授乳中にココアを飲んでも大丈夫?母乳や赤ちゃんへの影響と注意点

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授乳中は何かと食べ物や飲み物が気になりますよね。

その中でも、カフェインを気にしてコーヒーや緑茶を控えている方も多いと思います。

コーヒーの代わりに選ばれることの多いココア。

甘く、子ども向けで安心な飲み物というイメージではありませんか?

しかし、ココアにもカフェインは含まれているのです。

そんなことを聞くと、どのくらい含まれているの?授乳中には飲んだらダメなの?など色々気になりますよね。

そこで今回はココアについて。記事のポイントは2つです。

  • 授乳中にココアを飲んでも大丈夫?ココアのカフェインと母乳の関係
  • 授乳中に知っておきたい色々な飲み物のカフェイン量

適量を知って、時には甘いココアで息抜きしましょう。

それでは解説していきます!参考にしてみてください。

授乳中にココアを飲んでも大丈夫!ココアに含まれるカフェインの影響

ココアにはカフェインが含まれていますが、飲みすぎなければ授乳中に飲んでも大丈夫です。

世界保健機関(WHO)によるカフェイン摂取の注意喚起では、「お茶、ココア、コーラタイプの飲料は同じくらいの量のカフェインを含んでいる」とされています。

また、その中でコーヒーについては「お茶やココアより約2倍のカフェインを含んでいる」ともあります。

コーヒーについては摂取量の目安が記載されており、授乳中よりも赤ちゃんへ影響しやすい妊婦に対して、1日3~4杯までにすることを呼びかけています。

そのため、カフェインの量がコーヒーの半分であるココアも、1日に3杯程度なら授乳中でも問題ないといえます。

カフェインが赤ちゃんに及ぼす影響

では、カフェインは何が問題になるのでしょうか?

カフェインには中枢神経を刺激する作用があります。

また、赤ちゃんは肝臓や腎臓の機能が未熟で、カフェインの代謝・排泄機能が低いため蓄積しやすく、影響を受けやすいのです。

カフェインの摂取量と赤ちゃんへの影響の調査では、1日に10杯以上コーヒーを飲む習慣があるお母さんが授乳した赤ちゃんは、イラつきや眠りが浅いなどの症状がみられ、1日に5杯のコーヒーを飲む習慣があるお母さんが授乳した赤ちゃんは、興奮や不眠などはみられなかったという報告がありました。

さらに、早産児や生後3週間未満の赤ちゃんの場合では、カフェインの代謝がさらに遅いため同じ量でも影響がでる可能性があるとされており、より摂取を控える方が望ましいとされています。

この調査はコーヒーによるものでしたが、ココアの場合でも過剰な摂取は避ける必要があると分かりますね。

市場のココアの実際

現在ココアで有名な森永、明治、バンホーテン。

実際に手にすることの多い商品でカフェイン量を確認してみましたが、それぞれ具体的なカフェイン含有量の記載はありませんでした。

しかし、消費者からの質問ページでカフェインについて記載がありました。

どの会社も、〝カフェインは含まれているがコーヒーやお茶より少ないです。子どもでも大丈夫ですよ。″という内容でした。

安心して飲めるということでしたが、調整ココアは各製品で違いがありそうなので、目安でも記載があればより安心して飲めるのにな、と心配性な私は感じました。

授乳中に知っておきたいカフェインの多いもの少ないもの

母乳の80%を水分が占めており、授乳中はとても喉が渇きます。

母乳のためにも、お母さんのためにも水分はどんどん摂ってほしいです。

そこで、身の回りの飲み物に含まれるカフェイン量の目安を知っておくと、選ぶ時にカフェインの摂り過ぎを防いでいくことができます。

ココアの場合では、純ココアと森永・明治・バンホーテンなどで多い調整ココアとではカフェイン量が大きく違ってくるため、カフェイン量は10~50㎎とされています。

その他の飲み物がこちらです。

食品名 カフェイン濃度 備考
エナジードリンク又は
眠気覚まし用飲料
(清涼飲料水)
32~300 mg/100 mL
(製品1本当たりでは、36~150 mg)
製品によって、カフェイン濃度及び内容量が異なる。
コーヒー(浸出液) 0.06 g/100 mL
(=60 mg/100 mL)
浸出法:

コーヒー粉末10 g、熱湯150 mL

インスタントコーヒー(粉末) 4.0 g/100 g
(2 g使用した場合、1杯当たり80 mg)
せん茶(浸出液) 0.02 g/100 mL
(=20 mg/100 mL)
浸出法:

茶葉10 g、90℃湯430 mL、1 分

ほうじ茶(浸出液) 0.02 g/100 mL
(=20 mg/100 mL)
浸出法:

茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分

玄米茶(浸出液) 0.01 g/100 mL
(=10 mg/100 mL)
浸出法:

茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分

ウーロン茶(浸出液) 0.02 g/100 mL
(=20 mg/100 mL)
浸出法:

茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分

紅茶(浸出液) 0.03 g/100 mL
(=30 mg/100 mL)
浸出法:

茶葉5 g、90℃湯360 mL、1.5~4 分

出典:農林水産省Webサイト

わざわざカフェインを摂るために作られた飲み物を除けば、コーヒーのカフェイン量が多いことがわかります。

カフェインを含まない飲み物には、ルイボスティー・麦茶・黒豆茶・タンポポ茶・タンポポコーヒー・甘酒など風味の違うものがたくさんあります。

カフェインの有無や含有量と、好みの味を上手に組み合わせながら水分補強していくと良いですね。

まとめ

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ココアに含まれるカフェインの量はコーヒーの半分ほどであり、コーヒーの摂取目安と同様の1日に3~4杯程度であれば飲んでも赤ちゃんに問題ありありません。

純ココアの場合は調整ココアよりもカフェイン量が多いため、さらに飲みすぎに注意が必要です。

カフェインを摂りすぎると、赤ちゃんがイライラしやすくなることや、眠りが浅くなることなどがあります。

早産児、生後3週未満の赤ちゃんに授乳している場合は、カフェインの影響が出やすいのでさらに控えた方がいいでしょう。

水分をたくさん必要とする授乳期間は、あらかじめ身近な飲み物のカフェイン量を知っておくと、適度にカフェインを楽しみながら母乳の状態を管理できます。

カフェインが入っているからと全て我慢する必要はありません。自分に合ったものを選びながら、ストレスを溜めない授乳育児をしていきましょう。