妊娠中に犬のいる家が注意することって?犬を飼っている妊婦さんの7つの対策

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日本では約14パーセントの世帯で飼育されている犬。

我が子のように可愛がる方が増えるなど、人と犬の関係は切っても切り離せない関係になってきています。

そんな可愛い飼い犬ですが、妊娠中に接触しても大丈夫なのかどうかと、悩む妊婦の方が続出!

妊娠中の犬の飼育、もし赤ちゃんに影響があるのだとしたら、飼い犬がいらっしゃる方は困ってしまいますよね。

そこで、今回は、妊婦が犬を飼育する事がお腹の赤ちゃんに影響するかどうかをまとめました。

  • 恐怖、トキソプラズマの脅威!
  • 飼い犬からの感染を防ぐには?
  • 感染は飼い犬からだけではない?!

犬を飼うとトキソプラズマに感染してしまうわけではないので、安心して下さい。

ただし、犬を飼っている妊婦の方は、注意しなければいけない事があります。

お家で犬を飼育されている方も、親戚や友人宅に犬が居るという方も、まとめた内容を参考にして下さいね。

妊婦は要注意!トキソプラズマの恐怖

「トキソプラズマ」という言葉を聞いたことがありますか?

トキソプラズマは寄生虫の一種で、妊娠中に初めて感染すると、胎児に悪影響を与える事から注意が必要な寄生虫です。

人間を含めた哺乳類、鳥類に感染するため、話が一人歩きして「妊婦は犬を飼ってはいけない」という話が広まってしまっている場合も・・・。

確かにトキソプラズマは、妊婦が初感染すると、以下3つのリスクがあります。

  • 流産
  • 死産
  • 先天性トキソプラズマ症の発症

流産、死産は見ての通りとても深刻なリスクですが、「先天性トキソプラズマ症」は、名前だけでは何のことやらさっぱり分りませんよね。

先天性トキソプラズマ症は、以下の4つの症状が特徴です。

  • 水頭症
  • 視力障害
  • 脳内石灰化
  • 精神運動機能障害

更に以下の症状が起きる場合もあります。

  • リンパ節腫脹
  • 肝機能障害
  • 黄疸
  • 貧血
  • 血小板減少

恐ろしいことに思春期までに一切の症状が出なかった場合でも、あとから視力障害などが起こるリスクもあるんです。

トキソプラズマに妊娠中に初感染しただけで、こんなにたくさんのリスクがあるなんて、とても怖いですよね。

胎児への感染は、妊娠初期になればなるほど重篤な症状を引き起こし、妊娠後期になればなるほど感染する確率が上がります。

つまり、妊娠初期~妊娠後期まで常に警戒していなければいけないんです。

関連記事⇒妊婦はトキソプラズマ症に注意!妊娠中のトキソプラズマの影響と8つの予防策

それでは、犬を飼っていると、トキソプラズマに感染してしまうのでしょうか。

犬を飼うとトキソプラズマに感染する?

犬を飼っているだけで、トキソプラズマに感染するわけではありません。

しかし、犬を飼っていない人よりは、トキソプラズマに感染するリスクは高くなります。

「あれ?哺乳類に感染するトキソプラズマ、犬を飼ったら危険では?」

と思われた方、ご安心下さい。

確かにトキソプラズマは、私達人間を含む哺乳類、鳥類に感染します。

しかし実は、ネコ科の動物の糞便に含まれる成虫の卵と、その卵を食べてしまった動物の生肉だけが危険!

ネコ科以外の動物の体内では、卵を産むことが無いため、飼い犬単体ではトキソプラズマの害はありません。

しかし、飼い犬がネコ科の動物の糞便に触れたり、生肉を餌として食べている場合は要注意!

飼い犬とスキンシップを取っている最中に、トキソプラズマに感染する恐れがあります。

そのため、飼い犬を飼うときは、非妊娠時より注意しなければ、感染するリスクが高くなってしまいます。

犬からの感染を避けるために出来る事

それでは、飼い犬からの感染を避けるためには、どうしたら良いのでしょうか。

以下の7つの対処法を守ることで、犬からの感染を最小限にする事が出来ます。

  1. 散歩に出かけた後は、犬の身体を綺麗に洗う
  2. ネコとの接触を避けさせる
  3. ネコの糞便を触らせない
  4. 公園で放し飼いにしない
  5. 顔や手を舐めさせない
  6. 飼い犬を触ったあとは、手を洗う

犬を散歩に出かける時は、ネコの糞を含んだ土を触ってしまう可能性が高いので、家に帰ったら綺麗に犬の身体を洗いましょう。

また、感染源はネコの糞便とネコですから、防げる限りの範囲で、ネコや糞便との接触を断つことをオススメします。

公園などで放し飼いにすると、目の届かないところでネコと接触してしまうケースも・・・。

飼い犬が迷子になっても困りますから、なるべく放し飼いはやめましょう。

また、愛犬からの愛情表現として、顔や手を舐めて貰っているかもしれませんが、妊娠中はグッと我慢です。

飼い犬や外出先で犬と触れ合った場合は、必ず石鹸で綺麗に手を洗って、消毒液を使用するようにして下さい。

妊婦は非妊娠時に比べて身体の免疫力が落ちているため、トキソプラズマへの感染のリスクがアップ!

飼い犬はとても可愛いですが、妊娠中の数ヶ月ですので、これら7つの対処法を必ず守るようにして下さいね。

犬よりももっと危険な感染源は?

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飼い犬から感染するリスクは低いトキソプラズマ。

ネコの糞便からの感染や、火が完全に通っていない肉から感染する確立の方が高いんです!

ネコの糞便からの感染といっても、ネコを直接触らなくても感染するリスクがあります。

例えば、庭の土を触っているだけで、ネコの糞を触ってしまうケースもありますよ。

※詳しくは、妊婦は猫を飼ってはいけない?妊娠中の猫のトキソプラズマの影響と5つの注意点 の記事をご参照ください。

また、少し生焼けのお肉は、柔らかくてとても美味しいですが、加熱が不十分なお肉には要注意!

いつもは少し生焼けの「レア」が好きな方も、妊娠中は少し焦げるくらい焼いた「ウェルダン」でお召し上がり下さい。

既に感染しているか心配な場合は?

「飼い犬が危険と知らずに、犬に顔を舐められてしまった」「犬がネコと接触していたかもしれない」と不安になられた妊婦の方もいらっしゃると思います。

心配になった方は、産婦人科に相談してトキソプラズマに感染しているかの検査をする事が出来ます。

トキソプラズマの検査では、感染しているかどうかを検査し、感染している場合は更に検査を行います。

再検査の内容は、妊娠前からの感染か、妊娠後の感染かを判断するためのもの。

妊娠前の感染なら問題ありませんが、妊娠後の感染と判断された場合は、投薬をすることで、赤ちゃんへの感染リスクを減らすことが出来ます。

少しでも心配な方は、トキソプラズマの検査がオススメですよ。

まとめ

トキソプラズマは感染すると赤ちゃんに重篤な症状が起きてしまう可能性のある怖い感染症です。

しかし、飼い犬からの感染の原因は、実は飼い犬自体ではなく、飼い犬とネコ科の動物の接触が原因。

注意して生活するだけで、飼い犬からの感染を最小限に抑えることは可能です。

むしろ、飼い犬からより、妊婦とネコやネコの糞便の接触、生肉の摂取の方がリスク大!

飼い犬以外からも、トキソプラズマに感染しないように注意して生活しましょう。

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