妊婦のツボ押しは危険?妊娠中に押しても良い・悪い4つのツボと影響や流産リスク

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適切な箇所を押すことにより、体の不調を改善してくれる不思議なツボ。

WHOによると、全身のツボの数は361個とされており、体中にはさまざまなツボが存在しているとのことです。

ホルモンバランスの乱れや、体重増加による足腰の疲れ、つわりによる吐き気・胃もたれなど、何かと体調不良が多くなる妊娠中ですが、

それらの悩みの改善策として、妊婦さんはツボ押しをしても良いのでしょうか?

妊娠中に効果的なツボや控えた方がよいツボなど、気になる妊娠中のツボ事情をまとめてみました。

  • そもそもツボとは?
  • 妊娠中に押すと流産する禁忌のツボ、という都市伝説
  • 押しても大丈夫!妊娠中に活躍するツボ
  • 妊婦さんの体の状態に合わせて押すべきだとされているツボ

そもそもツボとは?

ツボは専門用語で経穴(けいけつ)といいます。

東洋医学では、全身のエネルギーや血が流れる通り道を経路と呼び、その経路が交わる箇所を経穴と呼んでいるのです。

経路の流れが悪くなると病を引き起こすとされており、その滞りを改善するために経穴を刺激するのです。

妊娠中に押すと流産する?!禁忌のツボがあるという説

「妊娠中に押してはいけないツボがある!」

「押したらダメなツボを押すと流産する!」

なんてことを聞いたことはありませんか?

妊娠中のマッサージに関して調べていたところ、流産を促すツボがあるといった記事を目にした妊婦さんは少なくはないはず。

現に今回の記事でもそのことについて触れていますからね。

不妊や安産などに効果的なツボもあるのですが、安産効果として陣痛を促す効果があるともされており、この話がひとり歩きして、ツボを押したら早産や流産に繋がった人がいる、という話が広まったのではないかと考えられます。

ツボを押したら何人が流産した、という医学的なデータや根拠がある訳ではないですし、悪いツボを押したからと言って即座に流産に繋がるとは考えにくいです。

しかし、妊娠中は時期やお母さんの体調に合わせて、押すべきツボと押さないべきツボがあるのは事実です。

妊婦さんは体調が安定しないため、刺激が強すぎるツボ押しは控えた方が良いとされています。

体中、特に足裏には沢山のツボがあり、意図せず他の作用を促してしまう事がありますので、外的作用に対して不安になりがちな妊娠中は、あまり勧められない事が多いでしょう。

また、知識のない上での自己判断でツボに関しての治療をする事も好ましくありません。

必ず治療院などで鍼灸師さんに妊娠を伝え、アドバイスを聞いた上で治療しましょう。

場所によっては妊婦さんの施術を行っていない所もありますので、注意が必要です。

現在はマタニティ向けのお店やサービスも増えていますので、適切なマッサージで妊娠中の体調不良の改善に繋がるとよいですね。

関連記事⇒妊婦は整体に行っちゃダメ?妊娠中のマタニティ整体の影響と効果5ポイント

押すとスッキリ!妊娠中に活躍するツボ

ツボに関する知識をしっかりと身につけた上でツボ押しをおこなえば、妊娠中の体の不調を改善することが可能です。

では、妊娠中に活躍するツボとは一体どこでしょうか?

ツボの場所とそれぞれの効果を見てみましょう。

・内関

吐き気や乗り物酔い、胃痛など、消化器系に効果がある他、お腹の張りや食欲不振の改善にもつながるツボです。

手首を曲げた際にできる手首の太いシワから指三本分、腕の筋の間をピンポイントに刺激します。

つわりの際に是非試したいツボのひとつで、船乗り用ではありますが、この内関のツボを刺激するシーバンドという指圧リストバンドが発売されているほど。

このリストバンドは多数の臨床実験でも症状の改善に効果があるという結果が報告されており、つわりにお悩みの妊婦さんは試す価値のあるものでしょう。

・足の三里

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胃腸の不調や、むくみの改善を促すツボです。

足の疲れを癒すツボともされていますので、お腹が大きくなり足腰に疲れがたまりやすい妊婦さんにもオススメのツボです。

膝の外側、皿の下から指四本分の一のくぼんでいる部分です。中指や親指でしっかり刺激しましょう。

かつて松尾芭蕉が旅の途中にお灸をすえていたツボともいわれています。

妊婦さんの体の状態に合わせて押すべきだとされているツボ

体調を見ながら、妊娠中の時期によっては押すべきだとされているツボもあります。

ただし、いずれも強く押しすぎることがないように、心配な方は鍼灸師の先生などに相談してから試すようにしましょう。

・肩井

頭痛や肩こりに効くほか、乳汁分泌不全や難産にも効果があるツボとされています。

首の付け根と肩先の中間に位置するため、肩こりの際につい強くマッサージしてしまいがちな箇所でもあります。

難産に効果があるとされているため、分娩を促すがあり、臨月以前に強く押すことの無いようにしましょう。

・三陰交

安産のツボとされている三陰交は、冷えやむくみにも効果があり女性には嬉しい効果をもたらすツボでもあります。

足のくるぶしから、指四本ほどの位置にあり、自身でも比較的押しやすいでしょう。

しかし、三陰交に関しては鍼灸師の先生によっても意見の分かれる部分が多く、時期や押す強さなどを考え、自己判断でのマッサージは行わない事をお勧めします。

妊娠中のツボへの刺激や足つぼは、念のため安定期が過ぎてから

いかがでしたか?

流産してしまうツボの噂の真相などがわかり、ほっとした方もいらっしゃるでしょう。

ツボは個人の体調や気になる症状に合わせて、専門的な見解の元で行うものです。

特に妊娠中、子宮に関係するツボ押しは、自己判断で行うことはやめましょう。

ツボ押しに関しては、妊娠初期は控えて安定期を過ぎたら、信頼できる病院や先生に相談をした上で行うことがベストですね。