妊娠中に砂肝を食べて大丈夫?妊娠中の砂肝5つの注意点と影響

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コリコリという食感が癖になる「砂肝」は、焼き鳥や居酒屋さんには定番の食材です。

妊娠中も「砂肝を食べたい!」と思う妊婦さんも多いでしょう。

妊娠中に砂肝を食べても良いのでしょうか。

そこで今回は、妊娠中に砂肝を食べる際の5つの注意点と影響を紹介します。

今回のポイントは下記の6つです。

□妊娠中に砂肝を食べてもいいの?
□鉄分が豊富!妊娠中の貧血対策にオススメ
□ビタミンB12は葉酸の働きに欠かせない
□カロリーは低いがコレステロールは高い
□半生では食べないで!トキソプラズマの危険性とは…
□お腹の赤ちゃんを守るビタミンKは摂りすぎも良くない!?

食べれば食べるほど癖になるコリコリ食感の砂肝。

妊娠中にだって食べたくなりますよね。

普段は食材に含まれる栄養素や注意点は何となく分かっていたとしても、そこまで気にせずに食べていることがほとんどでしょう。

しかし、妊娠中に食べたものはお腹の赤ちゃんにも影響します。

良い点も悪い点も食べる前にきちんと確認すれば安心ですね。

是非、妊娠中に砂肝を食べる際の参考にしてみて下さい。

妊娠中に砂肝を食べてもいいの?

焼き鳥や居酒屋さんの定番メニューの砂肝。

コリコリとした独特の食感は焼いても揚げても美味しいですよね。

低カロリーでビタミンや鉄分も含まれているので妊娠中に食べても大丈夫な食材と言えるでしょう。

しかし、何でも食べすぎは良くないですし、妊娠中は免疫力が低下をしている為普段は平気でも妊娠中は過敏になる事が多いです。

妊娠中に砂肝を食べる際に気をつけることや利点などを紹介します。

妊娠中に口にするものは、お腹の赤ちゃんの成長にも影響を及ぼす可能性が高いとされています。

しっかりと確認してから食べるようにして下さいね。

鉄分が豊富!妊娠中の貧血対策にオススメ

砂肝は、レバーには劣りますが鉄分が豊富です。

よく、貧血にはレバーを取ると良いと言われています。

しかし、レバーにはお腹の赤ちゃんに奇形や先天性異常のリスクを高める「レチノール」が豊富に含まれているのです。

過剰に摂取しなければ問題はないとされていますが、赤ちゃんにリスクを伴う可能性があるというだけで敬遠してしまう妊婦さんも多いでしょう。

その点、砂肝のレチノールの含有量はレバーよりもはるかに少ないので、妊娠中の貧血対策にオススメできる食材です。

砂肝と各レバーの含有量の比較

食材の種類 レチノール 鉄分
砂肝 4μg 2.5mg
レバー(鶏肉) 14,000μg 9.0mg
レバー(豚肉) 13,000μg 13.0mg
レバー(牛肉) 11,000μg 4.0mg

※可食部100gあたりの含有量

妊娠中に貧血になりやすい理由

妊娠をすると、お腹の赤ちゃんに栄養や酸素を送り届けるために血液量が増えます。

しかし、ヘモグロビンの数値は一緒に増えないため、薄められて貧血が起こりやすくなるのです。

酷い場合は、産院でも鉄剤が処方されます。

しかし、出来るだけ自分が食べるもので補いたいですよね。砂肝に含まれる鉄分は、「ヘム鉄」と言って、野菜や豆類に含まれる「非ヘム鉄」とは異なります。

「ヘム鉄」は、肉類や魚類の動物性に含まれる鉄分で非ヘム鉄よりも吸収率が良く貧血対策に効果的です。

参考:文部科学省 食品成分データベース「ニワトリ 筋胃/生」

文部科学省 食品成分データベース「ニワトリ 肝臓/生」

文部科学省 食品成分データベース「ブタ 肝臓/生」

文部科学省 食品成分データベース「うし 肝臓/生」

ビタミンB12は葉酸の働きに欠かせない

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砂肝にはビタミンB12という水溶性のビタミンB群の一種が含まれています。

妊娠中は、お腹の赤ちゃんの健康のために葉酸を積極的に摂っている妊婦さんも多いでしょう。

ビタミンB12は、葉酸の働きを促す効果があるのです。

妊婦さんにとって葉酸が必要なのは、もはやメジャーになっています。

しかし、一緒に摂ると更に葉酸の働きをアップさせてくれるビタミンB12の存在も大切なんです。

これからは、一緒に摂るよう心掛けて下さいね。

また、葉酸と一緒に働くことで赤血球を作り出します。

鉄分と同様に妊娠中の貧血対策にもオススメです。

カロリーは低いがコレステロールは高い

妊婦さんが気になるのは、やはり食材のカロリーとコレステロール値ですよね。

カロリーが高いと少しの量でも食べ続けることによって体重が増えてしまいがち。

体重が増加してしまうと、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスクを高めてしまうことに…

また、妊娠中はコレステロール値が高い食べ物にも注意が必要です。

妊娠中はただでさえコレステロール値が高くなりやすいのですが、更に悪化すると血液中の脂肪量が増加しドロドロの血液に。

動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の血液系の疾患のリスクを高めることになるので注意が必要です。

砂肝は、可食部100gあたり94kcalと動物性にして割とヘルシー。

しかし、コレステロールは200mgと高めです。

カロリーは低くてもコレステロール値が高いので食べすぎないよう、ほどほどにして下さいね。

半生では食べないで!トキソプラズマの危険性とは…

外で砂肝を食べる場合は、火をしっかりと通してくれるのでそこまで心配する必要はないでしょう。

しかし、自宅で調理する場合には注意が必要です。

中までしっかりと焼けず半生の状態で食べてしまうと食中毒の危険性が高まります。

腹痛、嘔吐、下痢、発熱の症状が出ても妊娠中は自己判断で薬を飲むことができません。

また、生の肉は「トキソプラズマ」という寄生虫の感染リスクが高まります。

もし、妊娠中に初めてトキソプラズマに感染すると、ママの胎盤を経由してお腹の赤ちゃんへ移り「先天性トキソプラズマ症」を引き起こす可能性が高まるのです。

もし、お腹の中で赤ちゃんに感染してしまった場合、生まれてくる赤ちゃんに次のような症状が現れます。

  • 髄膜炎
  • 水頭症
  • 脳性麻痺
  • 黄疸
  • 貧血
  • 肝臓機能障害

最悪の場合、死産や流産も引き起こす大変怖い寄生虫です。

砂肝を家で食べる際は、中までしっかりと火を通してから食べるように十分気をつけて下さいね。

参考:国立感染研究所「トキソプラズマ症とは」

お腹の赤ちゃんを守るビタミンKは撮りすぎも良くない!?

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砂肝は、お腹の赤ちゃんを守る「ビタミンK」が豊富に含まれています。

妊娠中のビタミンKの必要性なんて聞いたことないと思われる妊婦さんも多いのではないでしょうか。

ビタミンKは「止血のビタミン」と呼ばれる、血液を固める働きがあります。

赤ちゃんのまだ未熟な消化器官からの出血を防ぐのに効果があるとされているのです。

また、妊婦さんが摂取した栄養はお腹の赤ちゃんへ優先的に送られてます。

よって、妊婦さんの骨密度が減少している可能性が高いのです。

ビタミンKは、骨密度を上げて、骨を強くしてくれる作用もあるので、お腹の赤ちゃんにもママにも必要な栄養素なんです。

しかし、ビタミンKには身体に吸収しやすく蓄積してしまう特徴が。

特に身体には害はないと言われていますが、血栓防ぐため血液サラサラにする薬などを日頃から飲んでいる方は予め主治医に相談しておくと安心ですね。

まとめ

妊娠中に砂肝を食べても、もちろん大丈夫ですが食べ方や量に気をつけましょう。

砂肝は、低カロリーなうえお腹の赤ちゃんの成長に効果的なビタミンKや妊婦さんに多いと言われる貧血予防にも良いとされています。

しかし、コレステロール値が高く、半生の状態で食べてしまうと食中毒やトキソプラズマ感染の可能性も。

しっかりと中まで火を通し、ほどほどに食べれば妊娠でも食べてる食材のひとつと言えるでしょう。

妊娠中でもコリコリ食感を楽しんで下さいね!