義務教育なのにお金がかかる!中学3年間の学費と生活費まとめ

スポンサードリンク

小学校からはじまった義務教育も中学校の三年間まで。

中学生と言うと12歳~15歳、年齢だけ見れば子育ても半分は終わり、折り返し地点と言ったところでしょうか。

ですが、油断は禁物です。

子育てにおける教育費は中学からが本番と言っても過言ではありません。

身体の大きさも食べる量も好むものも大人とそう変わらず、生活費も侮れないのが中学生。

我が子はまだ小学校にも上がっていないので、中学生のお子さんを持つママ友から伺う恐ろしい近況にビビりつつ、ゆっくりと準備を進めなければと覚悟しています…。

今回はそんな中学生を育てるのに必要な費用を計算していきます。

中学受験を検討しているママさんをはじめ、小さなお子さんをお持ちの方、妊娠中の方も将来設計に役立てていただけたら嬉しいです。

中学生の学習費


中学生になると進路や将来のことを真剣に考えるお子さんも増えてくるのではないでしょうか。

高校、大学に進学するのか…何を学びたいのか…具体的な目標ができれば必要経費の計算もより現実的になってきますね。

数年後のことももちろんしっかり準備が必要ですが、今も大切です。

中学生はとっても多感な時期。

お子さん自身の性格や好みももうはっきりしていますから、何にお金がかかるのか考えやすいと言えば考えやすい時期でもあります。

中学生にかかる費用は「学習費」と「生活費」のふたつ。

学習費とは教育にかかる費用のことで、そのなかでも大きく二つに分類されます。

学校教育費

学校教育費とは子供の教育に必要な費用のうち、学校に収める費用および通学に伴う経費のことです。

・授業料
・修学旅行、見学費
・生徒会費
・PTA会費
・その他学校納付金、寄付金
・教科書代
・学用品、実験実習費
・通学費
・制服費

上記の費用が含まれます。

進学先次第で増減しますが、通う学校が決まれば固定で必ず必要な費用であり、節約はできない部分になります。

小学校との大きな違いは部活動に所属するようになり、部活にかかる費用も学校教育費に含まれるということです。

学校外活動費

中学校外で行っている教育にかかる費用を学校外活動費と分類します。

・家庭内学習費(教材費)
・学習塾/通信教材費/家庭教師費
・体験活動/地域活動
・習い事費用
・図書費

上記の費用が含まれます。

子供の学習を目的としていれば内容問わずこれに該当します。

小学生のうちは多くの子どもがやっていた習い事は部活動に切り替わりますが、塾へ通わせる家庭が増えるので依然としてかなりの教育費が必要な中学時代です。

公立の場合


公立中学校の学習費統計は以下の通り。

公立中学校の学習費
学校教育費 13万円
給食費 5万円
学校外活動費 30万円
3年間の学習費総額 144万円
月間学習費 4万円

公立小学校の平均学習費が月々2万7千円だったので、1万3千円増額したことになります。

内訳を見ると、学校教育費が倍近く、学校外活動費がプラス10万ほど増えていました。

大きな変化があった項目は以下の3つ。

・修学旅行、遠足、見学費
・教科外活動費
・制服

修学旅行等は小学校の時より遠方、見学もより専門的なところへ行きますし、入館料もろもろが中学生料金や大人料金に切り替わりますので費用が嵩むのは仕方ありませんね。

公立小学校は私服通学が多いですから、今までかからなかった制服代はそのまま上乗せとなります。

ポイントは教科外活動費です。

小学校時代は3000円弱だった教科外活動費が3万円にも膨れ上がっているのはここに部活動費が含まれているからです。

活動が盛んな部活に入ればそれだけ費用もかさみます。

でも、部活にかける青春って憧れますよね…。

私は実家の経済的な都合で部活を謳歌できなかった苦い思い出があるので、子供が熱中できるなにかを見つけてきたときには全力でサポートしたいと思っています。

私立の場合

スポンサードリンク


私立中学校の学習費統計は以下の通り。

私立中学校の学習費
学校教育費 100万円
給食費 8千円
学校外活動費 32万円
3年間の学習費総額 400万円
月間学習費 11万円

公立中学校と比較すると高額な私立中学校ですが、私立小学校と比べると費用は少し落ち着くようです。

減った項目は以下のふたつ。

・学校への寄付金
・給食費

学校と保護者との関係が密接な小学校時代と比べると中学校は親の介入の機会は減りますし、寄付金などの教育費とは違った部分の負担も減ります。

給食費に関しては一律の給食の提供がなくなり、学食や購買、弁当を持参するなど個人ごとの裁量に切り替わるので、家計としての出費が減るわけではないでしょう。

むしろ栄養価の考えられた給食がなくなってしまうのは成長期の中学生を持つ保護者としては少々不安ですね。

私立中学校は私立小学校よりはお金がかからず、期間も3年間です。

中高一貫教育校に入学できれば6年間かけて大学受験の準備ができると考えると、中学受験人気の理由も納得できますね。

公立と私立の比較


公立中学と私立中学の費用を比較してみましょう。

学習費 項目 私立中学校 公立中学校
学校教育費 100万円 13万円
給食費 8千円 5万円
学校外活動費 32万円 30万円
3年間の学習費総額 400万円 144万円
月間学習費 11万円 4万円

学校外活動費に大きな差は無く、学校教育費におよそ7.7倍もの差があります。

学校教育費は進学先次第で大きく増減し、節約はできない費用なので家計に合った進学先を検討する必要があります。

中学生の生活費

スポンサードリンク



次に中学生の生活費をみてみましょう。

中学生になると体の大きさは大人と変わらないほどになり、成長期なので食欲旺盛、趣味やおしゃれにも興味を持つようになります。

中学生に必要な生活費は大きく分けて以下の5項目です。

①食費
②被服費
③レジャー費
④お小遣い
⑤スマホ代

①食費

中学生の食費は平均すると月々3万円程度かかります。

食べる量は子供によってかなり差がありますので、部活をやっている男の子だと倍の6万で足りない!なんてことは十分にあり得ます。

塾に行っていれば帰りが遅くなるので、夜食が必要になる場合がほとんどです。

できるだけお金をかけずに、栄養面も満腹感も充実した食事を摂らせてあげたいですね。

②被服費

中学生にかかる被服費は平均して年間7万円ほど、月々6千円くらいになります。

小学校の時は公立小学校であれば私服通学の場合がほとんどですが、中学は公立でも私立でも多くの学校が制服になります。

ですが、塾や友達との付き合いで放課後にでかけることも多く、平日も私服を着るので2重に服が必要です。

洗濯も2倍になりますね…。

中学生になると女の子は特におしゃれに敏感になります。

食費は男子、服飾費は女子の方が多めになりそうですね。

③レジャー費

年齢的に、小学生の頃のように週末一緒におでかけすることはめっきり減ります。

部活や塾も忙しいので、出かけるとすれば年に数回大きな家族旅行のときでしょうか。

ただし、中学生は大人料金が必要な施設がほとんどなので、大人一人分の費用がかかります。

旅行の行き先や回数によって左右されますが、おおよそ年間13万ほどはかかるようです。

④お小遣い

中学生の子どもを対象としたある統計によると、中学生のお小遣い月額平均は2,500円ほどでした。

年間にすると3万円です。

中学生になると自分で電車に乗って出かけたり、行動範囲が広がります。

友人との付き合いもありますし、贅沢過ぎない範囲でお小遣いを与えてお金のつかい方を学ぶ経験をさせることも大切ですね。

⑤スマホ代

現代はインターネットが発達しているので、中学生でもスマホの所持率は50パーセント以上に上ります。

親世代が中学生のころはクラスにひとりふたり…くらいでしたから「まだいらない」と考える親御さんも少なくないかもしれませんが、コミュニケーションツールとして必要になってきているのかもしれませんね。

我が家はまだ6歳ですが、キッズケータイを所持しています。

親との電話・メールと位置情報確認のためにしか使用していません。

インターネットやアプリゲームで使うなどの用途に切り替える時期はまだ予定を立ててませんが、中学までにはスマホに切り替わるのではないかと思います。

教育面の悩みももちろんですが、スマホが1台増えるとそれだけ通信費が増えます。

高額なキャリア契約でなくsimフリーのスマホにしたり、家の中ではWi-Fiで繋ぐようにするなどの工夫をしてできるだけ費用を抑えたいですね。

simフリーのスマホであれば月々1台2,000円ほどで使用することができますよ。

中学校三年間にかかる費用総額


中学生にかかる学習費と生活費をまとめていきます。

項目 公立中学校 私立中学校
学習費 学校教育費 13万 100万
給食費 5万 8千
学校外活動費 30万 32万
生活費 食費 36万
被服費 7万
レジャー費 13万
お小遣い 3万
スマホ代 2万4千
3年間合計 3,282,000円 5,826,000
月額費用 91,166円 161,833円

私立中学校で毎月約16万円、公立中学校で毎月約9万円の費用が子どもにかかることがわかりました。

生活費においては公立中学校も私立中学校も平均値を当てはめて算出しましたが、私立中学校に通っていれば生活費はもっと多めに必要であることが予想されます。

学習費に給食費がほとんど含まれていないのは私立中学校に給食が無く、学食や購買、お弁当の用意が必要であることを鑑みても、食費が増額になることがわかります。

私立中学は学習費にお金がかかりますからそれだけ生活水準の高い家庭の子どもが多いため、生活費も平均より多いところで予算を立てておきましょう。

まとめ

スポンサードリンク



小学校に引き続き、中学校でも私立か公立かで経済的な負担に大きく差が出ることがわかりました。

中学受験は親も子も大変ですが、中学校は小学校より短い3年間であることや高校や大学への進路と深くかかわってくることを考えると、中学から地盤を固めたい気持ちもとても共感できます。

学習費や生活費の統計をもとに、家計に無理のない範囲でお子さんの進路についてじっくり考えていきたいですね。

私も子供の将来に向けて一度進路と家計を照らし合わせた計画を練ってみようと思います!

今記事がこれから中学生になるお子さんをお持ちのママさんたちの参考になりましたら幸いです。