妊婦はウニを食べちゃダメ?妊娠中の雲丹の食中毒や2つの危険性と影響

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産院などで「妊娠中、生ものは控えてください」といわれたことはありませんか?

折角、お刺身やお寿司、海鮮丼、美味しいものがたくさんあるのに…!

中でも高級食材のウニは、新鮮なものほど美味しいですよね。

舌の上を滑らかになぞって溶ける、とろっとろのウニを想像するだけで…堪りません♪

それなのに食べられない!?

しかも初産でいわれると、『ウニが好きだけどやっぱり控えたほうがいいの?』と、ただでさえ分からないことだらけな上に過剰な心配をしてしまいがち。

ところが先輩ママに尋ねると、「私は食べていたよ」「別に問題なかったけど」なんて答えが返ってきます。

では、なぜ産院などでは生ものは控えて下さいといわれるのでしょう?

今回は、生ものの中でも人気があるウニに焦点をあててみましょう。

妊娠中のウニについて3つのポイントを解説していきます。

・妊婦はウニを食べても大丈夫なの?

・水銀の危険性

・食中毒の危険性

ぜひ、参考にしてください。それでは解説していきます!

■妊娠中ウニを食べても大丈夫?

産院などで「妊娠中は生魚を控えてください」といわれたことはありませんか?

ウニも生魚ですので、やはり食べてはいけないということになるのでしょうか?

▼妊娠中、生魚を控えてほしいつの3理由

水銀の危険性

基準以上の水銀を摂取することで胎児への影響がでてくる

胎児への影響

音の反応が遅くなる(1/1000秒以下)可能性がある

食中毒

妊娠中はホルモンバランスが崩れて体の抵抗力が下がっている

そのため、生魚を食べて食中毒になる危険性が通常よりも高い

流産、死産の危険性がある

以上3つの控えてほしい理由があります。

それではウニは危険食材に当てはまるでしょうか?気になりますね。

■妊娠中ウニは食べてもいい?水銀の危険性

国産のウニの場合、大量にたべなければ水銀の危険性はほぼありません。

ウニに含まれている水銀の量は、イルカやカジキに比べると微量です。

▼イルカ・カジキ・ウニの平均総水銀μg/g(厚生労働省調査結果より)

イルカ(バンドウイルカ)→20.840

カジキ類(種類不明)1.394

ウニ→0.022

以上のようにウニに含まれる水銀量は他の食材に比べ微量です。

厚生労働省では妊婦に魚を食べる注意喚起をしていますが、全ての魚に対してではありません。

以上のようなイルカやカジキなど総水銀量が多い魚はなるべく控え、水銀量が少ない魚を食べるようにすすめています。

▼平均水銀量が多い魚と少ない魚(厚生労働省調べ)

少ない魚においては日本人が通常よく食べる魚を載せています。

・平均水銀量が多い魚介類

イルカ(バンドウイルカ)20.840

カジキ1.394

マグロ(メバチマグロ)0.733

キンメダイ0.684

マッコウクジラ2.100

比較してみると、小さな魚より大きな魚が水銀量は多いことが分かります。

これには食物連鎖が関係しています。

・平均水銀量が少ない魚介類

アジ0.040

サケ0.027

サンマ0.058

ヒラメ0.058

ウニ0.022

サバ0.104

イワシ0.018

タイ0.093

ブリ(小型)0.056

カツオ0.154

など

ウニは平均水銀量0.022ですので、当然少ない魚介類に入りますね。

妊婦は水銀量の多い魚は控えて水銀量の少ない魚を食べるようにしましょう。

▼妊婦が1週間に生魚を摂取する目安(厚生労働省推奨)

厚生労働省では1週間に妊婦の生魚摂取目安を推奨しています。

厚生労働省の摂取目安は実のところよくわかりません。

だからネットの情報で、1週間に80g目安というサイトをよくみかけます。

「1週間に生魚は80gしか食べれないの?」と誤解をしてしまいそうですが、そうではありません。

この80gというのは、水銀摂取量が多い生魚を指しています。

イルカ・カジキ・マグロなどがそれにあたります。

水銀量が気になる妊婦は、水銀量が少ない魚を選んで食べる分には胎児への影響は殆どないので過剰な心配はいりません。

1週間のうち水銀摂取量が多い魚を食べてしまった場合、その週は魚を全く食べてはいけないというわけではないのです。

その週は水銀量の多い魚はやめて、水銀量が少ない魚を食べましょう、ということ。

しかし、それでも心配なかたはできるだけ生魚を食べないようにするのがベストです。

■妊娠中にウニは食べてもいい?食中毒の危険性

結果からいうと、妊娠中ウニは食べても大丈夫です。

ただ食中毒の危険性は0ではありません。

ウニも貝類と同じように海の生き物です。食中毒の危険性が0というわけではありません。

産院で生ものを控えるようにいわれるのは、こういった理由があるからです。

▼食中毒予防対策

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・食材は加熱する

・生ものは食べない

食中毒にかからないためには以上2つしかありません。

手洗いやうがい、新鮮な食材を食べるなどもありますが、食中毒を完全に予防するには以上の2つ以外にありません。

ウニはやはり新鮮なうちに生で食べるのが美味しい食べ方ですが、それ以外でも加熱しても美味しい食材です。

例えばパスタと和えて大葉を散らせば、ウニパスタもオススメです。

またはグラタンにして食べるのもいいですね♪

(やや贅沢な食べ方かもしれませんが)

『食中毒は気になるけれど、どうしてもウニを食べたい!』という方は加熱調理でも色々アレンジしてみてください。

■まとめ

産院などで妊娠中は生ものを控えるようにいわれます。

食中毒を起こすと、胎児が流産や死産する可能性があるからです。

食中毒の心配があるから生ものを控えるようにいわれるのですが、妊婦がウニを食べてはいけないということではありません。

むしろウニは栄養価が高いので食べて欲しい食材です。

しかし、妊娠中は普段より抵抗力が弱っているため食中毒になる危険性は高くなります。

食べてもいいけど、食べない方が食中毒の予防はできる。ということになります。

妊娠中は生まれてくる赤ちゃんのためにも不安要素は少しでも消したいですね。

ウニが食べたいけど食中毒が心配。

ウニを食べることが心配な方は、「産後に自分へのご褒美でウニを食べよう!」と思うのもいいかもしれません。

しかし先に述べたようにウニの水銀量は大変少ないので、水銀に置いては少量食べる分には心配する必要はありません。

かえって食べたいものを我慢して食べない方がストレスのもとです。

『赤ちゃんもウニが好きなんだ♪』と前向きにとらえ、ウニ入り海鮮丼やうにパスタが食べたくなったら遠慮なく食べましょう!

そして元気な赤ちゃんを出産するためのエネルギーを養ってくださいね。