授乳中はトローチを舐めちゃダメ?母乳や赤ちゃんへの影響と薬の種類別注意点

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授乳中はトローチを舐めちゃダメ?母乳や赤ちゃんへの影響と薬の種類別注意点

授乳中は、薬の成分が母乳の中に入ってしまいそうで服薬をためらうもの。

でも、そもそも薬かどうか迷う商品があるのも事実!

みなさんにとって、トローチは薬?飴のようなもの?授乳中でも舐めて大丈夫?

判断が難しいですよね。

そこで今回、販売されている約50種類のトローチをチェック!そこから分かった

・授乳中でも舐められるものがある
・注意点や薬の種類は箱を見れば分かる
・指定医薬部外品のトローチの注意点
・第3類医薬品のトローチの注意点
・第2類医薬品のトローチの注意点
・処方箋が必要なトローチの注意点
・不安な時は健康サポート薬局を活用しよう!

こうしたことついて紹介していきます。では、ひとつずつ見ていきましょう!

授乳中でも舐められるものがある

トローチと一口にいっても、成分や効果は様々。

清涼感を感じられるものから、殺菌・鎮静作用があるものなど色々です。

成分によっては授乳中に使えないものもありますが、実は多くのトローチが使用OK!

トローチを買う前に自分で判断できます。

実際に使う前に、必ず自分で使用OKかどうかチェックする習慣を付けましょう。

注意点や薬の種類は箱を見れば分かる

トローチを買う前に、箱を見たことはありますか?

商品の箱には「指定医薬部外品」「第3類医薬品」といった種類と、使用上の注意が書かれています。

箱を見れば、薬かどうか。

授乳中に使えるかどうか分かります!

トローチに限らず、幅広い商品も同じ。

日本国内で売られている薬は、全て国が許可したものだけ。

成分・効果・作用・副作用・安全性などについて科学的に証明されているものなんですね。

・医師の指導のもとでしか使えないもの
・薬剤師などの指導を受ければ使えるもの
・主な成分や安全性
・効果があると分かっているけれど、効き目が緩やかなもの
・日常的に使うことができる、体調を整える効果が期待できるもの

こうした効果や使用上の注意によって種類分けされています。

もしトローチに「指定医薬部外品」「要指導医薬」「第〇類医薬品」といった表示が何もないなら、それは薬ではないもの。食品と同じと考えてOK。

「医薬部外品」や「指定医薬部外品」と書かれているなら、効果がある成分が入っているけれど、効き目が緩やかで専門家の指導を受けなくても使用できるもの。

さらに、使用上の注意の欄に「授乳中の方に対する注意事項」が書かれていないなら、舐めても大丈夫!

「薬の表示なんて難しそう」と思うかもしれませんが、一般の人でも分かるように書いてくれていますから、チェックしてみてください。

指定医薬部外品のトローチ注意点

現在、販売されている指定医薬部外品のトローチ(11種類)をチェックしてみました。

<チェックしたトローチ>

アイストローチA、アイストローチH、アイストローチL、アイストローチO、アイストローチT、エスタックトローチA、コルゲンコーワトローチ、シンピタトローチ、ノドニトローチ、ノドローネ、ピタスのどトローチ

これらは、口の中の殺菌や消毒、口臭を取り除く効果をはじめ、のどの炎症・不快感に効果があると認められています。

これらの商品の箱や説明書には、授乳中の女性に対する注意は書かれていませんでした。

使っても大丈夫ですね!

ただ「ピタスのどトローチ(大鵬薬品工業)」だけ、妊婦の場合は使用前に医師や薬剤師に相談すること、という注意書き有り。

「妊婦がダメなのは嫌!」そう感じる人は、医師や薬剤に相談して納得してから使うといいでしょう。

指定医薬部外品は効果が緩やかなので、のどの炎症などを速効で治すことは難しいもの。

ですが、症状緩和の効果はあります。

授乳中でも使えるものが多いので、ぜひ活用してみてください。

第3類医薬品のトローチの注意点

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トローチも第3類医薬品に分類されているものがあります。

第3類医薬品というのは、ドラッグストアなどで一般の人が買える薬(OTC医薬品)の中でも、整腸剤、ビタミンBやビタミンCなどが入った商品などのこと。

身近に感じる人も多いですよね。

15種類の第3類医薬品トローチをチェックしてみましたが、全てについて授乳中の女性に対する注意書きはなし!

<チェックした商品>
アズセグローチ、アズローチ、カイゲントローチ、キナゲントローチ、コデミンAZトローチ、新コルゲンコーワトローチ、スカイブブロンAZトローチ、セキサミンAZトローチ、セピートローチ、トピックAZトローチ、トピックトローチS、トローチS、トローチSK、派プロントローチAZ、ペアコールトローチAZ

授乳中でも第3類医薬品のトローチなら、安心して使えるものが多いですよ。

第2類医薬品のトローチの注意点

第2類医薬品というのは、薬局やドラッグストアなどで買える薬(OTC医薬品)の中でも、漢方薬、風邪薬、解熱鎮痛薬などのこと。

トローチの中で第2類医薬品になっているもの16種類をチェックしてみました。

<授乳中の方に対する注意事項がない>

新エスエス ブロントローチ(エスエス製薬)
ピロチームSトローチ(日邦薬品工業)
ラダーA(日水製薬)

<授乳中の方は、医師や薬剤師に相談すること、と注意書きがあるもの>

ペラックスイートパインS、ペラックスイートブルーベリーS、ペラックスイートライムS(第一三共ヘルスケア)

<妊婦やむくみがある人は、医師や薬剤師に相談すること、と注意書きがあるもの>

ツムラ漢方トローチ桔梗湯(ツムラ)
漢方せき止めトローチS「麦門冬湯」(小太郎漢方製薬)

<妊婦は使用前に医師や薬剤師に相談すること、と注意書きがあるもの>

セキトローチ、テラポニンセキトローチ、トピックGトローチ(日新薬品工業)
サトウ駆風解毒湯エキストローチ(佐藤製薬)
セキトローチサンポー(三宝製薬)
ノドゲン漢方トローチ(ジェーピーエス製薬)
ベンザブロックトローチ(武田コンシューマーヘルスケア)
リココデせきトローチ(ゼネル薬品工業)

第2類医薬品だと、注意書きがいろいろありました。

授乳中に使う場合、注意が必要なものを始め、むくみに注意が必要なものも。

産後、体のむくみに悩む女性も多くいます。

体調に合わせて選びましょう。

なお、妊婦に対する注意書きがあるトローチが多かったです。

もし、こうしたトローチを使うのが不安なら、医師や薬剤師に相談してください。

処方箋が必要なトローチの注意点

トローチの中でも、ドラッグストアや薬局で買えないものがあります。

それが医療用医薬品。

医師に処方箋を書いてもらって購入するタイプですね。

多くが、抜歯の後や口内炎、扁桃炎、咽頭炎の治療に使われるトローチ。

これは、授乳中の人は必ず「授乳中です」と医師に言わなければなりません。

自己申告必須です!

<チェックした医薬品>
アクロマイシントローチ15mg(株式会社ポーラファルマ)
SPトローチ0.25mg「明治」(Meiji Seika ファルマ株式会社)
エンペシドトローチ10mg(バイエル薬品株式会社)
オラドールSトローチ0.5mg(武田テバファーマ)
オラドールトローチ0.5mg(武田テバファーマ)
セチルピリジニウム塩化物トローチ2mg「イワキ」(岩城製薬株式会社)
ノードマントローチ0.25mg(武田テバファーマ株式会社)

もし、このような名前のトローチをもらったら、使う前に必ず「授乳中です。授乳しても大丈夫ですか?」と医師に確認しましょう。

「薬の成分が母乳に入る。赤ちゃんに対する安全性が確認できていないから授乳NG」というケースがあります。

自分と赤ちゃんのために、授乳中の薬はしっかりチェックするようにしましょう。

(参考:くすりのしおり

不安な時は健康サポート薬局を活用しよう!

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授乳中、薬の使い方について、いちいち病院に出向いて医師に相談するのは大変!

そう感じる女性も多いですよね。

そんな時は「健康サポート薬局」を活用しましょう。

健康サポート薬局とは、厚生労働大臣が定める一定基準を満たしている薬局として、かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加えて、市販薬や健康食品に関することはもちろん、介護や食事・栄養摂取に関することまで気軽に相談できる薬局のこと。皆さんの健康をより幅広く、積極的にサポートします。

(引用元:健康サポート薬局とは?|日本薬剤師会

皆さん、大抵、病院で処方箋をもらい、院外の調剤薬局で薬をもらいますよね。

その調剤薬局の中に健康サポート薬局があります。

自宅近くや、よく利用する病院(小児科や産婦人科など)の側にある薬局を見てみてください。

(引用元:健康サポート薬局とは?|日本薬剤師会

こんなロゴマークがあったら、健康サポート薬局です。

病院よりも気軽に立ち寄れる薬局で心配なことを薬剤師に相談しましょう!

まとめ

授乳中でも舐めて大丈夫なトローチはあります。

それを見分けるには、箱や中の説明書をチェック!

授乳中の方に対する使用上の注意事項が書かれていなければ使ってOKです。

もし、注意事項を読んでもよく分からなかったり、不安だったりしたら、医師や薬剤師に相談しましょう。

病院に行くのが難しい時に活用したいのが健康サポート薬局。

分かりやすいロゴマークがあるので、近所の薬局を見てみてください。

授乳中でも使えるトローチはあります。

安心してトローチを舐めるために「確認」という習慣を付けるようにしましょうね。