妊婦なのに夫が喫煙!旦那のタバコ赤ちゃんへの影響とやめる2つの方法

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お腹の赤ちゃんにとっても、妊婦さんにとっても、たばこは決して良いものではありません。

夫が喫煙者だったら、たばこをすぐにでも止めて欲しいと思うのは、妊婦さんであれば当然の思いです。

でも、夫にたばこを止めて欲しいのに、なかなか止めてくれない

どうしたら夫がたばこを止めてくれるのかな?

赤ちゃんにどんな影響が出るのだろう?

こんな思いを抱えた喫煙者の夫を持つ妊婦さんは、たばこに関しての悩みや思いは切実です。

是非、これから生まれてくる赤ちゃんの健康のために、夫の意識を変えて、たばこを止めてもらいましょう。

そのためのポイントを2つにまとめました。

・夫のたばこが赤ちゃんに与える影響

・夫が禁煙を決断するために

これを読めばもう大丈夫。

赤ちゃんの健康を守れるのは、お母さんになる妊婦さんとお父さんになる夫の役目なのです。

くよくよ悩んでいても状況は改善しません。

今や禁煙外来もサポート機関の一つとして、強い味方になっています。

まずは実行していきましょう!

「知らなかったでは済まされない!たばこが赤ちゃんに与える影響とは」

たばこを吸い続ける夫の意識を変えるには、まずは妊婦さん自身が、たばこが赤ちゃんに与える影響は何か、ということを知っておかねばなりません。

夫が吸ったたばこを妊婦さんが吸ってしまうことを「受動喫煙」と言います。

妊婦さんの受動喫煙は、たばこの2つの成分から、赤ちゃんが低体重児、いわゆる子宮内発育遅延になるリスクが高くなることが分かっています。

・ニコチンは血管を収縮させてしまうので、赤ちゃんに栄養を渡す役目をしている胎盤に、十分に血液を運ぶことが出来ない。

・一酸化炭素は血液中に酸素を運ぶ機能が落ちるので、体内の細胞や組織に酸素を運ぶ量が減ってしまい、赤ちゃんが低酸素状態になってしまう。

このように受動喫煙の影響を受けている赤ちゃんは、お腹の中で栄養も酸素も十分に行き届かずに、子宮内発育遅延となるのです。

また夫の喫煙本数が多いほど出生体重が減少し、

・夫が1日20~39本の喫煙では、男児で43.9g、女児で64.1g減少する

・夫が1日40本以上の喫煙では、男児で94.3g、女児で126.5g減少する

低出生体重児の割合も、夫の喫煙によって1.21倍に増加したと報告されている。

(データ;日本小児科学会学術集会 総合シンポジウム「子どもと喫煙」講演会より)

この低栄養、低酸素の状態だった赤ちゃんは、脳に少なからず損傷を受け

・発達・発育遅延という可能性

・注意欠陥/多動性障害(ADHD)を発症する率が上がる可能性

・発がん性物質の移行により発がん遺伝子の増加傾向

という、赤ちゃんの将来にも影響するリスクがついてしまうのです。

妊婦さんが受動喫煙させられた際、早産のリスクも高まり、正常な妊婦さんと比べて37週未満に出産した早産率は6倍にも増えています。

必ずたばこの有害物質は赤ちゃんにも移行し、その影響は果てしなく大きいのです。

「どうすればたばこを止めてもらえる?禁煙に導く3つの方法とは」

赤ちゃんにとって良いことがない夫のたばこを、一体どうしたら止めてくれるのか、本当に悩ましいところです。

・たばこによる赤ちゃんと妊婦さんが受けるリスクを、夫に具体的に伝える

たばこが赤ちゃんに与える影響を夫は実は理解していない場合もあります。

具体的にどのようなリスクが及ぶのかを説明することによって、赤ちゃんのことをもっと知りれば、止める意志が固まるはずです。

できれば予め両家の両親たちにも説明をして協力してもらい、周囲からも禁煙を勧めてもらえると、夫婦間だけで息詰まることもなくなります。

・主治医の先生から、たばこのリスクを伝えてもらう

身内である奥さんから止めて欲しいと言われても、旦那さんとしては気持ちが反発したり、真剣に取り合ってくれない時もあります。

そんな時は、主治医の先生に相談して、夫に直接禁煙の助言をしてもらう方法もあります。

先生からの一言は重みがあります。

禁煙が注意レベルから警戒レベルに上がるので、止めてくれる可能性も上がります。

・禁煙外来を受診する

夫が頑張ってもなかなか禁煙できない時は、思い切って医療機関を受診して医師のサポートを受けてみてはいかがでしょうか。

たばこは夫本人の強い意志があっても、止められない場合もあるのです。

日本肺がん学会によると、「喫煙習慣の本質はニコチン依存症であり、本人の意志の力だけで長期間の禁煙ができる喫煙者はごくわずかであることが明らかであると言われています。」としています。

それだけ、周囲のサポートが必要なのです。

2014年からニコチン依存症と認定されれば保険診療が適応され、サポートを受けやすくなりました。

保険診療で治療が受けられない場合でも、自己負担による禁煙サポートが受けられるので、まずは問い合わせてみるのが一番です。

できれば夫婦で一緒に受診すると、夫の治療の状況や精神状態も把握できるので、妊婦さんがサポートするべきことが見えてくるはずです。

赤ちゃんを迎える準備として、一緒に足並みをそろえていかれると良いですね。

まとめ

赤ちゃんに多大なリスクを及ぼすたばこ。

まずは妊婦さんしっかりとたばこによるリスクを理解し、夫に伝えましょう。

健康な赤ちゃんを生むために、夫1人で解決させるのではなく、夫婦二人三脚で夫の禁煙と向き合い、解決できれば良いですね。

なかなか禁煙というゴールに辿り着かない時は、周囲や医療機関に助けを求めて、乗り越えられるようにしましょう。

すべては健康な赤ちゃんを生むための大切なステップなのです。