赤ちゃんが吐くのが止まらない!乳幼児の吐き戻しの原因と8つの対処法

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お母さんを悩ます「吐き戻し」。

特に珍しい事でもないのですが、毎回授乳後やミルクをあげた後に吐かれると、お母さんも赤ちゃんも洋服が汚れてしまうことや、すぐにお腹がすいてしまうなど大変です。

噴水のように大量に吐く赤ちゃんもいて、驚くこともあります。

幸せなはずの授乳の時間が、もうクタクタで疲れるばかりですよね。

「たくさん吐いてしまって、また飲ませた方がいいの?」

「毎回吐いてしまうのは、何か病気なのかな…」

「吐き戻ししないような方法が知りたい!」

赤ちゃんの吐き戻しはよくあることだからと諦めている人も多いようですが、吐き戻しの解決方法は試してみましたか?

  • 赤ちゃんの吐き戻しの原因
  • 赤ちゃんが大量に吐いたときの対処方法
  • 吐き戻しをなくす8つの解決方法

今回は、まず赤ちゃんがなぜ吐き戻しをするのか、その原因を知り、吐き戻しをしないようにする解決方法をみていきましょう♪

乳幼児の吐き戻しの原因はこれ!

食べたものが逆流しやすい

赤ちゃんの胃は、蓋がないとっくりのような形をしていて、胃の筋肉のしまりが弱いため、よく吐きます。

生後2か月の赤ちゃんの半数は、1日2回以上吐くというデータがあるくらいです。

1歳くらいになると、これが1%に減るので、成長につれて胃の筋肉や形が出来上がっていくのでしょう。

空気を飲みこみやすく、ゲップと一緒に出てくる

赤ちゃんはおっぱいを飲むときに、うまく飲めないので空気も一緒に飲んでしまいます。

すると、胃に溜まった空気を出すためにゲップをするのですが、そのときに一緒に母乳やミルクも出てしまいます。

これは、どの赤ちゃんも経験することで、心配の必要はありません。

飲ませた後に、急に体勢を変えた

赤ちゃんに母乳やミルクを飲ませた後に、すぐに寝かせたり抱き上げたりと体勢を変えるだけでも、赤ちゃんはよく吐きこぼしをします。

飲みすぎてしまう

赤ちゃんは、満腹中枢の機能が未熟なので、お腹がいっぱいになっていても、まだ飲みたいという仕草をする赤ちゃんもいます。

母乳は赤ちゃんが飲みたがるだけあげてねと産院で言われることもありますが、お母さんの母乳の量もしっかりと多くでているので、飲みすぎないように対処することで、赤ちゃんの吐き戻しを防ぐことができますね。

病気や風邪の場合

赤ちゃんが吐いた際に元気が無い・機嫌が悪いときは、感染胃腸炎や風邪などが原因であることがほとんどです。

赤ちゃんが突然吐き始めたら、まず半日以内に頭をぶつけていないか確かめましょう。

頭をぶつけた後に吐くのは、脳にダメージが加わっている可能性があります。

頭をぶつけてから数時間~数日後に症状が出ることもあるので注意しましょう。

ぶつけていなければ、感染胃腸炎を疑います。体調がよければ、少し様子をみてみましょう。

腹痛らしい仕草をしていれば、腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)や虫垂炎の重大な病気の可能性もあるので、すぐに病院に連れて行ってください。

その他にも、熱を伴う嘔吐は、中耳炎、尿路感染症、肺炎、インフルエンザの可能性があります。

また、高熱があり、ぐったりしている時は、髄膜炎や脳炎の心配もあります。

下痢も伴っていれば、ロタウィルスやノロウイルスでの嘔吐も考えられます。

吐き戻しをしているときの赤ちゃんの様子をしっかりとみて判断するようにしましょう。

肥厚性幽門狭窄(ひこうせいゆうもんきょうさく)の可能性

原因がはっきりしていない病気でまれにあります。

生後2週目に吐き始め、だんだん吐く回数が増えていき、体重が減っていきます。

哺乳ごとに噴水のようにピューっと、ミルクの塊のようなものも吐きます。

嘔吐を繰り返すので、皮膚の乾燥や、頭の大泉門や目がくぼんでくるのも特徴です。

治療は、投薬もありますが、基本的には手術を行います。

2000人に1人の割合で発症し、第一子に多く、男の子が女の子の5倍ほど多く見られます。

赤ちゃんの吐き戻しはいつまで?

母乳やミルクの吐き戻しはいつ頃まで続くのでしょうか?

およそ生後3か月頃まで続きます。

首が座ってくるとだんだんと落ち着いてくることが多いようです。

生後6か月でも吐き戻しをする赤ちゃんもいますが、だんだんと落ち着いていきます。

赤ちゃんが大量に吐く場合の対処方法

赤ちゃんが、口から母乳やミルクをタラタラと垂らすのではなく、ドバーっと一気に吐くことがあります。

そんなときに、どのように対処していけばよいのかみていきましょう。

赤ちゃんを横向きに寝かせる

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まず、嘔吐物が喉や口や気管に詰まらない為に、赤ちゃんを横向きにして寝かせてあげましょう。

お座りが上手であれば、座らせた状態で、上体を少し前にしてあげると奥に入りません。

また、抱っこして上体を縦にしても良いでしょう。

このように、嘔吐物を口や気管に詰まらせないことをまず優先しましょう。

早めの嘔吐物処理

ミルクや母乳の吐き戻しでなければ、感染を考慮してビニール手袋をつけて早く片付けるようにしてください。

胃液のようなすっぱい臭いがする嘔吐物や、黄色や血が混じった嘔吐物なども同じです。

片付けたものは、そのままゴミ箱に捨てるのではなく、ビニールなどにしっかりと入れて密封してから捨ててください。

片付けた後は、二次感染防止のために石鹸でよく手を洗うようにしましょう。

除菌スプレーで嘔吐した部分や手を除菌するとさらに効果的です。

赤ちゃんの吐き戻しはこれで解決しよう!

それでは、赤ちゃんがよく吐き戻しをする原因を知った上で、その対策方法をみていきましょう。

母乳やミルクを飲んだ後はゲップをさせる

ゲップをさせるのが苦手なお母さんもたくさんいますよね。

「ゲップをさせなくても大丈夫かな~」とそのままにしていると、吐き戻ししてしまいます。

ゲップの仕方は、縦抱きにして、赤ちゃんの背中を軽くトントンとしてあげましょう。

お母さんの肩に抱え上げるようにして抱っこすると出やすくなることもあります。

でも、授乳後に毎回ゲップが出るわけではありません。

なかなかゲップがでないときには、赤ちゃんを寝かせる時にタオルを背中に当てて、少し横向きに寝かせるとよいでしょう。

そうすれば、寝たままおっぱいを吐いたとしても気管を詰まらせずに済みますね。

授乳量やミルクの量を少し減らしてみる

母乳育児の場合は、量を調節することはできないので、授乳している時間を目安にして、少し授乳時間を短くしてみるところから始めてみましょう。

ミルクは、月齢や体重の推奨量に合っているか確認し、それでも吐くようであれば、その量より少し少なめにして様子をみてみるようにしましょう。

まずは、授乳量やミルクの量を少し減らしてみて、吐き戻しもなく、まだ欲しがる時には少し足してあげるとよいですね。

授乳前に母乳を絞る

授乳時間があくと、おっぱいがはってしまい、母乳が勢いよくでることがあります。

赤ちゃんも苦しそうに一生懸命飲もうとしてくれますよね。

おっぱいがはっているときは、先に少し母乳を絞っておくとよいかもしれません。

ガーゼやタオルを当てて、勢いがなくなる程度に出しておきましょう。

出しすぎると、母乳が足りなくなるので、授乳の前に少しだけ試してみてください。

吐いた後は無理に飲ませない

お腹がいっぱいで吐き戻しをしているのかもしれません。

でも、赤ちゃんが吐き戻しをした後は、またお腹が空くかな~と心配になります。

その後に、吐いた分飲ませてあげようと飲ませると、本当は満腹なので、また吐いてしまうという負のスパイラルに陥ることがあります。

赤ちゃんが吐き戻しをした後は、またすぐに授乳をすることは必要ないでしょう。

少し時間を置いてからのほうがよいです。

授乳後はしばらく抱っこしてあげる

授乳後やミルクを飲んだ後にいつも吐き戻しをするようであれば、授乳後はしばらく縦抱き抱っこをしてみましょう。

お座りができるようであれば、クッションなどに座らせておくのも効果的です。

ゲップが出ない時も同じ対応ですね。

授乳後にすぐに体勢を変えると、よく吐き戻ししてしまうので、その対処法です。

しっかりと飲ませたら3時間ほどあける

吐いて、飲ませて、また吐いて、飲ませてとしていたら、ずっとこの繰り返しになり、「さっき授乳したのに、またあげなきゃー」とお母さんも気が滅入ってしまいますよね。

まずはしっかりと1回分飲ませてあげましょう。

その後、2時間から3時間ほどしっかりと間隔をあけて、赤ちゃんの消化がきちんとできるように待ってあげます。

一度、このリズムを基本として、お母さんも我慢して時間を空けてみましょう。

そうすることで、赤ちゃんのお腹の消化が進み、またお腹が空いたころに母乳やミルクをしっかり飲むようにと良いリズムができるはずです。

離乳食が始まっているときには

離乳食が始まり、離乳食を吐き戻しすることもあります。

せっかく作ったのに、食べたものをほとんど吐いてしまうこともありますよね…。

赤ちゃんが「おえー」として吐いてしまう時には、離乳食のステップをひとつ前に戻してあげるとよいかもしれません。

本当はモグモグ期だけと、ごっくん期のメニューに戻してみましょう。

また、普段よりも少し消化の良い食材を選んであげてもよいですね。

それでも、吐き戻しがあるときには、食事の量も少し減らして、様子を見ていきましょう。

赤ちゃんの体重の変化を記録しておく

母乳やミルクの吐き戻しが多いと、赤ちゃんの成長に影響を与えてしまいそうで不安ですよね。

まずは、日頃から赤ちゃんの体重を記録しておくようにしましょう。

体重増加量の目安として、生後0~3ヶ月は1日25~30gで1ヶ月にすると750g~900g。

生後3~6か月は、1日15g~20gで1ヶ月に450g~600g。

生後6~12ヶ月は、1日10g~15gで1ヶ月に300g~450gとされています。

体重が増えていない、また減少しているようであれば、一度病院に相談してみましょう。

まとめ

赤ちゃんの吐き戻しは、よくあることなのですが、中には、風邪や感染胃腸炎、その他の重い病気の可能性もあります。

赤ちゃんの様子や体調、体重の記録をもとに、正常な吐き戻しかどうかを見極めるのもひとつのポイントですね。

通常の生後3ヶ月ころからは落ち着いてくるので、これが普通なんだと心配せずに、かわいい赤ちゃんの仕草のひとつととらえて温かく見守ってあげてくださいね。