赤ちゃんの離乳食で漬け物はいつから食べて大丈夫?5つの注意点とおすすめレシピ

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おばあちゃんの家に子供を連れて遊びに行ったら、食卓に美味しそうな漬物が…!

ふと、赤ちゃんはいつから漬物を食べることができるのか疑問に思ったことがあります。

そこで、赤ちゃんと漬物について詳しく調べてみました。

この記事のポイントは次の4つです。

    • 赤ちゃんはいつから漬け物を食べられるのか
    • 食べさせる時の5つの注意点
    • 食塩中毒に要注意!
  • おすすめレシピ

漬け物を使った簡単レシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

それでは紹介します。順にみていきましょう♪

漬物とは?

ぬか漬け、しば漬け、浅漬け、梅干し…

漬物と言っても、様々な種類がありますね。

漬物とは、食材を食塩・酢・酒粕などに漬け込み、熟成させたもの。保存性をあげ、風味を良くした食品です。

漬け方によって色々な分類にわけられます。

それぞれの分類ごとにどのような漬物があるのか見ていきましょう。

漬け汁、漬け床(どこ)による分類

漬け方が異なると、同じ食材でも全く違う味わいになります。

・塩漬け(梅干し、白菜漬け、高菜漬けなど)

基本的な漬物の事。一夜漬け、浅漬けなどすぐに食べられるものと、長期保存をするためにつけるものがあります。

・ぬか漬け(キュウリやナスのぬか漬け、たくあんなど)

米ぬかに塩と水を混ぜて、昆布や唐辛子などの風味を加えたぬか床。

1~2日ぐら食材を漬け込みます。ただし、たくあんなどは長期的に漬け込みます。

・醤油漬け(松前漬け、福神漬け、やたら漬など)

長期保存できる漬物。野菜などに塩を漬け込んでから、醤油に砂糖や塩を加えた調味液につけます。

・味噌漬け(昆布の味噌漬け、越後味噌漬けなど)

塩で下味をつけた野菜をみそに漬けこんだもの。

・粕漬け(奈良漬け、山海漬け、わさび漬けなど)

甘い漬け物。酒粕やみりん粕に、野菜や魚介類、肉類などを漬け込んだもの。

・こうじ漬け(三五八漬け、べったら漬けなど)

長期保存できない、甘い漬け物。塩で下漬けした食材を、こうじの漬け床に漬け込む。

・からし漬け(菜の花のからし漬け、なすの辛子漬けなど)

塩で下漬けした野菜を、酒かすにからしを混ぜた漬け床につけたもの。

最近では、酒かすではなく、からしと麹でつける場合もあります。

・酢漬け(らっきょう漬け、はりはり漬けなど)

塩で下漬けした野菜を、酒かすに砂糖や醤油、香辛料を混ぜた酢に漬ける。

紅ショウガや、ピクルスもそれにあたります。

漬け込む時間や、保存期間による分類

続いては漬け込む時間によって分類したものです。

漬物は足がはやいものもあれば、1年中食べられるものもあります。

・一夜づけ

その名の通りつける時間は一晩。ビタミン類があまり失われず塩分も少ないのが特徴です。

ただし、長期保存はできません。

・当座漬け

1週間から3ヶ月、当座の間食べられることからこう呼ばれています。

地域によっては、普段付けとも言います。

・保存漬け

1年中いつでも食べられるように、長期間保存する漬物のこと。

塩分が多めなのが特徴です。

微生物の働きによる分類

漬物は発酵させるかしないかでも分類することができます。

・発酵漬物(ぬか漬け、高菜漬け、白菜の塩漬け、たくあんなど)

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微生物の働き、発酵を利用した漬け物のこと。

発酵漬物は乳酸菌が発生しているので、その効果によって便秘の改善が期待できます。

ヨーグルトにも入っていると言われる乳酸菌。

乳酸菌は乳酸糖の有機酸を作り出すことで、腸内を悪玉菌が嫌いな酸性にしてくれます。

結果として悪玉菌は減り、ビフィズス菌などの善玉菌を増やして便秘を改善してくれます。

腸内環境が改善されると、消化や排出が良くなり、ダイエットや美肌にも効果的と言われています。

・無発酵漬物(梅干し、らっきょうの酢漬け、一夜漬けの塩漬けなど)

微生物の働きを利用しない漬け物のこと。

梅干しなどの塩漬けは殺菌作用があり、お弁当などに入れておくと持ち運ぶ時に安心ですね。

特に梅干しは、疲労回復・食欲増進・酔い覚まし・口臭予防などの効果があります。

赤ちゃんはいつから漬け物を食べられる?

赤ちゃんは離乳食の間は漬物を食べられません。

食べられるのは、3歳以降になります。

漬物には色々な種類がありますが、どの漬け物も塩分量と添加物が多く使われています。

どうしても漬け物を使う場合は、梅干しのみを利用しましょう。

梅干しであれば、カミカミ期(9~11ヵ月)に種抜き・塩抜きをしてから少量の果肉を、調味料代わりに使うことができます。

梅干しを与えるときの5つの注意点

赤ちゃんに梅干しを与えるときは、以下の5つに注意して下さい。

1.はちみつ入りの梅干しはNG

赤ちゃんに与えてはいけない食品の一つに「はちみつ」があります。

はちみつには、ボツリヌス菌という赤ちゃんにとってリスクの高い菌が潜んでいます。

そのため、厚生労働省からも1歳未満の赤ちゃんには蜂蜜を与えないように注意喚起されています。

ボツヌリス菌は加熱調理をしても死滅せずに増殖していくため、はちみつ入りのお菓子や梅干しもNG。

2017年には日本で初めてボツヌリス菌が原因による赤ちゃんの死亡例も出ているので、十分に注意してください。

関連記事⇒赤ちゃんのはちみつは死亡リスクが!乳児はなぜ蜂蜜NG?4つの注意点と食べてしまった時の対応

2.アレルギーの可能性はゼロではない

どんな食材でもアレルギーの可能性がないとは言い切れません。

梅はリンゴや桃と同じバラ科なので、バラ科の果物全般にアレルギーを示す場合は、ごく稀に梅干しにもアレルギー反応が出る可能性があります。

初めて梅干しを食べさせるときは、赤ちゃんの様子を見ながら、少量ずつ与えてあげることが大切です。

3.塩分が多いので必ず塩抜きをする

しょっぱさに特徴のある梅干しは塩分濃度がとても高いです。

赤ちゃんが塩分を過剰に摂取してしまうと、脱水症状や食塩中毒などを起こしてしまう可能性があります。

離乳食に使う場合は、種を取り除いて塩抜きすることを徹底しましょう。

塩抜き方法は下記の記事をご参照ください。

関連記事⇒赤ちゃんの離乳食で梅干しはいつから食べて大丈夫?5つの注意点とおすすめレシピ

4.あまり食べさせ過ぎない

塩抜きしたからといって、塩分濃度が0になるというわけではありません。

離乳食期の特に初期や中期は、あえて塩分を与えなくてもよいとされているので、食べさせ過ぎないように注意しましょう。

赤ちゃんが濃い味に慣れてしまうと、若い頃から生活習慣病を発症してしまう恐れがあります。

大人が食べて美味しくないと感じても、赤ちゃんの舌は十分に刺激されているので心配は要りません。

5.なるべく無添加の物を選ぶ

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市販の梅干しを与える場合は、なるべく無添加なものを選びましょう。

食品表示の原材料名の部分を見て、食品添加物が使われていないかどうかチェックすると良いですね。

食品添加物とは、植物の葉や実から抽出したものや、化学的に合成されたもののこと。

日本では食品衛生法で、安全性が認められた物だけ使用するように決められています。

しかしその中には、アレルギーを引き起こしたしたり、発がん性などの毒性があるという理由で、海外では使用禁止になっているものもあります。

漬け物の食塩中毒に要注意!

赤ちゃんが勝手に必要以上の漬け物を食べてしまっていたら…。

前項でも説明した恐ろしい食塩中毒を引き起こす可能性があります。

症状

数時間以内に頭痛、嘔吐、めまい、発熱、下痢等の症状が現れます。

対応

すぐに救急車を呼ぶか病院に向かって、可能ならば水を大量に飲ませて嘔吐するように促してください。

もし家で嘔吐できても、その後きちんと病院に受診して診てもらいましょう。

漬け物を使ったおすすめレシピ

最後に、漬物を使ったおすすめレシピを紹介します。

1歳~1歳6カ月向け!梅干しおかゆ

<材料>

ごはん…50g

水…大さじ3

塩抜きした梅干し…5g

<作り方>

1.耐熱容器にご飯分量の水を入れ、ラップをかけて電子レンジで1分加熱する。

2.梅干しは種を取り除く。

3.1に2を乗せる。

★塩抜きした梅干しは、豚肉や鶏ささみ、そうめんやパスタに合わせて風味を楽しむことができます。

また、塩抜きした梅干しは腐りやすいので、冷蔵庫で保管し、1~2カ月程度で食べきりましょう。

大人用にはしそや昆布、はちみつなどに漬けて食べてしまうと良いですね。

まとめ

赤ちゃんと漬け物について、いかがでしたでしょうか。

漬け物は基本的に離乳食では使えません。

塩分と添加物が多く含まれているので、早くても3歳以降からにしましょう。

ちなみに漬物ではありませんが塩麹も同様です。

漬物を離乳食でどうしても使う場合は、梅干しを種抜き・塩抜きして、カミカミ期(9~11カ月)から与えることができます。

ただし、塩抜きしても塩分濃度は0ではないので使いすぎないように。

赤ちゃんが大人と一緒に漬け物を食べられるのはまだ先。

野菜だから大丈夫だろうとつい与えてしまいそうになりますが、赤ちゃんが食べられるものとそうでないものをしっかりと認識して、食の楽しみを教えてあげてくださいね。