹介します。

ぜひ参考にしてください。

住友生命学資保険2つのプランと3つの特徴

住友生命は2種類の学資保険を販売しています。

それが「スミセイのこどもすくすく保険」と「たのしみキャンバス」です。

どちらも学資保険と考えられていますが、厳密に言うと「たのしみキャンバス」は個人年金扱い。

今記事では「スミセイのこどもすくすく保険」をメインに紹介します。

しかしまずは、2つのプランの概要と特徴を見ていきましょう。

スミセイのこどもすくすく保険

「スミセイのこどもすくすく保険」は、中学・高校・大学入学時、もしくは中学・高校・大学入学時・22歳時に学資金を受け取るプランです。

学資金の受け取り時期と受け取り額は以下の通り。

  • 12歳:基準保険金額の10%
  • 15歳:基準保険金額の10%
  • 18歳:基準保険金額の30%(18歳満期の場合は基準保険金額の100%)
  • 22歳:基準保険金額の100%

例えば基準保険金額を100万円とし、18歳満期で契約したとしましょう。

すると、12歳と15歳時に10万円、18歳時に100万円の合計120万円を受け取ることになります。

公立中学入学時にかかる費用は約15万円、公立高校の場合は約30万円ほどかかります。

もちろん私立に進んだ場合は、さらに費用は高くなるのです。

大学入学時にかかるお金だけではなく、中学・高校入学時に必要となるお金も学資保険で貯めたいという方向けの学資保険です。

また22歳満期にすると、大学院進学費用や新社会人準備費用、もしくは卒業旅行に学資金を充てれます。

特徴1:貯蓄型にも、保障型にもなれる

学資保険は、主に契約者やお子様への保障が充実した保障型と貯蓄性の高い貯蓄型に分けられます。

保障型は、保障が充実しているぶん返戻率が低いです。

対して貯蓄型は、返戻率が高いぶん保障が非常にシンプル。

「スミセイのこどもすくすく保険」は、貯蓄型にも保障型にもなれます。

「スミセイのこどもすくすく保険」には、こども総合医療特約・こども入院保障充実特約・指定代理請求特約の3つの特約があります。

これらの中から必要なものを付帯することで、保障型になれるのです。

しかし、特約は無料ではなく付帯した分だけ保険料が値上がり、1つでも付帯すると元本割れを起こすでしょう。

何も特約を付帯しなければ、契約者やお子様の年齢などにもよりますが、返戻率が100%を超える貯蓄型になれます。

しかし、もともとの返戻率は高くないので、どちらかというと保障型の学資保険です。

以下が3つの特約の詳細です。

こども総合医療特約

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お子様が入院したときや手術を受けたときのための特約。

給付金の種類と支払事由は以下の通り。

【災害入院給付金】

不慮の事故による傷害で1日以上入院したときに支払われます。

支払金額は、入院金額×入院日数。

支払限度は、継続した1回の入院につき60日型の場合は60日目まで、180日型の場合は180日目まで、360日型の場合は360日目まで。

通算1,000日分まで支払われます。

【疫病(えきびょう)入院給付金】

疫病で1日以上入院したときに支払われます。

支払金額は、入院日額×入院日数。

支払限度は、継続した1回の入院につき60日型の場合は60日目まで、180日型の場合は180日目まで、360日型の場合は360日目まで。

通算1,000日分まで支払われます。

がんで入院した場合は、支払限度額を超えても支払われます。

【手術給付金】

公的医療保険対象の所定の手術を受けたときに支払われます。

支払金額は手術の種類によって異なります。

がん以外の入院手術の場合は、入院日額×10(開頭・開胸・開腹術の場合は20倍)。

がん入院中の手術は、入院日額×20(開頭・開胸・開腹術の場合は40倍)。

入院を伴わない外来手術の場合は、入院日額×5。

【放射線治療給付金】

公的医療保険対象の放射線治療を受けたときに支払われます。

支払金額は、入院日額の10倍。

こども入院保障充実特約

不慮の事故による傷害または疫病で1日以上入院したときに支払われます。

支払金額は給付金額と同等です。

指定代理請求特約

被保険者が受取人となる給付金や保険金を、受取人が請求できない場合、あらかじめ同意を得た指定代理請求人が給付金や保険金を請求できる特約です。

特徴2:祖父母も契約者になれる

「スミセイのこどもすくすく保険」の、契約者加入可能年齢範囲は非常に広いです。

一般的な学資保険の契約可能年齢は、お子様が0~6歳、契約者が18~45(18~60)歳まで。

しかし「スミセイのこどもすくすく保険」では、お子様は0~9歳まで、契約者はなんと18~65歳(女性の場合は16~73歳)まで加入できるのです。

この契約年齢の幅広さは大きな特徴です。

高齢出産をした方でも加入できれば、お子様が小学校入学した方、学資保険の見直しを考えている方、そして祖父母も契約できます。

特徴3:保険料払込免除が主契約に含まれている

「スミセイのこどもすくすく保険」には3つの特約保障がありますが、主契約に死亡保障と保険料払込免除が含まれています。

死亡保障とは、被保険者に万が一が起きた場合、すでに支払った保険料の相当額が支払われる保障です。

注目すべきが、保険料払込免除。

これは契約者に万が一のことが起きた際、もしくは所定の高度障害状態になった場合、その後の保険料の支払が免除されつつ保障は満期まで続くというもの。

つまり契約者に万が一が起きても、お子様は所定の時期に学資金を受け取れるので、資金不足で大学進学を諦める必要がないということ。

お子様が大学卒業するまでに何が起こるかは分かりません。

実際に親を失っても、保険料払込免除のおかげで大学進学できた方はいます。

保険料払込免除は学資保険特有のものです。

この保険料払込免除が主契約に含まれているのは、嬉しい特徴です。

たのしみキャンバス

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「たのしみキャンバス」は、年金の仕組みを活用してお子様の教育資金を貯める個人年金です。

年金の受け取り期間は5年間で、18歳から支払いが開始されます。

第1回目の受け取り年金額は基本年金額の2倍で、それ以降は毎年基本年金額を受け取ります。

例えば基本年金額が50万円の場合、1回目は倍の100万円、それ以降は毎年50万円の計300万円を受け取ることに。

計画的に教育資金を受け取れる点では学資保険と同じですが、学資保険と違う点もいくつかあります。

ここからは、「たのしみキャンバス」3つの特徴を見ていきましょう。

特徴1:元本割れを起こさない

「たのしみキャンバス」は、保険料の払い込みが終了すると、受け取り総額が払込総額よりも多くなります。

つまり、元本割れを起こすことは絶対にないということ。

しかしながら、保険料払い込み期間中に解約すると、大きく元本割れをしてしまうので要注意。

また保障が付いていなければ、中学・高校入学時などにお金を受け取ることもないので、返戻率は「スミセイのこどもすくすく保険」よりも高いです。

特徴2:保障がない

「たのしみキャンバス」最大の特徴は、保障がないということ。

付帯できる医療保障特約はもちろん、保険料払込免除特約もありません。

保険料払込免除がないために、「たのしみキャンバス」を学資保険とみなすことは難しいです。

契約者に万が一のことが起きると、そのまま解約するか、新たな契約者を立てて保険料の支払いを続けるかしかできません。

はっきり言うと、保険料払込免除がないのは大きなデメリットです。

特徴3:割引制度たのしみランク

「たのしみキャンバス」には「たのしみランク」という割引制度があります。

これは毎月の保険料が15,000円を超えたときに適用され、返戻率は0.5%ほど上がります。

積立金額が大きいほど得をする仕組みですが、そのぶん毎月の保険料は高くなってしまうので要注意。

住友生命学資保険「スミセイのこどもすくすく保険」2つのメリット・デメリット

「スミセイのこどもすくすく保険」は、貯蓄型にも保障型にもなれるバランスの良さで、なかなか人気のある学資保険です。

そんな「スミセイのこどもすくすく保険」加入のメリットは主に2つ。

そのメリットが、カスタマイズ性の高さと祝い金の据え置きができること。

メリットこそありますが、デメリットも知っておく必要があります。

ここからは、加入前に知っておきたい「スミセイのこどもすくすく保険」2つのメリット・デメリットを解説しましょう。

メリット1:あなたに合った学資保険作りが可能

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「スミセイのこどもすくすく保険」はカスタマイズ性が非常に高い学資保険です。

返戻率は変えることができませんが、それ以外はあなたの好きな選択肢ができるでしょう。

まず選ばなければいけないのが、満期。

満期期間は18歳と22歳があり、大学入学時にかかる莫大な費用に重点を置きたいのなら18歳満期、大学卒業後にかかる費用にも対応したいのなら22歳満期が良いでしょう。

そして、満期祝い金の設定額は要注目。

なんと100万円から1万円単位で好きな金額を設定できるのです。

これは数ある学資保険の中でも、住友生命学資保険の大きな強み。

10万円単位で設定できる学資保険はいくつかありますが、1万円単位というのはなかなかありません。

住友生命学資保険では、満期金額によって祝い金額も異なります。

最も重要な満期金額を、詳細に決められるのは大きなメリットです。

保険料払い込み期間は、満期によって以下のように異なります。

  • 18歳満期:12歳払い込み満了、15歳払い込み満了
  • 22歳満期:12歳払い込み満了、15歳払い込み満了、18歳払い込み満了

保険料払い込み期間は短いほど、返戻率が高くなります。

結果だけ見ると総支払額は少なくなりますが、毎月の保険料は多くなってしまうことは知っておきましょう。

短期払いにして保険料の支払いができず、途中解約しては元も子もありません。

返戻率も大事ですが、家計に負担をかけずに払い続けられる保険料を設定しましょう。

メリット2:祝い金の据え置きができる

住友生命学資保険では、12歳・15歳・18歳時に受け取る学資祝い金を据え置きできます。

「12歳・15歳時に祝い金を受け取る必要はない」と考える方は多いです。

確かに中学・高校入学時にかかる費用は、大学入学費用とは異なり収入や他の貯蓄で十分に対応できる額です。

わざわざ返戻率を落としてまで、祝い金を受け取る必要はないと考える人もいるでしょう。

そのように思う方は、祝い金を受け取らず保険会社に預けっぱなしにしておけばいいのです。

据え置かれた金額は、住友生命保険会社所定の利率がつけられます。

連絡をすれば、いつでも据え置き金は引き落とせます。

この祝い金の自由性は嬉しいメリットです。

念のために中学・高校入学時に祝い金が出るタイプの学資保険に加入したい方は、祝い金を据え置けるタイプのものを探してみるといいですね。

デメリット1:学資金の受け取り時期には注意が必要

住友生命学資保険の学資金・満期金支払い日は一般的な学資保険と同じ。

つまり要注意してください。

よく誤解されるのが「学資金受け取り日=所定の年齢となる誕生日」。

例えば18歳満期の場合は、18歳の誕生日当日に学資金が支払われるということ。

これは間違い。

ほとんどすべての学資保険は、「学資金受け取り日=所定の年齢を迎えた後の契約日」なのです。

誕生日ではなく契約日が重要。

5月12日生まれのお子様が、8月4日に18歳満期の学資保険に加入したとします。

すると満期金を受け取るのは、18歳になった年の8月4日。

この場合は大学入学費用や受験費用、推薦入試、AO入試にも対応できます。

それでは、2月2日生まれのお子様の場合はどうなるでしょうか?

この場合は、18歳満期だと推薦入試はもちろん、大学受験費用、大学入学費用にも対応できないかもしれません。

多くの学資保険は、推薦入試などに対応するためや早生まれのお子様のために17歳満期を用意してたり、契約日ではなく高校3年生の10~11月に学資金が支払われるようにしています。

しかしながら、住友生命学資保険にはそのような配慮が見られません。

早生まれのお子様はもちろんですが、住友生命学資保険に加入する前は必ず担当者に学資金受け取り時期を確認しましょう。

デメリット2:貯蓄型の割には低い返戻率

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貯蓄型にも、保障型にもなれる「スミセイのこどもすくすく保険」ですが、貯蓄型としてはあまり優秀な学資保険ではありません。

マイナス金利の影響を受けたこともありますが、「スミセイのこどもすくすく保険」の返戻率は高くても101.5%。

貯蓄型の学資保険は、何よりも返戻率が重要です。

貯蓄型でも元本割れする商品はいくつかあるので、元本割れしないだけましですが、貯蓄型としては他の商品に負けている印象を受けます。

例えば、現在トップクラスの返戻率を誇るのがソニー生命学資保険で約110%。

ソニー生命は別格としても、返戻率105~106%の学資保険は少なからずあります。

肝心な返戻率が高くないのは、貯蓄型学資保険としては大きなデメリットです。

住友生命学資保険を年齢別にシミュレーション

住友生命学資保険「スミセイのこどもすくすく保険」の、返戻率や保険料のシミュレーションをしてみたいと思います。

基本契約条件は以下の通りです。

【基本契約条件】

  • 契約者:男性
  • 満期:18歳
  • 保険料払い込み期間:12歳
  • 基本保険金額:100万円
  • 受け取り総額:120万円

今回は特約を一切付帯していません。

以下が契約者の年齢を変えた場合の結果一覧です。

【契約者年齢20歳、被保険者年齢0歳】

  • 毎月の保険料:8,195円
  • 保険料払込総額:1,180,080円
  • 返戻率:101.7%

【契約者年齢20歳、被保険者年齢1歳】

  • 毎月の保険料:8,950円
  • 保険料払込総額:1,181,400円
  • 返戻率:101.6%

【契約者年齢20歳、被保険者年齢2歳】

  • 毎月の保険料:9.841円
  • 保険料払込総額:1,180,920円
  • 返戻率:101.6%

【契約者年齢30歳、被保険者年齢0歳】

  • 毎月の保険料:8,203円
  • 保険料払込総額:1,181,232円
  • 返戻率:101.6%

【契約者年齢30歳、被保険者年齢1歳】

  • 毎月の保険料:8,957円
  • 保険料払込総額:1,182,324円
  • 返戻率:101.5%

【契約者年齢30歳、被保険者年齢2歳】

  • 毎月の保険料:9,847円
  • 保険料払込総額:1,181,640円
  • 返戻率:101.5%

【契約者年齢40歳、被保険者年齢0歳】

  • 毎月の保険料:8,256円
  • 保険料払込総額:1,188,864円
  • 返戻率:100.9%

【契約者年齢40歳、被保険者年齢1歳】

  • 毎月の保険料:9,006円
  • 保険料払込総額:1,188,792円
  • 返戻率:100.9%

【契約者年齢40歳、被保険者年齢2歳】

  • 毎月の保険料:9,896円
  • 保険料払込総額:1,187,520円
  • 返戻率:101.0%

特約保障を一切付帯しないと、かろうじて101%を超えるといったところです。

やはり返戻率だけを見るのならば、他の学資保険の方が上です。

しかし返戻率がトップクラスに高い学資保険は、契約可能年齢範囲が狭い等のデメリットがあります。

もしほかの貯蓄型学資保険に加入できない年齢の方にとっては、住友生命学資保険は良い選択肢となるでしょう。

住友生命学資保険オススメの契約プランは?

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住友生命学資保険「スミセイのこどもすくすく保険」は、保障型として加入するのがオススメです。

貯蓄型としては、少し返戻率が弱いです。

もし貯蓄性を重視する方は、他の学資保険にも目を通してみると良いでしょう。

各自治体にもよりますが、子供の医療費助成制度があるところは多く、なかには子供の医療費は無料の自治体もあるほどです。

それでも生まれながら体の弱いお子様は、入院や手術を繰り返す可能性があります。

お子様の入院費や手術費が気になる方にとっては、「スミセイのこどもすくすく保険」はオススメできます。

返戻率も重要ですが、それよりも重要なのがあなたに合った学資保険を選ぶことです。

そういった意味では、「スミセイのこどもすくすく保険」は優秀な学資保険です。

返戻率さえ気にしなければ、祝い金を中学・高校入学時に受け取ることも据え置くこともでき、満期金の設定も細かにできます。

これだけ選択肢がある学資保険は珍しいです。

また返戻率は101%前後ながら、12歳払込終了で月の保険料が1万円以下なのも大きな魅力です。

返戻率だけでは測れない優れた面が、「スミセイのこどもすくすく保険」には数多くあります。

まとめ

住友生命学資保険は、「スミセイのこどもすくすく保険」と「たのしみキャンバス」を販売しています。

2商品の大きな違いは、保障があるかどうかです。

学資保険の「スミセイのこどもすくすく保険」は保障型にも、貯蓄型にもなれる万能性の良さが魅力。

返戻率はそれほど高くないですが、カスタマイズ性の高さは大きなメリットです。

あなたに合った学資保険を作れる可能性は高くあるので、一度加入を検討してみてもいいかもしれませんね。