赤ちゃんのはちみつは死亡リスクが!乳児はなぜ蜂蜜NG?4つの注意点と食べてしまった時の対応

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赤ちゃんの離乳食がスタートすると、成長を感じて食べさせるのもわくわくします。

赤ちゃんが、おかゆなどをもぐもぐしている姿はとても可愛く、ずっと見ていられそうです♡

しかし、赤ちゃんの離乳食のすすめ方には、いろいろな注意点があります。

アレルギーがあるかもしれないので、初めての食材は一口から食べさせてみて、様子をみることも必要ですよね。

その他にも、生ものや蕎麦、ピーナッツ、刺激物、コーヒーなど食べさせてはいけないものや、

注意して食べさせなければならないものがたくさんあります。

その中で、今回は食べさせてはいけないと言われている「はちみつ」についてまとめました。

「なぜ赤ちゃんにはちみつを食べさせたらいけないの?」

「はちみつ入りのパンは食べさせてもいい?」

「赤ちゃんがはちみつをなめてしまったかも…」

「授乳中にお母さんがはちみつを食べても大丈夫?」

なぜ、赤ちゃんは蜂蜜を食べさせたらよくないと言われているのでしょうか?

その理由など詳しくみていきましょう。

  • 赤ちゃんにはちみつがNGな理由
  • 赤ちゃんとはちみつの4つの注意点
  • もし赤ちゃんがはちみつをたべてしまったときの対応

これから離乳食をスタートする赤ちゃんの参考になれば嬉しいです♪

赤ちゃんにはちみつを食べさせてはいけない理由

はちみつに含まれるボツリヌス菌

ボツリヌス菌はこの自然界に多く存在しています。

ボツリヌス菌の発見された19世紀末、ソーセージが原因で発症することが多く、ボツリヌス(ラテン語でソーセージ)という名前になりました。

これは食中毒を引き起こす原因の一種で、通常は「芽胞(がほう)」といわれる卵や種の状態になっており、このまま体内に入れたとしても問題はありません。

1歳未満の赤ちゃんの体内は、胃腸の発達が未熟なためボツリヌス菌を排除することができず、増殖しやすい環境であるといわれています。

一般的には、体重1㎏あたり1㎍(100万分の1g)が致死量といわれているので、微量で死に至る強い毒です。

ボツリヌス菌は蜂蜜にとても少ない量しか入っていないので、健康な大人が食べたとしても異常はありません。

しかし、赤ちゃんは免疫力がまだ弱く、腸内環境も発達途中なので、もし、はちみつを食べボツリヌス菌を取り入れてしまうと、増殖を防ぐ力がなく、乳児ボツリヌス症を発症してしまいます。

乳児ボツリヌス症とは?

赤ちゃんがはちみつを食べたからといって、みんなが乳児ボツリヌス症を発症するわけではありません。

しかし、まれに生後12ヶ月未満の乳児に発症し、芽胞が腸内に入ると、増殖し毒素を出します。

症状として5日以上便秘が続きます。

それ以外に、母乳やミルクを飲まないなどの食欲低下、笑わなくなる、泣き声が小さくなる、頭が支えられないことや手足を持ち上げることができなくなる運動障害などが挙げられています。

症状がひどくなると、呼吸困難になることもあるので、ボツリヌス症の症状かなと思ったら、早めに病院に連れていきましょう。

平成29年に日本で乳児ボツリヌス症での1歳未満の赤ちゃんの死亡例も報告されています。

症状がひどい場合には、1ヶ月から2ヶ月ほど入院をして処置します。

赤ちゃんと蜂蜜で注意しなくてはいけないこと

いつからはちみつを食べさせていい?

ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。

厚生労働省HPよりー

1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えると乳児ボツリヌス症にかかることがあるので、1歳を過ぎてから食べさせるようにと厚生労働省でも注意を呼び掛けています。

また、はちみつが含まれている食品も、1歳未満には食べさせないようにしましょう。

離乳食作りのときなどもはちみつを入れないように気を付けましょう。

加熱・調理したはちみつは食べさせてもOK?

加熱したら大丈夫と思い、はちみつ入りの離乳食を食べさせるのは間違いです。

はちみつに含まれているボツリヌス菌は100℃の熱でも殺菌できないほど耐性が強い菌です。

殺菌するためには、120℃以上で4分以上の加熱が必要となります。

オーブンで焼けば大丈夫かなとも思いますが、念のため、リスクを減らすためにも、1歳までは、はちみつを食べさせないようにしたほうがよいでしょう。

はちみつ入りパンやはちみつ梅は?

はちみつ入りのパンやお菓子なども販売されていますね。

しかし、「はちみつ」は「はちみつ」なので、食べさせないようにしましょう。

コーンシロップや黒糖にもボツリヌス菌が含まれている可能性があるので食べさせるのは控えてください。

また、はちみつ入りの飲料も注意が必要です。

はちみつ入りの食品は意外と多いので、1歳未満の赤ちゃん用の食品を購入するときには、成分表を確認して、食べさせるように習慣化するとよいですね。

授乳中にお母さんがはちみつを食べたらだめ?

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授乳中のお母さんは、自分の食べたものがおっぱいに出るからと、はちみつを避ける人も多いようです。

しかし、ママの免疫は安定しており、菌を取り込むことはありません。

ですので、母乳にボツリヌス菌が移ることはないので、授乳中でもはちみつを楽しんで大丈夫です。

しかし、はちみつが赤ちゃんの口に入れないように注意は必要です。

赤ちゃんの手の届かないところに置く、食べたらすぐに片付けるなどして、赤ちゃんに近づけないようにしましょうね。

赤ちゃんがはちみつを食べてしまったときの対処法は?

間違って赤ちゃんがはちみつをなめてしまったり、はちみつ入りの食べ物を食べてしまったりした時、どのように対応すればよいのでしょうか?

  • 口の中についたはちみつを拭きとる。
  • はちみつがついた部分(手や体)を拭く。
  • 母乳やミルク、水分を補給させる。

もしはちみつを舐めてしまったらすぐに水を飲ませるという行動をとりそうですが、その前に、口の中のはちみつや手についているはちみつをしっかりと拭きとりましょう。

赤ちゃんは飲みこまずに口の中に食べ物を入れておくこともあるので、まずは拭き取ることが大切です。

また、赤ちゃんも苦しいので、無理に吐かせようとはしないでください。

この応急処置をした後は、便秘の有無を確認していきましょう。

ボツリヌス菌の潜伏期間は3日から30日と言われています。

約1ヶ月間は注意深く様子を見続けるようにしてください。

はちみつを食べてしまった時は早めにかかりつけ医に相談した方がよいです。

まとめ

この記事を読んで、はちみつに悪いイメージしか持てないかもしれませんが、1歳を過ぎてからのはちみつは、赤ちゃんの脳の発達に大きく役立つ、殺菌効果があるなど子どもたちの成長を支えてくれる食べ物になります。

1歳未満までの赤ちゃんには、はちみつを口にさせないようにすること、成分表のチェック、また、はちみつとボツリヌス菌に関する正しい知識を知っておくことで予防に繋がります。

なぜはちみつを赤ちゃんに食べさせてはいけないのか、その理由も一緒に周りのお母さんたちにも広めて、乳児ボツリヌス症の発症を抑えていきたいですね。