赤ちゃんが反るのは何故?障害との関連性はあるの?原因と対処法

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赤ちゃんなら皆抱っこが大好き!そう思う方は多いですよね。

そして「赤ちゃんが抱っこを嫌がって反り返るのは脳の病気」とか「自閉症なんじゃないの?」といった、不安を煽るような情報があるのも確か。

この記事では、赤ちゃんが反る理由と障害の関係について次のようにまとめました。

考えられる原因と対処法を紹介します。

・赤ちゃんからの「今は嫌なの!」というメッセージ
・寝返りの練習をしているだけ
・単に「反り返るのがツボにはまった」だけ
・脳性麻痺の反り返りは赤ちゃんの意志とは無関係に起こっている
・反るから自閉症(反らないから自閉症じゃない)は間違い

こうした5つの項目を順に見て、赤ちゃんの反り返りを考えてみましょう。

赤ちゃんからの「今は嫌なの!」というメッセージ

抱っこした時に赤ちゃんが反るのは、赤ちゃんからの不満のメッセージです。

<赤ちゃんが不満に感じている理由の一例>
・今は抱っこしてもらいたくない(寝転がっていたかった)
・違う人に抱っこして欲しかった(寝る前はママじゃないとダメ!など)
・背中が痒い
・なんだかよくわからないけれど、不満!
・眠くてぐずっている
・ママの服についた匂いが嫌

赤ちゃんは言葉で不満を伝えることができません。

さらに、生後3カ月くらいまでは声も上手に出せないので、なんとか動かせる範囲で体を動かし、意志を伝えようとしてきます。

抱っこして嫌がる場合は寝かせてみたり、背中をさすってみたり、オムツを変えてみたり、スリングに入れてみたり、気分転換に外へ出てみたり。

原因を取り除く努力か、気を逸らす工夫をしてみてください。

どうしてもダメなら、一度、寝かせて様子を見るのも手です。

意思表示の反り返りの場合は、赤ちゃんと向き合って色々試してみてくださいね。

寝返りの練習をしているだけ

赤ちゃんの体は日々、成長を遂げています。

筋肉や骨、視力、聴力など。

体を動かすための能力と、周囲に興味を示す心の両方が発達しています。

生後4カ月前後になると、赤ちゃんの筋肉や骨がしっかりしてきて首がすわり始めます。

背中や肩、腹筋などが発達してくると体の動きも多様化し、さらに知的な興味も手伝って自分から体を動かそうとします。

こうした、心と体の発達の過程で、赤ちゃんが急にグッと背を反らせたり、普段と違う動きをすることがあります。

これは成長の一環で、おかしいことではありません。

落ちないよう注意しながら「背中が強くなったね」「動きたいのね」と話し掛けたり、布団の上で動きをサポートしてあげたりしてください。

単に「反り返るのがツボにはまった」だけ

もうひとつ、赤ちゃんが反り返る理由に「ツボにはまった」というのがあります。

これは、文字通り「沿ってみたら面白かった」ということ。

偶然、反り返った時に見えた光景や、ママの反応、見えたものなどが「面白かった!」と感じたり、なんとなく反り返った姿勢が気に入ったりした場合、赤ちゃんは反り返るようになります。

言ってしまえば、ちょっとした遊び、気に入ったことのひとつです。

他に興味が移ればやらなくなりますし、異常でも何でも無いので気にする必要はありません。

赤ちゃんなりに楽しんでいる。そう思って支えてあげてください。

脳性麻痺の反り返りは、赤ちゃんの意志とは無関係

心配が要らない反り返りを紹介しましたが、よく「脳性麻痺の赤ちゃんはよく反る」と言われますよね。この反るは内容が違います。

脳性麻痺の場合、脳からの指令がうまく脊髄に伝わらず、本人の意志とは関係なく筋肉や関節に力が入ってしまいます。

一種の痙攣や麻痺のようなものです。

背中が反るだけでなく、両足がピンと伸びた状態になったり、ハサミのように交差したり、腕や首にも力が入ったり、関節が曲がらなくなったりする特徴があります。

さらに、抱き上げた時だけでなく、寝ている間にも起こるのが特徴。

脳性麻痺は、妊娠中や出産の時、また生後4週間以内に何らかの原因で脳が傷付き、運動機能や姿勢に障害が出るもの。

障害の度合いは色々で、体の極一部にだけ麻痺や痙攣があるケースもあれば、全身に症状が出るケースもあります。

もし、抱っこした時だけでなく、横になっている時、寝ている時にも反り返って関節が動かなくなるようなら、小児科で相談してください。

脳性麻痺は、脳の傷が原因なので治すことはできません。

しかし、成長に合わせて上手くサポートすれば、日常生活の中で感じる不具合・不自由さを軽減することは可能です。

障害の程度によって改善の度合いは異なりますが、作業療法士や理学療法士と相談しながら、運動機能や姿勢の改善に取り組む療育というものがあります。

療育は早い時期にスタートすると効果が大きいとも言われています。

脳性麻痺を疑うような症状が見られたら、できるだけ早く医師に相談してくださいね。

反るから自閉症(反らないから自閉症じゃない)は間違い

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もうひとつ、赤ちゃんが反るときに指摘されるのが「自閉症なんじゃないの?」ということ。

確かに、自閉症の場合、感覚が敏感で人に触られることを極端に嫌がるケースがあります。

感覚過敏と言いますが、そういう子は抱っこされた時に異常に嫌がる(反り返って抵抗する)ことがあります。

ただ「反るから感覚過敏で自閉症」ではありません。

多くの場合、自閉症の赤ちゃんは反る以外に、複数の特徴が見られます。

・暑い、寒いに異常に敏感だったり、鈍感だったりする
・泣かない
・視線を合わせない(自分の近くに人がいる、と気付かない。人に興味を向けない)
・動かない
・夜、何も言わず、動くこともなく、ただ、目を開けて起きている(寝ない)
・オムツや肌着、服を極端に嫌がる(普通なら平気な肌触りでも、痛がったりして拒否する)
・人見知りをしない
・後追いしない

これらは自閉症に見られる特徴の一例ですが、こうした複数の項目が当てはまる場合は、自閉症の可能性はあります。

ただ、正確な診断ができるのは、よほどの強い特徴(赤ちゃんでも生活に支障がでるほどの重度な症状)が多く出ていない限り、どんなに早くても3歳以降。

大抵は、就学前後くらいに発達障害の診断ができる医師によって、複数の検査を経た上で自閉症や自閉スペクトラム症候群と診断されます。

そもそも、反らないし、人と目は合うし、人見知りも後追いもする。

乳幼児健診を全てクリアしていたのに、3歳くらいから自閉症を疑う症状が出てきた、というケースもあります。

抱っこして反る・反らないで自閉症を疑う必要はありません。

もし「あれ?」と感じることが日常的にたくさんあって不安だ、という場合は小児神経医や発達診断ができる医師に相談してみてください。

日本小児神経学会のHPに専門の医師がいる病院や療育が受けられる施設の一覧表があります。

ただ、今は発達障害に関する相談件数が非常に多く、病院や施設の中には「新患の受付停止」という所も。

新患受付が完了しても、最初の診察を受けるまで半年~一年待つというケースも多いので、相談したい場合はできる限り早く予約するのが大切です。

赤ちゃんが反るから障害ではない

赤ちゃんは上手に喋ることができず、意志を伝えるには泣くか、可能な範囲で体を動かすしかありません。

また、赤ちゃんだって「これが好き」「面白い」と感じることがあります。

抱っこした時に反るのは赤ちゃんなりの意思表示。

赤ちゃんの様子や反応を見ながら何を伝えようとしているのか考えてみてくださいね。

なお、脳性麻痺の反り返りは赤ちゃんの意志とは関係なく起こり、寝ている時も見られます。

そして自閉症だから反る、という訳でもありませんし、自閉症の場合は他にもいろんな特性が見られます。

そもそも、自閉症という診断を赤ちゃんに下す医師はまず居ません。

反るから障害というのは間違いです。

不安になるのは分かりますが、赤ちゃんの性格や癖もありますから過剰に心配せず、抱っこしてあげてくださいね。