2018年における保育園の保育士の現状と課題とは?ママも知っておきたい保育士不足の問題や将来性

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たくさんの子どもたちに囲まれて、明るく楽しい職場のイメージである保育士。

ひと昔前は、子どもたちが将来なりたい職業ランキングにも入っていました。

しかし現在は、保育士不足や無認可保育園での事件などから人気も落ちてきています。

保育士の資格を持っているけど、保育士になっているという人はどれくらいなのでしょう。

2016年の厚生労働省の報告によると約76万人いるそうです。

保育士資格をもっている7割以上が現場に就いていない現状が起きています。

「保育士の今の給料や求人などの現状はどうなっているの?」

「保育士不足に対する国の施策は変化している?」

「保育士に就くのは将来性がある?」

など、今後保育士に就こうか迷っている人などは、現在の保育士の現状について疑問や不安を抱えています。

憧れの保育士の仕事についても、将来性や想像と違うこともあります。

まずは、現在における保育士の現状や国の施策についても詳しくみていきましょう。

・保育士の求人倍率から見る不足問題
・待機児童問題について
・保育士資格を取得した人の就職先
・保育士不足の原因
・保育士の賃金
・保育士確保のための国の施策

現在保育士資格を取得するために勉強している学生の方、保育士の仕事から離れ復帰するか迷っている人、

子どもたちに囲まれた職場で働きたい人などの参考になればと思います。

保育士の求人倍率はどれくらい?求人倍率から分かる保育士不足の問題

保育士の有効求人倍率は、厚生労働省の資料より平成29年10月の時点で『2.76』と増えてきています。

近年、若い人口の減少により全体的な仕事においても需要より供給が多い状態です。

全体での有効求人倍率は『1.58』です。

全体の有効求人倍率に比べると、保育士の求人倍率は大幅に上回っています。

それだけ保育士が不足しているという事態なのです。

さらに、今後も高い水準になると国は予想されています。

各都道府県で比べてみると、求人倍率が最も高いのは東京都で、『4.63』となっており、最も低いのは山梨県で『0.86』となっています。

地方よりも都市の方が、保育士不足に陥っているということですね。

求人倍率が高いので、保育士資格を持っており保育士になりたいと願うのであれば、昔に比べると受け入れてくれるようになったと言いかえることもできます。

―参照 子ども・子育て保育関係|政策について|厚生労働省公式サイトよりー

待機児童問題について

保育士不足や保育所不足からくる待機児童問題は、まだ継続しています。

以前「保育園落ちた死ね!」という投稿がありたくさんのお母さんの共感を得て話題になりましたね。

平成29年における待機児童数は26,081人で、平成22年からすると横ばいの状態です。

平成25年より『待機児童解消加速化プラン』、平成27年より『子ども・子育て支援新制度施行』が始まりましたが、現状はあまり変わっていないということになります。

しかし、保育利用率が大きく上がっており、平成22年の32.2%に比べると平成29年は42.4%になりました。

さらには、1歳と2歳児の保育利用数が平成22年の29.5%から平成29年の45.7%になり、保育園を利用している人がかなり増えてきているということになります。

たくさんのプランを出していても待機児童数が変わらないのは、利用者数が増えているので追い付いていない現状があるのです。

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今後の更なる改善が必要であり、期待が高まっています。

保育士資格を取得した人の就職先はどこへ?

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さて、初めに保育士資格をもっているのに保育士の仕事に就いていない人が多いことを述べました。

詳しく言うと、指定保育士養成施設卒業者が保育所に就職していないということです。

大学などで何年も保育士になるための勉強をして、やっと資格をとったのに、他の職に就く人も多いのが現状です。

さて、他の職に就いたという人はどのような仕事をしているのでしょうか。

保育士養成施設を卒業した後、3割のひとは児童福祉施設や障碍者施設、老人施設、幼稚園などに就職しています。

保育士の資格を取る際に、実習で保育園だけではなく、児童福祉施設なども訪れる機会があり、そちらで働きたいなと考える学生もいます。

また、その他の就職先に16%就いています。

卒業生の約半数は、保育所に就職するということです。

しかし、ここで終わりではありません。

憧れていた保育士の仕事に就き、現場に入ると、過酷さや辛さで辞めてしまう人が多いのです。

保育所で働いて、半数以上は勤務年数5年未満で退職しており、離職率も高い職場なのです。

そのため、保育士の資格をもっているのに保育所に勤めていない人が多い現状にあります。

国が考える保育士不足の原因はこれ!

保育士の資格をもっているのに、ハローワークでの求職者の半分は、保育所で働くことを希望していないことが分かっています。

現場を知った人や保育士の現状を知ったうえで希望していないのです。

保育所で働きたいと思えずに、保育士が不足している原因として、次のことが挙げられています。

〇責任の重さや事故への不安
〇賃金が希望と合わない
〇健康や体力への不安
〇休暇が少ない・休暇がとりにくい
〇保護者との関係がむずかしい
〇教育・研修体制への不満
〇就業時間が希望と合わない
〇ブランクがあることへの不安
〇雇用形態が希望と合わない
〇仕事の内容が合わない

などで、「保育士としての責任の重さや事故への不安から就職しない」という意見が最も多いそうです。

確かに、たくさんの子どもの命を預かる仕事であり、事故や事件もニュースで流れるので、怖く思ってしまい、就職しないという選択をする人も多いのかもしれません。

他にも、子育てとの両立が難しい、将来への展望が見えない、他職種への興味、業務に対する社会的評価が低い、有期雇用契約が更新されるか不安などの意見がありました。

賃金が上がり、休暇がとりやすくなるなど、職場の環境が改善されることで、就職を希望するかどうかのアンケートがありました。

なんと、就職を希望しない理由が解消されれば、保育士に就きたいという人が6割以上いたのです。

そのため、国は、保育士確保のために、新たな施策を作りましたので後ほどご説明します。

保育士の平均賃金はどれくらい?

保育士はたくさんの子どもたちの命を預かる仕事で、1日中子どもたちに目を光らせておかねばなりません。

精神面だけでなく、体力も必要となる仕事です。

しかし、仕事がハードなわりに賃料が安いという声が上がり、ニュースにも取り上げられていますね。

―参照 なぜ低い?保育士の給料「あと10万円は増えないと」|朝日新聞デジタルよりー

さて、保育士の賃料は、平成26年の厚生労働省の資料によると、次のようになっています。

男女の平均では、現金給与額として21万6,100円でした。

女性より、男性が2.5万円程多いようです。

現金給与額には、基本給と職務手当、皆勤手当て、家族手当、時間外勤務、休日出動糖稼働給与も含まれています。

短時間労働者の賃金として1時間あたりに換算すると、980円となっています。

「え!そんなに少ないの?」と思ってしまいますよね。

平成26年までの平均賃金は少なく、少しずつ国や自治体で改善策が出され、保育士の給与が少しずつ増えている現状にあります。

ちなみに幼稚園教諭の給料も、保育士とはあまり変わりません。

保育士確保のための国の施策

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さて、最後に現在国が行っている保育士確保のための施策についてご説明していきます。

給与を平均5%改善

平成27年の4月より、新しく始まった子ども・子育て支援新制度により、民間の保育士の給与が、平均で3%アップすることになりました。

さらに、公務員給与の見直しがあり、保育士の給与は2%アップしたので、全体で平均5%アップしました。

現給与額が21万6,100円だったので、単純に計算すると22万6,905円と、1万円程上がったということになります。

これは国のプランであり、各自治体では、さらに給料の見直しがされている地域もあります。

東京都の保育士の平均給与は、約30万7,000円で、全国平均をはるかに上回っています。

また、東京都の中でも給料に違いがあり、都や自治体の補助金により金額が違います。

例えは、千代田区では保育士1人につき2万円を上限とする補助金を支出するなどがあります。

国だけではなく、自治体でも保育士確保のための動きがあるので、就職する予定の地域のプランについても、目を向けてみてください。

職場復帰のための研修がある

保育士をしていたけど、出産や子育て、病気などにより長年職場を離れる女性も多くいます。

これは、保育所だけに限らず、どの職場でも同じことです。

長期にわかって職場を離れていたので、現在の状況や仕事内容などが分からず、ブランクに引け目を感じて、保育士の仕事に就かないという人もいます。

そんな人たちのために、国は研修をし、復帰をサポートする体制を整えています。

保育士の資格を有しているのに保育士に就いていない人のことを『潜在保育士』といいます。

潜在保育士に向けての復職支援研修なども各地域で行われています。

例えば、関西国際大学では、参加料無料で研修会を実施しており、指導方法や実践方法を学ぶことができます。

―参照 潜在保育士復職支援研修のご案内|関西大学公式サイトよりー

潜在保育士に向けての復職の研修は人気があり、定員オーバーになるくらいで、やはり保育士として働きたいという人はたくさんいるようです。

もう一度保育士として働きたいと望むのであれば、一度各地域の研修に参加してみるとよいですね。

保育の受け皿を増やす

安倍首相は、子育て安心プランを2年前倒しして、2020年度末までに待機児童解消に必要な、32万人分の保育の受け皿の確保を目指しています。

都市部の保育園の賃借料の補助や、幼稚園での2歳児の受け入れ支援などを行っています。

保育園が増えるので、待機児童解消はされるかもしれませんが、合わせてさらに保育士不足に陥る心配が懸念されています。

保育人材の確保に向けた総合的な対策

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保育人材を確保するためにも、いろいろな対策をとっています。

例えば、保育士資格の取得のための教材費の補助、保育補助者を雇用する資金の拡充、再就職準備金の拡充などがプランに入っています。

平成30年度の予算においては、公務員の給与改定に準じて1.1%の改善アップが実現しています。

いろいろな改定により、安倍政権により約11%の保育士の賃金アップが叶ったということになります。

―参照 待機児童対策~これからも、安心して子育てできる環境作りに取り組みます!~|首相官邸よりー

国の施策としては、たくさんの改善計画が出されており、少しずつですが、保育士や待機児童に対する改善が行われてきています。

まとめ

保育士の現状としては、今においても改善されており、今後の将来性は期待できるといってもよいでしょう。

課題は多く残っていますが、まずは保育士の確保、保育所の増設などを行っている最中です。

これから保育士に就きたいと考えているのであれば、まずは現状の把握と、さまざまな施策によりこれからの保育士の将来性についても見通して、検討してみてくださいね。

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