妊婦はあさりを食べても大丈夫?妊娠中のアサリの影響と4つの注意点

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妊娠中には妊娠する前よりも必要とする栄養がたくさんあり、妊婦が積極的に食べたほうがよいとされる食材もたくさんありますね。

妊娠すると食事にも気を使う人が増えますが、一度気になると「あの食材は妊婦が食べても大丈夫なの?」と不安を感じることもあるでしょう。

私が気になったのは『あさり』です。

あさりを含む魚介類は体によさそうですが、妊婦が本当に安心して食べることができるのか、疑問に感じました。

・妊婦はあさりを食べても大丈夫なの?
・あさりの栄養も知りたい!
・あさりを食べることで妊婦に与える影響を知りたい!
・妊婦があさりを食べるときに気を付けることは?

私と同じような疑問を感じたことがある人のために、妊婦があさりを食べていいのかについて、詳しく調べてみました。

正しい知識を身につけて、妊娠中の食事を安心・安全なものにしましょう!

妊婦はあさりを食べることができる?

酒蒸しや味噌汁、パスタの具として使われることが多いあさり。

うま味がギュッと詰まっていてとてもおいしい食材ですよね。

妊娠中は制限される魚介類もいくつかあるため、「あさりは妊娠しても食べられるの?」と思う人もいるでしょうが、あさりは妊婦さんでも問題なく食べることができます。

今までと同じように、あさりをメニューに取り入れてくださいね。

あさりの栄養と妊婦への3つの影響

妊婦さんもあさりを食べることができるということで、安心している人もいるでしょう。

あさりは栄養豊富なので妊婦さんにこそ積極的に食べてほしい食材として挙げられています。

ここではあさりの栄養と、妊婦があさりを食べることで得られる3つの影響について紹介します。

あさりの栄養

あさり100gあたり(過食部)の栄養

・カロリー・・・30kcal
・タンパク質・・・6.0g
・脂質・・・0.3g
・炭水化物・・・0.4g
・ビタミンE・・・0.4mg
・ビタミンB1・・・0.02mg
・ビタミンB2・・・0.16mg
・ナイアシン・・・1.4mg
・ビタミンB6・・・0.04mg
・ビタミンB12・・・52.4µg
・葉酸・・・0.39mg
・パントテン酸・・・22.7mg
・ビタミンC・・・1.0mg
・ナトリウム・・・870mg
・カリウム・・・140mg
・カルシウム・・・66mg
・マグネシウム・・・100mg
・リン・・・85mg
・鉄・・・3.8mg
・亜鉛・・・1.0mg

あさりはビタミンとミネラルがバランスよく含まれていて、カロリーも比較的低いことから、妊婦さんにもおすすめの食材です。

あさりの栄養で特に注目すべきなのが、ビタミンB12と鉄。

この2つは特に妊婦さんが多く必要とする栄養素ですので、定期的にメニューに取り入れることをおすすめします。

あさりを食べることで得られる3つのメリット

妊婦さんがあさりを食べることでどのような影響があるのでしょうか。

ここでは3つのメリットを紹介します。

貧血予防

妊娠すると赤ちゃんに十分な栄養を与えるために血液量が増えます。

全身に十分な血液を巡らせるためには、鉄分は必要不可欠です。

妊娠すると貧血になりやすいのはこのためで、血液を作り出すために鉄分をしっかりと摂ることが大切です。

あさりには鉄分が豊富に含まれていますし、血液の生成を助けるビタミンB12もたっぷり含まれています。

あさりを食べることで貧血予防に役立ちますよ。

妊娠初期から貧血にならないよう、アサリでしっかりフォローしましょう。

関連記事⇒妊婦は貧血になりやすい?妊娠中の貧血の原因と影響、2つの貧血改善レシピ

また、鉄とビタミンB12は妊婦さんの体に必要な葉酸との相性もばっちり。

組み合わさることでさらに造血作用が高まります。

そして葉酸は厚生労働省が注意喚起するほど大切な栄養素。

400㎍/日は必要とされており、上記のことからアサリにもわずかに含まれていることがわかりますね。

アサリも含め、妊娠初期から葉酸を積極的に摂れるようにしましょう。

関連記事⇒葉酸サプリランキング2018~市販vs通販!妊娠中におすすめ葉酸サプリ35選

疲労回復

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妊娠中は疲れを感じやすく、たくさん寝たはずなのに疲れが抜けにくいということも珍しくありません。

あさりには疲労回復に役立つタウリンも豊富に含まれています。

タウリンというと、栄養ドリンクをイメージする人が多いですよね。

その栄養ドリンクにたっぷり含まれているタウリンがあさりにもたっぷり含まれているのです。

タウリンを摂ることで筋肉の疲労を和らげることができるので、合わせてゆっくり休むことで疲労回復に役立ちます。

むくみ予防

あさりにはカリウムも豊富に含まれています。

むくみは塩分が関係していますが、カリウムには体の塩分濃度を調整する働きがあります。

カリウムを摂取することで余分な塩分を体外に排出し、むくみにくい体づくりに役立ちます。

妊娠中はむくみやすい時期でもありますから、カリウムを多く含んだあさりを上手に取り入れてみてはいかがでしょう。

妊婦があさりを食べるときに気を付ける4つの注意点

あさりには妊婦に嬉しい栄養や効能があり、積極的に食べたい食材のひとつです。

より安心して妊婦さんがあさりを食べるために、次の4つのことに気を付けて取り入れてみてくださいね。

  1. しっかり加熱すること!
  2. 食べ過ぎには注意!
  3. 新鮮なものを選ぼう!
  4. エキスごと食べよう!

あさりはしっかり加熱して食べることが原則!

生のあさりを食べることはほとんどありませんが、加熱不足になってしまうこともあるかもしれません。

あさりを含む二枚貝には、ノロウイルスに感染しているものがあります。

ノロウイルスはしっかり加熱することでそのほとんどが死滅するため、安心して食べることができますが、加熱不足だとノロウイルスが残ってしまうことも。

Q15. 食品中のウイルスの活性を失わせるには、加熱処理が有効とききましたがどのようにすればよいですか?

A15.  一般にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる(失活化といいます。)有効な手段です。ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱が望まれます。
ノロウイルスの失活化に必要な加熱条件については、現時点においてこのウイルスを培養細胞で増やす手法が確立していないため、正確な数値はありません。同じようなウイルス(A型肝炎ウイルス)では、85℃以上で1分間以上の加熱を行えば、感染性は失活するとされています。

(引用:厚生労働省|ノロウイルスに関するQ&Aより)

特に妊婦は避けられる体調不良のもとは取り除きたいですよね。

あさりを食べる際にはしっかり加熱することが大切です。

特にノロウイルスは11月~1月頃に多く発症が見られますので、冬場の食事には十分注意してください。

あさりの食べ過ぎに気を付けよう!

あさりは妊婦に嬉しい栄養がたっぷり含まれていますが、食べ過ぎは禁物。

食べ過ぎることで消化不良やお腹の調子が悪くなってしまうことがあります。

目安としては、あさりの可食部を100g以上食べないようにしましょう。

あさりの身1つは約5gほどですから、摂取目安量は20個となりますね。

新鮮なあさりを選ぶこともポイント!

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しっかり加熱をすれば雑菌やノロウイルスを予防することはできますが、妊婦さんがあさりを食べるときには、できるだけ新鮮なものを選ぶことをおすすめします。

<新鮮なあさりの見分け方>

・口がきゅっと閉まっている
・刺激を与えると口をすぐに閉じる
・パックの水が透明のもの
・生臭く感じないもの

すでに死んでしまっているあさりは、触っても口を閉じることはありません。

口が開いていても触ったりパックをゆすったりするとすぐに口を閉じれば新鮮です。

購入する際の参考にしてみてくださいね。

あさりはエキスごと楽しめる調理法がおすすめ!

あさりに含まれている栄養は、加熱をすることで30%~50%ほどは外に流れ出てしまうといわれています。

あさりの栄養を効率的に摂取するには、あさりのエキスごと食べられる調理法をすることが大切です。

・味噌汁
・スープ
・酒蒸し
・炊き込みご飯
・パスタソース

酒蒸しにするときは、キャベツや白菜などを一緒に蒸すと、野菜にあさりのエキスが染み込んで汁ごと食べることができるのでおすすめですよ!

まとめ

あさりは妊婦さんでも安心して食べることができる食材ということを知って、安心したという人も多いのではないでしょうか。

あさりには妊婦さんに嬉しい栄養も豊富に含まれていますから、定期的に食卓に並べてみてくださいね。

・しっかり加熱して食べる
・食べ過ぎには注意
・新鮮なものを選ぶ
・あさりのエキスごと食べよう

妊婦さんがあさりを食べるときには、上記の4つに気を付けて食べるようにしてくださいね!