授乳中に貧血になりやすいのはなぜ?4つの改善・予防方法とおすすめレシピ

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毎日、休みのない赤ちゃんのお世話で、疲れや睡眠不足などが続いている人も多いですよね。

さらに、追い打ちをかけるように、母乳育児のお母さんは「貧血」になりやすいと言われています。

妊娠中は、赤ちゃんに栄養や鉄分が届けられるので、しっかりと鉄分補給をしていきます。

しかし産後も、母乳育児のお母さんは鉄が不足しがちの身体になります。

今まで貧血に無縁であった人でさえ、貧血の症状が現れることは珍しくありません。

そのため、育児をしながら、自分の体のケアもしていく必要があります。

「授乳中に貧血になりやすいのはなぜ?」

「貧血にはどのような症状があるの?」

「授乳中だけど、鉄分補給のサプリや薬を飲んでも大丈夫?」

授乳中に貧血かな?と思った時には、もうすでに症状が現れている状態で気付いている人も多いでしょう。

貧血にならないために予防することも大切な管理のひとつですが、貧血になった後でも、正しい対策をとることで症状は改善されていきます。

育児もあるので、家族の協力を得て、お母さんの体の管理を行ってみましょう。

今回は、授乳中のお母さんの貧血について下記の内容で詳しくご説明していきます。

・授乳中に貧血が起きる原因
・貧血の症状
・貧血を改善・予防する4つの対策
・鉄分補給のおすすめのレシピ

立ちくらみやめまいなど、貧血の症状を感じて、どう対応すればよいのか困っている人や、授乳中の食事にどのように気を付けてよいのか悩んでいる人など、体も心も健康に赤ちゃんのお世話や生活ができるように、参考になれば嬉しいです。

どうして?授乳中に貧血になりやすい原因とは

妊娠中に貧血に悩まされたお母さんも多いと思いますが、授乳中にも悩んでいる人が多いようです。

貧血の原因は、それぞれ違いますが、一番多い原因としては「鉄分不足」と言われています。

さて、授乳中の人は知っている人も多いのですが、母乳は何からできているかご存知ですか?

実は母乳は血液からできています。

母乳の匂いをかぐと、鉄っぽいような匂いがしますね。

母乳にはたくさんの栄養素が含まれているのですが、鉄分も含まれています。

その鉄分はというと、お母さんの血液から作られているのです。

そのため、母乳を出しているということは、同時にお母さんの体内の血液を失っているとも言えるのです。

そのため、授乳をしているお母さんは、ミルク育児のお母さんや普通の人と比べると、鉄分が不足しがちになり、貧血になりやすい身体になっています。

また、授乳中は、数時間おきの授乳やおむつ替えなど、まとまった睡眠がとれません。

そのため、睡眠不足になり、疲れもたまり、貧血の症状が現れることがあります。

授乳中によくみられる貧血の症状

貧血の症状にもいくつか種類があり、実際に貧血だと気付いていない人も多いようです。

まずは、どのような症状がみられるのか、自分の体調と比べながら見てみてください。

脳貧血(立ちくらみ系)

貧血には大きく分けて2種類あります。

脳貧血とは、脳の血液循環が悪くなっておきる機能障害のことです。

症状としては、立ちくらみや生あくびがでる、冷や汗がでる、体がふわふわしている、目の前が暗くなる、耳が聞こえにくくなるなどがあります。

重症になると、失神してそのまま倒れてしまうこともあり、けがをしてしまうこともあります。

この場合、応急処置としては、横になり、足を頭より少し高い位置にあげ、心臓と頭を同じ高さにすることで徐々によくなります。

一時的なものであれば、貧血ではなく、起立性低血圧の場合もあるようですが、お母さんの看護が必要になることがあるので、育児中だけでも避けていきたいですね。

鉄欠乏性貧血(鬱系)

産後うつという言葉をよく聞くようになりました。

社会から切り離され、赤ちゃんと2人の時間、空間が続き、辛くなる時があります。

そんなときに気持ちが下がったり、心が不安定になったり、睡眠障害を起こすと、産後うつかなと思ってしまいますね。

しかし、それはもしかしたら鉄分不足によるものかもしれません。

他にも、疲れやすい、集中できない、動機がする、眠気、寒気、息切れする、吐き気がある、頭痛、体がだるいなどの症状も現れます。

授乳中であるのであれば、貧血により辛い症状が出ている可能性もあることを覚えておきましょう。

貧血を改善・予防するために試してほしい4つの対策方法

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産婦人科やかかりつけ医に相談する

もし、貧血の症状を感じたら、出産した産婦人科やかかりつけ医に相談するのが一番でしょう。

貧血かどうかの検査や、その後の治療方法なども相談できるので、安心です。

授乳中だと伝えることで、授乳中でも服用できる薬を出してくれる場合もあります。

食事を見直す

授乳中の鉄分摂取量の目安は、1日あたり7~7.5㎎です。

鉄分は食事から補うことが大切ですが、実は普段の食事からは吸収しづらいことが分かってきています。

鉄分には、動物性鉄分(ヘム鉄)と植物性鉄分(非ヘム鉄)の2種類があります。

動物性鉄分は、レバーや牛肉、かつおやイワシ、赤身の魚などがあります。

植物性鉄分は、ホウレン草や小松菜、ひじき、大豆、油揚げなどがあります。

それぞれ、身体への吸収率が異なり、動物性鉄分は含まれている鉄分の15~25%、植物性鉄分は2~5%と言われています。

意外と少ないですよね。

では、吸収率の高い動物性鉄分をたくさん摂取すればいいのでは?と考えますが、実はカロリーや脂質が高いので、乳腺炎に繋がったり、太りすぎの原因になることもあります。

食事を見直し、鉄分を補給していくことは大切ですが、過度の摂取はよくないのですね。

薬やサプリを利用する

食事からの鉄分摂取だけでは、足りていないと感じているのであれば、市販のサプリメントや薬を利用する方法もあります。

普段の食事+サプリメントという考え方で摂取してみましょう。

授乳期や妊娠期などには不向きの薬もあるので、薬剤師に相談してから購入することをおすすめします。

ほかにも、鉄分が豊富な飲み物や栄養補助用のお菓子なども販売されているので、好みのもので鉄分を摂取していけるものが見つかればよいですね。

眠れるときに眠る

寝不足により貧血を引き起こすこともあります。

貧血だけでなく、日々の生活でぼーっとしてしまうことや、無気力になることもありますし、急な睡魔に襲われることもあるので、寝不足はよくありません。

授乳期は特に、眠れるときには朝でも昼でも夕方でも眠れるようにするのが一番です!

これは、自分一人ではなく、家族に説明し、理解を得てから眠るようにすると、自分も周りも気にせずにしっかりと眠ることができます。

また、赤ちゃんがお昼寝している時間、一緒に眠るのもおすすめです。

鉄分不足の時に、簡単に出来るおすすめレシピ

ほうれん草とひじきのサラダ

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<材料>

・ほうれん草 1束
・ひじき 大さじ5
・ツナ缶 1缶
・コーン 大さじ3
・マヨネーズ 大さじ3
・醤油 小さじ1
・すりごま 小さじ1
・砂糖 小さじ2分の1

<作り方>

1.ほうれん草は茹でて、水分をしっかりふきとり、3㎝幅に切ります。
2.マヨネーズ、醤油、すりごま、砂糖をよく混ぜ合わせておきます。
3.ボウルに、ほうれん草と戻したひじき、油をきったツナ、コーンを入れます。
4.3に2を入れてよく混ぜ合わせたら出来上がりです。

グリーンスムージー

<材料>

・小松菜 1束
・バナナ 1本
・カシューナッツ 15粒
・プレーンヨーグルト 200ml
・はちみつ 大さじ1

<作り方>

1.小松菜は良く洗って小さく刻みます。
2.バナナは皮をむいて、一口サイズに切ります。
3.ミキサーに、小松菜、バナナ、カシューナッツ、ヨーグルト、はちみつを順に入れます。
4.よくミキサーにかけたら、コップに移して完成です。

まとめ

授乳中は、血液から作られる母乳を赤ちゃんに与えるので、鉄分不足になりがちです。

妊娠期だけでなく、授乳期も続けて、鉄分を補給していくことに努める必要がありますね。

市販のサプリメントやお菓子などもたくさん販売されているので、上手に活用してみてください。

まだ、貧血になっていない人でも、貧血にならないために予防として始めてみてくださいね。