玉を使った名前25選~玉の意味や由来と読み方を徹底解説!

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「玉」という漢字について

音読み:ギョク
訓読み:たま
画数:五画

姓や名前に用いられる場合には、他にも読み方があります。

「お」「よし」「だま」「きよ」などです。

「玉」の意味や由来や成り立ちと特徴

漢字の由来は、「三つの美しい玉を糸で繋げている」。

成り立ちは、三つの美しい玉に糸を通した様を表した象形。

特徴は、美しい玉を示した三本の横線の真ん中に、糸を示した縦線を通していること。

そして、「王」と区別するために一番下の横線の上に記された「﹅」です。

意味は、「貴重」「優れている」「清らか」「尊い」。

「王」の部首は、実は「玉」である

様々な漢字に用いられる「王(おうへん)」は、実は「玉(たまへん)」になります。

「たまへん」が左側にある時は、便宜上「﹅」を除くため、「王」のように見えて「おうへん」と呼ばれることもありますが、実際は「王」とは関係ありません。

「玉」は、日本では「天皇」の象徴

「玉」は、常人が持つことができない美しい石、つまり宝石を表します。

身分が非常に高い人しか所持できないことから、「王」や「天子」などの尊い存在を象徴する漢字になりました。

特に日本では「天皇」のことを「玉(ぎょく)」として、座る場所を「玉座」、声を「玉音」と称しました。

そして、そこからさらに派生して「貴重」「優れている」「清らか」「尊い」などの意味が生まれたのです。

「天皇」は、一点の汚れもなく清らかで優れていて尊い存在でなければならなかったのです。

「玉」は「玉(ぎょく)」だけを表すものではない

「玉(ぎょく)」は「天皇」の象徴でした。しかし、庶民にとっては普通の丸い物も「玉(たま)」と呼びました。

「玉(ぎょく)」と「玉(たま)」を分けて考えていたのです。

女子が遊ぶ「お手玉」や丸い銭を子供に与える「お年玉」、庶民の女性の名前にも「玉」は使われていました。また相手を蔑む時にも使われました。

「玉」を使った熟語

「玉」を使った熟語には、「玉(ぎょく)」から派生した「優れているもの」を表すものが多数でした。

少数ですが、「玉(たま)」を表すものも見受けられました。

一部書き出してみます。

二字熟語・・・玉印、玉案、玉音、玉眼、玉顔、玉器、玉女、玉章、悪玉
三字熟語・・・玉細工、玉砂利、玉糸織、玉虫色、玉案下
四字熟語・・・錦衣玉食、金声玉振、玉堂富貴

まだ多数ありましたが、意味が重複するので省きました。

三字熟語以降は言い回しや名詞などに使われることが多いようです。

「玉」の説明の仕方

口頭で名前を伝える際、どういった漢字を書くのか聞かれる時があります。

例えば、あなたの名前が「玉枝(たまえ)」だとします。

その場合、「玉」をどのように説明すればよいのでしょうか。

ここで例を挙げてみます。

・「たまえのたまは、お年玉の玉です」

これは簡単ですね。

「お年玉の玉」と言われてわからない人はいないでしょうから。

「玉」を使った名前の有名人・芸能人

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清川 玉枝さん(きよかわ たまえ・昭和の女優、舞台女優のち映画女優)
中村 玉緒さん(なかむら たまお・女優、タレント)
吉村 玉緒さん(よしむら たまお・女優、タレント)
安藤 玉恵さん(あんどう たまえ・女優、舞台女優のち映画女優)
金 玉均さん(きん ぎょくきん・李氏朝鮮後期の政治家、朝鮮の近代化を目指した)

「玉」は明治になると「ぎょく」の意味が強まった

幕末期に大政奉還がなされ、政権が徳川から天皇に返還されてから、天皇を中心とした新しい政治が始まり、第二次世界大戦で敗戦するまで天皇は神聖な存在とされていました。

「玉」も「ぎょく」の意味合いが強くなり、庶民が名前に「玉」を用いることはおこがましいとして避けられていました。

「玉」を使った有名人・芸能人の名前が昭和に入るまで極端に少ないのはそのためです。

「玉」が「たま」として復活したのは昭和に入ってから

大戦が終わり、天皇が「象徴」となってからも、暫くの間は恐れ多いからと名前への使用は避けられていました。

しかし、天皇の権威が薄まるにつれて「玉(たま)」が復活してきました。

庶民が「玉」を名前に使うようになってきたのも昭和の後期あたりからです。

「玉」を使った名付け候補

真玉(まお)
玉湖(よしこ)
玉音(たまね)
玉絵(きよえ)
玉実(きよみ)
奈玉子(なおこ)
玉美子(たみこ)
玉美(たまみ)
玉葉(きよは)
陽玉利(ひおり)
花玉莉(かおり)
玉貴(たまき)
玉緒(たまお)
玉羅(きよら)
玉衣(よしえ)
花玉瑠(かおる)
希玉音(きよね)
沙玉利(さおり)
玉史(きよみ)
真玉(まきよ)
梨玉奈(りおな)
玲玉(れお)
未玉菜(みおな)
沙玉里(さおり)
玉香(きよか)

「玉」は気品を感じさせる漢字

「玉」という漢字は少しアクが強く、名前には使いづらいのではないかと思うかもしれませんが、組み合わせる漢字によって女の子の名前はとても可愛らしくなります。

平成に入ってからは使ってみたい漢字の上位に入るようになりました。

それは漢字の持つ意味と見た目の可愛らしさからです。そして、気品を感じさせるのもこの漢字の特徴です。

清らかで優れた人になるように、願いを込めて大切な我が子に「玉」を用いる親が増えています。

まとめ

今回は「玉」にまつわる意味や熟語、実際に使われる名前の例などを紹介しました。

大切なお子さまの名付けの参考にしていただければ幸いです。