赤ちゃんの首が赤い…ただれの原因とケア・対策法

スポンサードリンク

赤ちゃんの柔らかくて繊細な肌のケアに悩む方は多いですよね。

特に首がすわる前の赤ちゃんの場合、首元に湿疹ができたり、赤くなったり、ただれたりして大変です。

この記事では、赤ちゃんに多い首のトラブル、赤くなったりただれたりする原因とケアの方法、対策を次のようにまとめました。

・首が赤くただれる原因は、弱い皮膚と汚れ
・【対策1】肌着は綿素材のものを!
・【対策2】沐浴液だけはNG!泡立てた石けんで丁寧に洗おう
・【対策3】保湿をしっかり!
・【対策4】こすらないのが鉄則
・【対策5】こまめなシャワーで汚れを流す
・特別な注意が必要な乳児湿疹、アトピー性皮膚炎、とびひの対応
・赤ちゃんに使えるおすすめの薬は白ワセリン

デリケートな赤ちゃんの肌を守るための方法をひとつずつ見ていきましょう。

首が赤くただれる原因は、弱い皮膚と汚れ

赤ちゃんの首は、柔らかな肌が重なるようになっていて、層のようになっている所がありますよね。

この重なり部分は臭くなったり、赤くなったり、埃が溜まっていたり、ただれたり、なにかとトラブルになりやすい場所!

ちょっと気を抜いただけで肌トラブルになる最大の理由は、赤ちゃんの皮膚がとても弱くて傷付きやすいこと。そして、新陳代謝が盛んで汚れやすいこと!

赤ちゃんの皮膚はとても薄く、少しの刺激で傷が付いてしまいます。

さらに、赤ちゃんは汗をよくかき、よだれや吐いてしまった母乳やミルク、埃、服や布団との摩擦など、肌が汚れたり傷付く機会がとても多いんですね。

さらに、生後四カ月くらいまでは首を動かすことがほとんどないため、首元の皮膚が重なった場所に皮脂や汗、埃などが溜まりやすいのもトラブルに原因。

赤ちゃんの首は、赤ちゃんだからこそ傷付きやすく、デリケートで汚れが溜まりやすいのです。

【対策1】肌着は汗を吸う綿をふんだんに!

赤ちゃんの首のトラブルを避けるためには、とにかく、原因をひとつでも減らすのが重要です。

まず、肌着は綿素材!

汗をよく吸ってくれて、肌に優しく、洗濯にも強い綿は、肌トラブルを避けるのに心強い味方です。

そして、多めの枚数を準備するのも必須!

汗をかいたり、吐いた母乳やミルクで汚れたり、上下が繋がったタイプだとオムツ汚れなどで取り替えることもしばしば!

筆者は、股下を止められるタイプの綿素材肌着を愛用しました。

大手メーカーのものだと繰り返し洗濯してもへたらず、オムツのズレも股下のホックで防げ、乾くのも早くて良かったです。

首がすわってからは、ボディースーツ型の肌着を愛用。

模様が可愛いものを購入し、夏場、家で過ごす時はボディースーツ肌着一枚でした。

少し値が張りますが、大手メーカーの綿素材の肌着は長く使えて肌に優しいので、多目に買っておくことをおすすめします。

【対策2】泡立てた石けんで1日1回ていねいに洗おう

赤ちゃんのお世話の中で大変な作業のひとつにお風呂があります。

特に、一カ月検診を終えるまでは親兄弟と一緒に湯船に入るのがNGなので、ベビーバスなどを使って洗わなければなりません。

風邪を引かせてはいけないし、ぐずるし、石けんで滑るし、なにより重労働!

できるだけ手早くサッと済ませたい!と思いますよね。

でも、お風呂で石けんを使ってしっかり首元の汚れを落とすのが皮膚トラブルを避ける2つ目のポイント!

しっかり泡立てた石けんを指にとり、首元の皺の中まで洗ってください。

そして、泡を完全に流し切るのも大切。

時々、石けんを使わず沐浴液だけでお風呂を済ませる方がいますが、NG!

残念ながら沐浴液だけでは赤ちゃんの皮膚の汚れは落ちません。

新陳代謝が盛んな赤ちゃんの肌は、優しくもしっかり洗ってあげる必要があります。

筆者は、かがまずに洗えるようベビーバス用の高い台と、赤ちゃん落下防止用のネットをレンタルし、ベビーソープは泡で出るプッシュポンプタイプを購入しました。

この3つがあるだけで、随分と赤ちゃんのお風呂が楽になりましたよ。

そして、お風呂に入れる時間も、家事や上の子の保育園の迎えで忙しくなる夕方よりも前に済ませてしまうことに!

少しでも楽ができるよう工夫をしながら、1日1回の石けんで洗うお風呂を乗り切ってくださいね。

【対策3】保湿をしっかり!

スポンサードリンク


3つ目の対策は保湿です。

赤ちゃんの肌は非常に薄く、皮脂が少ないので保湿能力が弱いんです。

ですから、保湿剤で皮膚を保護する膜を作ってあげましょう。

ベストな塗るタイミングはお風呂から出た時!清潔な肌に直ぐに塗ってあげてください。

赤ちゃん用の保湿剤も、ローションタイプやクリームタイプ、軟膏などいろいろありますよね。

使いやすいものでOKですが、皮膚が赤くなったり、特にカサカサしている部分には、軟膏タイプがおすすめ。

全身用と、特に保護してあげたいピンポイント用を分けて準備するのもいいですね。

なお、ベビーパウダーを使う方がいますよね。

ですが、ベビーパウダーは汗や湿気を吸った状態で皮膚に張り付いてしまうので、あまりおすすめできません。

筆者は一人目の子のお風呂上がりに使用していましたが、オムツかぶれが酷くなって皮膚が真っ赤になったので一度使っただけで使用をストップ!

合う方もいるかもしれませんが、ベビーパウダーは保湿というより汗や湿気を貯め込んでしまうことになるので、あまりおすすめできません。

【対策4】こすらないのが鉄則

赤ちゃんの肌はとても弱く、ちょっとした刺激で傷が付いてしまいます。

傷が付くと、そこから炎症が広がって赤くなったり、ただれたりします。

ですから、赤ちゃんの肌には極力刺激を与えたくないもの!

よだれ、吐いてしまった母乳やミルク、お風呂上がりの濡れた肌などは、絶対に擦らないでください。

水分をよく吸い取る柔らかなタオルやガーゼを、濡れている部分にそっと押し当てる方法で拭きましょう。

慌てていたり、急いでいると、ついつい手を横に動かして擦りがち!

でも、それが皮膚を傷付ける原因になりやすいので、注意してくださいね。

首の水分は、人差し指にタオルを巻き付けるようにし、皺の中に指を入れ込むようにしながら拭き取るといいですよ。

【対策5】こまめなシャワーで汚れを洗い流すのがおすすめ

5つ目の対策は、こまめなシャワーです。

赤ちゃんの肌は擦るのNG!

できれば、優しくお湯で汚れを流し落としてあげましょう。

特に夏はたくさん汗をかいてかぶれやすいので、サッとシャワーを浴びせてあげるとベター。

この時、石けんは使わなくてOK!

お湯で流すだけで、首のただれだけでなく、背中のあせもやオムツかぶれも予防できます。

筆者は、赤ちゃんをお風呂場で寝かせられるベビーチェアやタライ(お湯を入れて赤ちゃんを座らせられるサイズ)をよく使いました。

「置き場に困る」と迷う方も多いですが、つかまり立ちできるようになるまで、毎日にように活躍してくれますよ。

赤ちゃんに使えるおすすめの薬はワセリン

赤ちゃんの肌は石けんの泡で洗うことと保湿が大切と紹介してきました。

この保湿で非常に便利なのがワセリンです。

ワセリンは保湿だけでなく、傷の保護膜にもなってくれます。

小さな傷なら塗ってガーゼで保護すると早く治るという嬉しいもの!

家にあると重宝しますよ。

黄色いワセリンと、白色ワセリンがあり、市販品もあります。

冬の乾燥予防だったり、ちょっとした湿疹なら市販品でもOK!

ただ、医師に処方してもらえる白ワセリンは不純物が少なく、柔らかく伸びて非常に塗りやすのが特徴。頻繁に湿疹が出たり、乾燥が酷い場合は医師に相談してみてください。

(参考:川越救急クリニック

特別な注意が必要なただれ

スポンサードリンク


赤ちゃんの皮膚トラブルの中には、これまで紹介した対策だけでは対応仕切れない、特別注意が必要なものがあります。

それは乳児湿疹、アトピー性皮膚炎、とびひ。この3つは小児科や皮膚科で薬をもらって対処してくださいね。

乳児湿疹

だいたい、生後一カ月目くらいに顔中にニキビのようなものがたくさんできるのが乳児湿疹です。

頬が赤くなる所からスタートして、ポツポツとニキビのようなものが顔中にでき、額や頭、首、酷い場合は全身に湿疹が広がっていきます。

筆者も2人の子どもで経験しました。

大抵は、石けんを使って丁寧に顔を洗った後、しっかり保湿することで自然に治ります。

ですが、なかなか治らなかったり、どんどん広がったり、掻きむしってしまって膿が出るような場合は小児科や皮膚科へ!

最初は「赤ちゃんの顔に薬を塗るのが怖い!」と思うかもしれません。

しかし、皮膚の炎症は長引けば長引くほど、酷くなったり、痕が残ったり、赤ちゃんが辛くなるもの!

ちょうど一カ月検診がある時期ですから、医師に相談してみてくださいね。

(参考:巣鴨さくらなみき皮膚科

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、皮膚の関節部分など特定の場所に炎症が起こって、痒みがしつこく長く続きます。

また、食事やお風呂の痕、寝る前など、体が温まると強い痒みを感じる特徴もあります。

ただの湿疹なのか、アトピー性皮膚炎なのか最初は判断しにくいのですが、全身ではなく、特定の場所の炎症がなかなか治らず、長く続くようならアトピー性皮膚炎の可能性があります。

多くの場合、まず、ステロイド系の強い薬を使って一気に炎症を抑え、症状が治まってからじっくり原因を探り、対処療法・予防策を続けていくことになります。

「ステロイドは怖い!」というイメージがあって病院に行くのを嫌がる方もいますが、医師の指導に従って正しく使えば安全で有効な薬です。

アトピー性皮膚炎は長く治療を続ける必要があるので、信頼できるかかり付けの医師を見つけるといいですよ。

(参考:アトピー性皮膚炎|かわだ小児科

とびひ

とびひは、細菌が原因の皮膚の炎症です。

ニキビが潰れたような、じゅくじゅくした小さな炎症が、風に煽られて火事があちこち飛び火するように広がっていきます。

炎症が広がるスピードは本当に速く、1個だけだった炎症が2~3日で全身に広がることも!

これは、見つけた瞬間に抗菌作用のある塗り薬を塗ってガーゼで覆い、他の場所に細菌が付かないように徹底的にガードしなければなりません。

痒いから、といって手で触れてしまうと、その手が次触れた場所に炎症が!

耳や鼻の中、頭などにできると気付くのが遅くなりますし、薬も塗りにくく、なかなか完治しないことも!

とにかく「じゅくじゅくして広がってるかも?」と感じたら、即、小児科や皮膚科に行ってください。

とびひは、大人にもうつります。家族全員が被害に!ということもありますので、注意してくださいね。

(参考:日本小児皮膚科学会

赤ちゃんの首は、清潔にすることで守ってあげよう!

スポンサードリンク


赤ちゃんの肌はとても刺激に弱く、ちょっとしたことで傷付きやすいもの。

すぐに赤くなったり、ただれたりするので、汗を吸いやすい綿の肌着を使ったり、泡立てた石けんを使って丁寧に洗ってあげてください。

擦るのはNGで、保湿も必須。こまめにシャワーで汗や汚れを流してあげるのも効果的です。

毎日のケアでお肌を守ってあげてくださいね。

家庭にひとつワセリンを準備しておくと、しっかり保湿したいときだけでなく、皮膚炎や傷の保護にも使えて便利ですよ。

ただし、乳児湿疹やアトピー性皮膚炎、とびひは医師に相談して、できるだけ早く治療してあげてくださいね。