FWD富士生命こども保険4つの特徴と現役ママFPによるシミュレーション♪

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「FWD富士生命こども保険の特徴や保険料が知りたい!」

「FWD富士生命こども保険は良い学資保険なの?」

このような疑問をお持ちではありませんか?

FWD富士生命が販売する「こども保険」は、契約者とお子様の万が一に備えられる保障型学資保険です。

貯蓄性こそありませんが、災害給付金や養育年金などの保障が非常に充実しています。

また、祝い金が据え置きできたり、配当金があったりするなどのメリットも。

今回はFWD富士生命こども保険4つの特徴、3つのメリットと2つのデメリット、年齢別の保険料シミュレーション、そしてオススメの学資保険かどうかまで解説します。

ぜひ参考にしてください。

FWD富士生命こども保険4つの特徴

FWD富士生命とは、旧AIG富士生命のことです。

2017年にFWDグループの子会社化されたことをうけ、社名も変更されました。

そんなFWD富士生命が販売する学資保険が「こども保険」。

お子様に必要な教育資金を貯めながら、様々な保障が受けられる学資保険です。

まずは「こども保険」4つの特徴を見ていきましょう。

特徴1:小・中・高+大学入学時に受け取る祝い金

「こども保険」は、各教育ステージ入学時にかかる費用にまんべんなく備えられる学資保険です。

学資保険の学資金支払いパターンは主に以下3つに分類できます。

  1. 大学入学時と満期時
  2. 大学生活4年間毎年支払われる
  3. (幼稚園)+小・中・高+大学入学時

「こども保険」は3番目のパターンです。

多くの学資保険は大学入学時に支払われる学資金のみに重点を置いていますが、小・中・高校入学時にもまとまったお金が必要となります。

FWD富士生命の調べによると、各教育ステージ入学~卒業までにかかる費用は以下の通りです。

  • 小学校(公立):約193万円
  • 小学校(私立):約921万円
  • 中学校(公立):約145万円
  • 中学校(私立):約402万円
  • 高校(公立):約123万円
  • 高校(私立):約299万円
  • 大学(公立):約524万円
  • 大学(私立):約684万円

最も短期間でお金が必要となるのは大学時ですが、その他の教育ステージでもお金はかかります。

しかし、公立小学校と中学校ならば普段の収入や他の貯蓄から十分にサポートできます。

念のため小学校~高校入学時のお金も学資保険で貯めたい、私立小学校・中学校入学を視野に入れている方などは「こども保険」は良い選択肢となるはずです。

「こども保険」の学資金受け取り時期と学資金額は以下の通り。

  • 小学校入学前(契約時のお子様年齢が4歳未満のみ):基準保険金額の20%
  • 中学校入学前:基準保険金額の30%
  • 高校入学前:基準保険金額の50%
  • 大学入学前:基準保険金額の100%

例えば、基準保険金額を100万円にすると、小学校入学前に20万円、中学校入学前に30万円、高校入学前に50万円、大学入学前に100万円の計200万円の学資金を受け取れます。

各入学段階で必要なお金がバランスよく支払われるので、入学段階で必要となる教育費用は学資保険で貯めたいという方にオススメです。

特徴2:保険料払い込み免除と養育年金のW保障

「こども保険」には、契約者の万が一を位置を保障する2つの保障が主契約にあります。

1つ目が保険料払い込み免除。

これは契約者が死亡もしくは所定の高度障害状態になったとき、その後の保険料の支払いは免除され、保障は満期まで続くというもの。

例えばお子様が4歳の時に、契約者が不慮の事故で亡くなったとしましょう。

すると、お子様は保険料を支払う義務がなくなり、小・中・高+大学入学時に予定通り学資金を受け取れるのです。

数ある教育資金貯蓄方法の中でも、保険料払込免除があるのは学資保険のみです。

契約者に万が一が起きても、お子様の教育資金を保障する保険料払い込み免除が、学資保険人気の秘密です。

「こども保険」の場合は、お子様に対する保障もあります。

それが養育年金。

なかなか聞き慣れない言葉ですが、養育年金は育英年金と同じ。

養育年金の支払い条件もまた、契約者が死亡もしくは所定の高度障害状態になったとき。

養育年金は保障期間中、基準保険金額の50%が毎年支払われます。

基準保険金額100万円だと、毎年50万円の養育年金が支払われることになります。

毎年50万円もあれば、お子様の教育費用や生活費などの大きなサポートとなるはずです。

また「こども保険」には、お子様に万が一が起きたときの保障もあります。

それが災害死亡保険金と死亡給付金。

災害死亡保険金は、お子様が不慮の事故または所定の感染症により死亡したとき支払われ、金額は基準保険金額の200%です。

死亡給付金は、災害死亡保険金支払事由以外の理由でお子様が死亡したとき支払われます。

死亡給付金額は、お子様の契約年齢や契約経過年数によって異なります。

特徴3:出生前加入

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一般的に学資保険の加入時期は早いほど良いです。

お子様や契約者年齢が低いほど、保険料が安くなります。

そのため、理想はお子様が生まれた直後に加入すること。

しかしながら、出産直後は各種手続きや家事育児に追われ、赤ちゃんを見に来た訪問客の対応などもあるので、なかなか学資保険加入時間がありません。

実際に、忙しい日々がひと段落したお子様が1~2歳時に加入する方も多いです。

それを防ぐために、「こども保険」は出生前加入を用意しています。

出産予定日の140日前、つまり妊娠6か月目から加入できるのです。

妊娠6か月目は、妊娠症状も落ち着き心身ともに安定した期間です。

その余裕ある時期に加入できるのは、嬉しい特徴ですね。

特徴4:大学入学前の学資金支払い日に要注意

「こども保険」の学資金支払い日には注意が必要です。

小学校入学前は満5歳10か月直後の2月1日、中学校入学前は満11歳10か月直後の2月1日、高校入学前は満14歳10か月直後の2月1日です。

ここまでは問題ありませんが、注意すべきなのは大学入学前。

大学入学前の学資金支払い日は、18歳を迎えた直後にくる契約応当日です。

「こども保険」だけではなく、多くの学資保険では誕生日ではなく契約日に学資金が支払われます。

例えば8月生まれのお子様が10月に契約したとしましょう。

すると18歳の学資金が支払われるのは、18歳を迎えた直後の10月。

そのため、契約日には十分気をつけないといけません。

例えば4月に契約すると、大学入学金として学資金を使用できません。

早生まれのお子様はもちろんですが、そうでない方も契約日には注意し、必ず担当者に学資金受け取り日を確認しましょう。

FWD富士生命こども保険3つのメリットと2つのデメリット

「こども保険」の充実した保障は大きなメリットですが、それ以外にも3つ加入するメリットがあります。

そのメリットが配当金・据え置き可能の祝い金・契約可能年齢の広さ。

しかし、「こども保険」には知られざるデメリットも2つほどあるのです。

ここからは、加入前に知っておくべき「こども保険」3つのメリットと2つのデメリットを解説します。

ぜひ加入検討の参考にしてください。

メリット1:5年ごとに配当金がある

保険会社は、契約者から徴収した保険料を運営して利益を出しています。

運用成績やその時の経済状況にもよりますが、大きな利益を出したときには契約者にお金が還元されるのです。

そのお金のことを配当金と言います。

学資保険の多くは配当金がありませんが、「こども保険」には5年ごとに配当金の分配があり、これは大きなメリットとなっています。

配当金があるということは、学資保険の大きな弱点であるインフレに対応できるということ。

学資保険は固定金利。

現在大学入学時に100万円受け取れば十分でも、お子様が18歳の時にインフレが起きたとしましょう。

インフレとは物の価値が高まり、お金の価値が下がることなので、現在100万円が90万円や80万円の価値になるということ。

つまり、10万円や20万円の資金不足に陥るということですね。

短期間の金融商品ならばインフレリスクは低いですが、学資保険のような長期間積み立てることになる金融商品ではインフレリスクが高くあります。

10年後、18年後の経済状況は誰も予想できません。

予測できないインフレに対応できるという点で、配当金があるのは大きな強みです。

メリット2:祝い金は据え置き可能

「こども保険」では、各教育ステージ入学時に祝い金を受け取りますが、収入状況や貯蓄に応じで受け取る必要がない可能性もあります。

特に小学校・中学校の義務教育期間中は、比較的お金もかからない上に、毎月児童手当も支給されます。

必要ない状況で祝い金を受け取ると、お子様の教育資金ではなく生活費やローンの支払いのために使ってしまうこともあるのです。

だから、「こども保険」では祝い金の据え置きを可能としています。

単純に入学前にお金が必要なければ、受け取らなければいいのです。

また祝い金を据え置くメリットとして、据え置き期間中は所定の利息が付くことが挙げられます。

つまり、据え置くだけでお金が増えるのです。

必要なければ据え置き続け、高校・大学入学時といった莫大な費用がかかる時期に祝い金を回すことも可能。

この祝い金の柔軟性は嬉しいメリットです。

メリット3:加入できる契約年齢が広い

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FWD富士生命こども保険の契約加入年齢は広いです。

一般的な学資保険の場合だと、0~6歳までのお子様と18~60歳までの契約者しか加入できません。

しかし、「こども保険」の場合は契約可能被験者年齢は0~9歳、契約者年齢は18~70歳まで。

一度学資保険に加入して乗り換えを考えている方や小学校入学後に学資保険加入したくなった方、高齢出産をした方、そして祖父母まで契約できる可能性が高くあります。

お子様が小学校入学後も学資保険に加入できるのは大きなメリットです。

しかし、加入を先延ばしにすると保険料が高くなるので注意。

契約者年齢30歳で、お子様の年齢0歳と9歳の時の保険料は以下の通りになります。

  • 0歳:毎月の保険料11,503円
  • 9歳:毎月の保険料19,146円

ちなみに契約者年齢39歳、お子様の年齢9歳の場合は19,814円。

毎月約1万円と約2万円を支払うのは大きな差です。

また契約時のお子様年齢が4歳未満の場合に限り、小学校入学前に祝い金が支払われます。

加入を遅らせるメリットは一つもないので、可能な限り早く契約手続きをするようにしましょう。

デメリット1:確実に元本割れを起こしてしまう

FWD富士生命こども保険は貯蓄型保険と言われています。

貯蓄型とは、保障内容をシンプルにし、そのぶん貯蓄性を高めた保険。

貯蓄性は返戻率(総受取保険料÷総支払保険料×100)で表され、貯蓄型の返戻率は100%を超えます。

対して保障型は、保障内容を充実させた代わりに貯蓄性をなくした保険商品のことで、返戻率は100%を下回ります。

「こども保険」は貯蓄型と言われますが、確実に保障型の学資保険です。

そのため、受取総額よりも支払総額の方が多くなってしまいます。

学資保険に貯蓄性を求める方は、「こども保険」に加入するべきではありません。

貯蓄性を気にせず保障を充実させたい方向けの学資保険です。

「こども保険」最大の目玉は養育年金ですが、契約者やお子様に万が一が起きる可能性は極めて低いです。

返戻率を大幅に下げてまで、その万が一の可能性に保障をかけるのかどうかが選ぶポイントとなります。

保障型なので元本割れするのは仕方ありませんが、返戻率が90%も下回るのは大きなデメリットです。

詳しい返戻率や保険料は、後ほどシミュレーションしてみます。

デメリット2:養育年金の支払いに柔軟性がない

「こども保険」の大きな強みが養育年金ですが、その養育年金には知られざるデメリットもあります。

そのデメリットが養育年金の支払額が一定だということ。

「こども保険」の場合は毎年決まった額の養育年金が支払われます。

例えば、基準保険金額が100万円だと毎年50万円の養育年金が支払われますね。

お子様が小学生や中学生の場合は、毎年50万円も受け取れれば十分なはずです。

しかし、大学生の時はどうでしょうか?

現在の大学授業料は最低でも約50万円必要であり、厚生労働省は2031年には国公立大学の授業料は約90万円になると推測しています。

つまり、毎年50万円だと大学生活中は資金不足に陥りやすいのです。

学資保険の中には、年齢に応じて養育年金額が変わるものがあります。

お金のかからない小・中学生時には抑えめにし、大学生活時にはたっぷりの養育年金が支払われるのです。

この柔軟性が「こども保険」の養育年金にも欲しかったところです。

また年間養育年金額が38万円を超えると所得税の対象になります。

所得税の対象になるということは、子供が扶養家族から外れる可能性が高くあり、児童手当や医療手当の対象にならないかもしれません。

年齢に応じで養育年金額が変われば、所得税の支払は高校もしくは大学からとなりますが、「こども保険」の場合は小学生時から所得税の対象になる可能性の方が高いです。

FWD富士生命こども保険を年齢別にシミュレーション

FWD富士生命こども保険に加入した場合の、実際の保険料や返戻率は気になるでしょう。

そこで今回は「こども保険」のパンフレットに記載されている保険料を計算して、契約者年齢別の総支払額と返戻率まで出してみたいと思います。

以下が基本契約条件です。

【基本契約条件】

  • 契約者:男性
  • 被保険者:0歳
  • 基準保険金額:100万円
  • 受取総額:200万円
  • 保険料払い込み期間:18歳まで
  • 保険料払い込み方法:月払い
  • 保険期間:22歳

保険料払い込み方法は月払いにしていますが、年払いにすることで返戻率は少し高くなります。

それではさっそく、シミュレーション結果を見ていきましょう。

【契約者年齢25歳】

  • 毎月の保険料:11,327円
  • 支払総額:2,446,632円
  • 返戻率:81.7%

【契約者年齢30歳】

  • 毎月の保険料:11,503円
  • 支払総額:2,484,648円
  • 返戻率:80.4%

【契約者年齢35歳】

  • 毎月の保険料:11,847円
  • 支払総額:2,558,952円
  • 返戻率:78.1%

【契約者年齢40歳】

  • 毎月の保険料:12,411円
  • 支払総額:2,680,776円
  • 返戻率:74.6%

【契約者年齢45歳】

  • 毎月の保険料:13,282円
  • 支払総額:2,868,912円
  • 返戻率:69.7%

【契約者年齢50歳】

  • 毎月の保険料:14,623円
  • 支払総額:3,158,568円
  • 返戻率:63.3%

元本割れするのはもちろんですが、返戻率は80%をも下回る場合がほとんどですね。

受け取り総額よりも支払総額の方が約40~100万円多くなってしまいます。

単純に考えると、40~100万円で22年間続く養育年金や災害給付金などの保障を購入したことになります。

これを高いと感じるか、妥当と感じるかどうかが加入決定の大きなポイントとなるはずです。

FWD富士生命こども保険はオススメの学資保険?

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保障型としては、「こども保険」は悪くありません。

契約者とお子様の万が一に備えた豊富な保障は、貯蓄型としては優秀です。

祝い金も据え置きでき、小学校~大学入学時にかかる費用に備えることもできます。

それでいて保険料は1万円を少し超えるほどです。

保障型学資保険を探している方は、一度真剣に加入を検討してみる価値はあるでしょう。

その時は、他の保障型学資保険と比較してみてください。

比較することで、あなたに合った保障や学資金受け取り時期が判明します。

貯蓄型学資保険を探している方は、「こども保険」に加入するべきではありません。

貯蓄型は受取総額の方が支払い総額よりも多くなるのが魅力。

「こども保険」では、最低でも40万円多く支払うことになります。

貯蓄性は全くないので、貯蓄型を求める方はソニー生命保険や明治安田生命などの学資保険を検討するのをオススメします。

まとめ

FWD富士生命こども保険は、計画的に教育資金を積み立てつつ、契約者とお子様の万が一に備えられる保障型の学資保険です。

各教育ステージ入学時に受け取れる据え置き可能な祝い金と養育年金が最大の特徴。

インフレにも対応できますが、養育年金に柔軟性がないというデメリットも知っておくべきです。

保障型としては優れた学資保険なので、メリット・デメリット共に理解したうえで、じっくりと加入検討をしてみてください。