妊婦と予防接種~妊娠中に打っていい注射&打っておくべきものと影響

スポンサードリンク

妊娠中に薬があまり飲めないというのは、色々なマタニティ雑誌で書かれているので、みなさんよく知っていると思います。

では、予防接種はどうでしょう?

結論から言いますと、『打っても大丈夫なものとそうじゃないもの』があります。

薬も処方できるものとできないものがあるので、それと同じですね。

では、なにが打ってよくて、どれが打っちゃダメなのでしょうか?

この記事では、妊娠前と妊娠時に打つべき予防接種についてご説明いたします。

ポイントは3つです。

・感染症の予防接種について

・妊娠前に打っておくべき予防接種について

・妊娠している時に打っても大丈夫な予防接種について

このポイントさえ押さえておけば、感染症の心配も和らぐこと間違いなし。

知っておいて損はないので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

■感染症の予防接種について■

予防接種で防げる感染症は『麻疹(はしか)』『水疱瘡(みずぼうそう)』『おたふくかぜ』『風疹(ふうしん)』『インフルエンザ』などです。

その中でも妊婦の感染症として特に危険視されているのが風疹です。

近年とても流行していて、妊娠初期に風疹にかかってしまうと、赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出る可能性があります。

場合によっては流産や死産の可能性も…。

風疹の抗体が母体にあるかどうか妊娠初期で検査をするのですが、これが基準値より少ないと、特に注意が必要になります。

妊娠時に風疹や麻疹、水疱瘡の予防接種はできません。

身近な人(特に旦那さん)が同じく風疹の抗体が基準値以下の場合は、

予防接種を打ってもらったり、人が多く集まる場所はうつる可能性があるので極力行かないようにしたりしなければなりません。

感染症にかかると、ママが辛いだけではなく赤ちゃんにも障害というリスクがあがります。

私も風疹の抗体が少なく、出産するまでヒヤヒヤしながら過ごしました。

幸い、風疹や他の感染症になることはありませんでしたが、打っておけばよかったとずっと思いながら過ごしていました。

妊娠中はただでさえ制限の多い生活になり、不安や心配がつきものです。

そんな不安の種を少しでも減らすために、妊娠を希望したらすぐに予防接種を受けることをオススメします。

■妊娠前に受けておくべき予防接種について■

上記のポイントでもお話しましたが、妊娠時の感染症は多大なリスクを伴います。

それを未然に防ぐのは、妊娠前の予防接種のみ。

医療機関に行き「妊娠を希望しているので、感染症に対する予防接種を打ちたい」と伝えてください。

抗体があるかどうかを検査してくれるはずです。

もし抗体があっても予防接種を打つことは問題ないので、検査が面倒な人は、すぐに打ってもらっても問題ありません。

接種するときは確実に妊娠していない時期を選びましょう。たとえば生理中とか、そのすぐあとなど。

旦那さんも同時に打つと、安心も二倍。ぜひ誘って、一緒に接種することをオススメします。

■妊娠しているときに打っても大丈夫な予防接種について■

打ってもいいのは『インフルエンザ』の予防接種です。

妊娠中にインフルエンザになると、重篤化しやすくなります。

お腹が大きくなっている場合は、肺や心臓などに負担がかかっていますし、免疫力も低下しています。

強い薬が飲めないので、風邪も長期化しやすくもなるのです。

私もインフルエンザではないですが、妊娠後期に風邪をひいてしまい、二か月ぐらい治りませんでした。

そのあと咳喘息を併発。咳をするたび、赤ちゃんが生まれてきてしまうんじゃないかとヒヤヒヤ。

けっきょく完治しないまま出産して、赤ちゃんのお世話をしながら咳喘息の治療もしていました。

ただの風邪でこんな状態なので、インフルエンザになってしまったらどんなに辛いか……想像するだけで悲しくなります。

そんな経験をしたので、予防接種は打つべきだと個人的には考えています。

そこで、インフルエンザの予防接種のポイントを2つお伝えします。

①受ける時期に気を付けて

妊娠期間中いつでも接種可能ですが、初期はワクチンの接種とは関係ないかもしれませんが、流産を起こしやすい時期。

母体になるべく負担をかけるのを減らしたいところです。

マスクや手洗いうがいなど、別の方法で予防することをオススメします。

②副作用は?

赤ちゃんへの影響もなく、ワクチンの安全性はとても高く、副作用の心配はしなくても大丈夫です。

ですが、絶対とは言い切れないのが薬。アレルギー体質の人だったり、持病をもっていたりと、人によって身体はさまざま。

特に卵アレルギーのある人はインフルエンザの予防接種でアレルギー反応が出ることもあります。

接種に不安を感じるようなら主治医に相談を。あなたのことを一番よくわかっている先生なら、適格な答えを教えてくれるはずです。

■予防できるものはしておくべき■

なにかあってから後悔しても遅いですよね。

予防できるものは予防して、生まれてくる赤ちゃんへのリスクを少しでも減らしましょう。

私のように風疹の抗体がないまま出産した方は、2人目を希望するのでしたら予防接種を打っておくことをオススメします。

予防接種は生まれてくる赤ちゃんのための愛情のひとつ。そんな風に考えれば、自然と病院に足が向くのではないでしょうか。

マスクや手洗いうがいなども感染症予防の効果を発揮してくれますので、予防接種と併用して、万全の体調で出産に臨んでくださいね。