妊娠中は家庭菜園やガーデニングをしちゃダメ?妊婦と胎児への影響と4つの注意点

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家庭菜園やガーデニングを趣味としている方は多いと思います。

ですが、妊婦は家庭菜園やガーデニングをしない方がいいと聞いたことはありませんか?

ガーデニングによる土いじりが妊婦には良くないことをもたらす可能性があるからです。

全ての妊婦に良くない可能性があるわけではありませんが、気を付けなければいけないのは確かです。

では、妊娠中のガーデニングや家庭菜園を行う際には何がいけなくて、何に気を付ければいいのでしょうか?

  • 妊婦は家庭菜園やガーデニングをしちゃダメ?
  • 家庭菜園やガーデニングの危険性6つ
  • 家庭菜園でトキソプラズマになる理由2つ
  • 妊婦のための感染予防4つと感染以外の注意点4つ

妊婦が安心して家庭菜園やガーデニングするために、注意するべきことを知り、上手に予防しながら行いましょう。

妊婦の家庭菜園・ガーデニングはトキソプラズマ症に注意

妊婦が家庭菜園やガーデニングをする際に気を付けたいのは、トキソプラズマ症に感染しないように注意することです。

トキソプラズマ症は猫を飼っている方なら聞いたことがあるかもしれません。

過去記事『妊婦は猫を飼ってはいけない?妊娠中の猫のトキソプラズマの影響と5つの注意点』でも紹介した通り、

トキソプラズマ症は、注意すれば十分に防げるものでもあります。

妊娠したからガーデニングや家庭菜園を今すぐ止めなくてはいけない、なんてことはありません。

感染予防をしっかり行っていれば大丈夫です。

妊娠中のトキソプラズマ症の危険性6つ

トキソプラズマ症は妊娠中に初めて感染すると、母体を通して胎児にも感染する可能性があるので、特に注意したいもの。

感染確率は妊娠末期ほど高く、重症度は妊娠初期ほど高くなります。

具体的なリスクは以下の通りです。

  • 胎児が感染した場合先天性トキソプラズマ症となる
  • 胎児の先天性トキソプラズマ症は、水頭症、視力障害、脳内の石灰化、精神運動機能障害などを引き起こす
  • 胎児の障害以外にも流産や死産などを引き起こす可能性がある
  • 胎児の時に症状が現われなくても、出産後に遅れて発症する可能性がある

妊娠前に感染したことがある場合は、抗体ができているため、特に心配はありません。

問題は妊娠中に初めてトキソプラズマに感染した時です。

妊娠中の初感染では胎児へ大きく影響を及ぼします。

ですから妊娠中に家庭菜園やガーデニングをする際には十分な注意が必要です。

家庭菜園やガーデニングでトキソプラズマに感染する2つの理由

なぜ、妊婦が家庭菜園やガーデニングをするとトキソプラズマになるのでしょうか?

  • トキソプラズマ症のもととなるトキソプラズマ原虫が土に含まれている
  • 野良猫のフンにはトキソプラズマ症の感染力をもつオーシストという物が含まれる

つまり土にはトキソプラズマ症を引き起こすものが含まれていることが非常に多いのです。

トキソプラズマ原虫やオーシストは土に含まれ、それを触った後に口を触るなどして経口摂取すると、トキソプラズマに感染する可能性があります。

経口感染すると必ずしもトキソプラズマ症を発症するとは限りませんが、十分注意しましょう。

妊婦のためのトキソプラズマ感染予防法4つ

では妊婦がガーデニングや家庭菜園をする際に、トキソプラズマ症に感染しないためにはどうすればいいのでしょうか?

一番重要なのはトキソプラズマ原虫やオーシストに触らないことです。

  1. ガーデニングや家庭菜園をするときには必ず手袋して行う
  2. 終わった後には必ず手をキレイに洗う
  3. 家庭菜園やガーデニングをするスペースにはできるだけ野良猫が入らないように囲いなどをして野良猫がフンをしないようにする
  4. 収穫した野菜や果物などにもトキソプラズマ原虫や猫のフンが付いている可能性があるので、しっかりと洗ってから食べるようにする

上記の4つに注意して、妊娠中にトキソプラズマ症にならないためにしっかりと予防しましょう。

妊娠中のガーデニング、感染症以外で注意したい4つのこと

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妊婦が気を付けるべきなのはトキソプラズマ症だけではありません。

妊娠中に家庭菜園やガーデニングをするときには以下の点に注意して行いましょう。

  1. 長時間作業しない
  2. 暑い時間帯は避ける
  3. 姿勢に気をつける
  4. 水分補給をしっかりする

妊娠中の適度な運動は非常に良いものです。

ですが、あまりにも集中して行っているとオーバーワークしてしまうことも。

ガーデニングや家庭菜園に夢中になって長時間経過していた、ということが無いように注意しましょう。

日中は日差しが強く暑さもあるため、妊婦には不向きです。

日差しの少ない午前中や夕方に短時間で済ませしょう。

また、お腹が大きくなってくるとバランスが取りにくかったり、姿勢が悪くなりがちです。

しゃがみ込む体勢がお腹を圧迫し過ぎないように気を付けなくてはいけません。

大きなお腹を支える為に腰を反らせていると腰痛の原因にもなるので、腰を反らせないように気をつけてくださいね。

また、妊娠中は脱水になりやすい状態です。休憩やこまめな水分補給を心がけましょう。

関連記事⇒妊娠中の水分補給にはポカリや麦茶がおすすめ!目安量やおすすめ飲み物11選

まとめ

妊婦が家庭菜園やガーデニングをする際には、土に含まれるトキソプラズマに感染しないように注意しましょう。

トキソプラズマに感染すると、母体を通じて胎児も感染し、重症になると胎児に先天性の障害や流早産などを引き起こす可能性があります。

予防策として、手袋をすること、手をキレイに洗うこと、家庭菜園スペースに野良猫が入れないようにすること、収穫した野菜や果物は丁寧に洗うことが挙げられます。

また、妊娠中にガーデニングをする際には、長時間作業しない、姿勢に気をつける、こまめな休憩と水分補給を行うようにして体調にも十分気をつけましょう。

体調がすぐれない時は必ず休憩をして、無理せず作業するようにしてくださいね。