授乳中はサロンパスを使っちゃダメ?母乳や赤ちゃんへの影響と4つの注意点

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よく授乳中はサロンパスを使ってはいけないと言われます。

しかし産後は、肩こりや首凝り、腕の凝り、腱鞘炎、腰痛などに悩まされるもの。

サロンパスは痛みを和らげるのに重宝しますね。

妊婦さんが使っては、本当にダメなのでしょうか?

疑問だったので、サロンパスの説明書をチェックしました。

すると意外なことが判明!

この記事では

  • 製薬会社は「授乳中のサロンパスがNG」とは言っていない
  • サロンパスが授乳中NGといわれる理由
  • 授乳中にサロンパスを使う時の4つの注意点(敏感肌、赤ちゃんの肌に付けないようにする、赤ちゃんの顔に近付けない、赤ちゃんの手の届くところに置かない)

こうしたことについて紹介していきます。では、いきましょう。

授乳中、サロンパスNGの根拠がない

サロンパスを使うと、肩こりや首凝り、腰痛といった産後の悩みを和らげることができます。

それなのに使えないなんて辛すぎる!

そこで、サロンパス商品に添付されている説明書をチェックしました。

説明書には使用上の注意やNG事項が書かれています。

そこに、授乳中の女性に関する注意書きがあるでしょうか?

以下にまとめてみました。

(参考元:Hisamitsu商品説明

サロンパスは、貼付薬、塗るタイプ、スプレータイプ、冷感・温感など、いろんな種類があります。

どのタイプも、授乳中の女性に対する注意書きはありませんでした。

薬は効果、副作用、成分、使用方法などについて国の厳しいチェックをクリアして、許可されているもの。

つまり使用方法を守れば安全と立証されているものなのです。

だから、説明書に書かれていないなら注意する必要なし!

薬のことが一番よく分かっている製薬会社が注意喚起していないのだから、NGの根拠はありません。

結論を言うと、授乳中でもサロンパス(表に紹介したもの)は使ってOKです。

ただし、筆者が商品の説明書を確認したのは2018年3月。

成分や使用方法について変更されることがあるので、使用するときは必ず説明書を確認してくださいね。

サロンパスが授乳中NGといわれる理由

説明書に注意書きがないのに、どうしてサロンパスが授乳中の使用をNGと言われるのでしょう?

その理由は、サロンパスに含まれる一部の成分が、妊婦NGまたは要注意成分だから。

先ほど紹介した商品の中で、サロンシップαやサロンパス30は第3類医療品であり、妊婦さん・授乳中の方への記載は何もないため使用して問題ないといえます。

しかし第2類医薬品のサロンパスEX、サロンパスEX温感、サロンシップインドメタシンEXは「妊婦は使用前に医師・薬剤師・登録販売者に相談すること」となっています。

これは「インドメタシン」という成分が原因。

また、第2類医薬品のエアーサロンパスDXは、「フェルビナク」という成分が含まれていて、「妊婦や妊娠している可能性のある女性は使用禁止」です。

どちらも、妊婦や胎児にどのような影響を与えるのか不明(安全性が確認されていない)と、説明書に書かれているのです。

『胎児に対する影響が不安な成分を、授乳中に使って赤ちゃんは大丈夫なのか?』

こんな不安から、授乳中はサロンパスNGという話があります。

しかし女性の体の中にいる胎児と、生まれている赤ちゃんは全く別!

どのサロンパスも「授乳中に関する注意書きが説明書にない」ので、授乳中でも使うことが可能です。

それでもどうしても心配で使うのが怖い!

そんな人は商品を持って産婦人科医に確認しましょう。

市販薬は使わず、産婦人科医で安心して使える湿布を処方してもらうのがベストですよ。

市販薬ではサロンパスの他にロキソニンテープがあります。

こちらに関しては以下の記事で解説していますのでご参考にしてください。

授乳中はロキソニンを飲んでも大丈夫?母乳や赤ちゃんへの影響と2つの注意点

授乳中にサロンパスを使う時の4つの注意点

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上記のことから授乳中でも市販されているサロンパスを使えますが、次の4つの注意点を守ってください。

産後は肌が敏感になっている可能性あり

どのサロンパスでも、肌が敏感な人は使わない方がいいでしょう。

実際に筆者が塗るタイプのサロンパスを使ったところ、皮膚が真っ赤になるだけでなく、我慢できないくらいヒリヒリ痛み、使えませんでした。

産後はホルモンバランスが崩れたり、睡眠不足だったり、母乳を出すことで体が一時的に栄養失調になっていたりして、肌が荒れたり敏感になっていることも!

サロンパスを使う時は、必ず試してみましょう。

ほんの少しだけ使い、大丈夫だったら本格的に使うようにするのがおすすめです。

赤ちゃんの肌に触れないよう注意すること

サロンパスの中でも、エアーサロンパスのようなスプレータイプや、塗るタイプは特に注意してください。

赤ちゃんの肌はとても皮膚が薄くてデリケート。

体を守る力がとても弱く、強い刺激を受けると炎症を起こします。

なにかの拍子に赤ちゃんの肌にサロンパスが付くと大変!

必ず赤ちゃんから離れて使うようにしましょう。

赤ちゃんの顔にサロンパスが近付けないこと

腱鞘炎や肩こりで、腕・肩・首などにサロンパスを貼ることがありますよね。

しかし、その箇所に貼って大丈夫でしょうか?

授乳のために抱っこしたり、ゲップのために立て抱きしたりした時、赤ちゃんの顔はどこにありますか?

腕や肩、首に赤ちゃんの顔は触れませんか?

大人でも湿布に顔を近付けると、鼻や目に刺激を感じて顔を背けたくなりますよね。赤ちゃんだって感じます。

サロンパスを貼るタイミングや場所をよく考えて使うようにしましょう。

赤ちゃんの手の届く所に置かないこと

赤ちゃんは、なんにでも興味を示して掴もうとするし、手にしたものを口へ運ぶもの。

湿布が赤ちゃんの手の届くところにあったらどうなるでしょう?

掴んで口に入れてしまったり、顔に被ってしまったり!

しゃぶって口の粘膜から成分を吸収してしまったり、最悪の場合は喉に詰まらせて窒息したりする危険も!

サロンパスに限らず、赤ちゃんの周囲には絶対に薬を置かないようにしましょう。

確実なのは、薬を全て高い棚やフタ付きの箱にしまうこと。

これは、赤ちゃんに限りません。

子どもが危険性を理解できる年齢に成長するまで必要な配慮です。

まとめ

サロンパスは、一部が妊婦NG(要注意)になっています。

しかし、商品の説明書には授乳中の女性に対する注意書きはありません。

よって授乳中は、サロンパスを使っても問題ありません。

どうしても心配な方は、医師に相談したり、産婦人科で安全な湿布を処方するのがベストです。

ただし、肌が敏感な人は使い方を注意したり、赤ちゃんの肌に付かないようにしたり、赤ちゃんの顔に湿布を近付けない、赤ちゃんの手の届くところに置かない、という4点は気を付けましょう。

授乳中だからといって過剰に不安になって、使える薬を我慢する必要なし!

説明書をチェックしたり、薬剤師や医師に相談したりして、上手に体をケアしていきましょう。