授乳中はぶどうを食べても大丈夫?母乳や赤ちゃんへの影響と5つの注意点やレシピ

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水分たっぷりで甘味が強いぶどう。

種なしや皮ごと食べられる品種もあり、デザートやおやつにピッタリですよね。

ただ、糖分が多いから乳腺炎が心配…という方も多いのではないでしょうか。

それは心配ご無用!授乳中にぶどうを食べても問題ありません。

この記事では、ぶどうの栄養や授乳中の女性がぶどうを食べる時の注意点、レシピについて5つの項目にまとめました。

・カリウムやリン、ベータカロテンを多く含んでいる
・ぶどうを食べたから乳腺炎になる!は間違い
・レーズン(干しぶどう)は即効性がある栄養剤!でも食べ過ぎ注意
・洋酒漬けレーズン入りパンは食べても大丈夫!
・ぶどうを使ったおすすめレシピ

では、ひとつずつ詳しくみていきましょう。

ぶどうの嬉しい栄養素

ぶどうは糖分が多い!そんなイメージが強いですよね。

確かに糖分は多いのですが、それ以外にもカリウム・リン・ベータカロテンといった栄養も多いんです。

ぶどう100g中に含まれる量は次の通り。

・カリウム:130mg
・リン:15mg
・ベータカロテン:21μg

カリウムは体内の水分量を調節してくれるミネラルの一つ。

むくみやすい産後の女性には必要不可欠な栄養素ですね。

1日2600mg摂ることが目標なので、カリウムを多く含む食材は積極的に食べたいものです。

リンは骨や歯の成分。体中に存在していて新陳代謝に欠かせないミネラルです。

ベータカロテンの特徴は、強い抗酸化作用。

体内の余分な活性酸素に働きかけて細胞組織が傷付くのを防ぎ、免疫機能を高めてくれます。

食材の中の栄養素は、多くが調理中に壊れたり、水などに溶けて失われたり、うまく摂れないことがよくあります。

しかし、水洗いしただけで丸ごと食べられるぶどうは、そうした栄養素の損失が少ないのが特徴!

授乳中でもぶどうを美味しく食べて、栄養源にしましょう。

関連記事⇒産後のむくみが辛い!産後の足や顔のむくみの原因と解消術10選

ぶどうを食べたから乳腺炎になる!は間違い

よく「糖分が多いぶどうを食べたら乳腺炎になる!」と言われ、授乳中は果物NGだと思っている人も多いはず。

でも、これは間違い!

乳腺炎になったり、母乳が出にくくなったり、赤ちゃんが母乳を嫌がる理由は数多くあります。

決して、ぶどうを食べたことだけが原因になるわけではありません。

<乳腺炎や赤ちゃんが母乳を飲まなくなる原因>
・睡眠不足
・ストレス
・疲労
・ホルモンバランスの崩れ
・栄養失調や栄養過多(バランスが悪い食事)
・水分不足
・飲ませるときの姿勢がよくない
・冷えによる血行不良
・赤ちゃんの体調が悪いことによる哺乳量低

食べ物以外にも原因はたくさん!

母乳の出を良くしたり、乳腺炎を防ぐには、生活全体を改善する必要があるのです。

授乳中の女性は、主食・主菜・副菜・乳製品・果物をバランス良く、産前よりも多く食べなければならないってご存知ですか?

厚生労働省が妊産婦向けに発表しているパンフレットによれば、果物は1日200~300gが目安量。

(引用元:妊産婦のための食事バランスガイド|厚生労働省

特定の食品を避けるのではなく、多くの食品をバランス良く食べることが大切なんです。

どうしても乳腺炎が心配!という場合は、糖類の代謝で欠かせないビタミンB1と水分をしっかり摂るようにしましょう。

ぶどうの中の糖分も分解が進み、吸収や代謝がスムーズになりますよ。

レーズン(干しぶどう)は即効性がある栄養剤!でも食べ過ぎ注意。

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ぶどうは生でも食べられますが、干しぶどうもおいしいですね。

レーズンはぶどうを天日干しにするなどして水分を飛ばしたもの。

皮ごと食べられ、ぶどうの栄養を丸ごと摂れます。

<レーズンの3大特徴>

・脳や筋肉が働く時に不可欠なエネルギー「糖」を効率よく摂れる
・カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄といったミネラルが豊富
・長期保存ができ、どこでも手軽に食べることができる

<レーズン100gに含まれる栄養分(抜粋)>

(引用元:食品成分データベース

手軽にエネルギーを得られるので、アメリカではスポーツや登山、レジャーでよく食べられています。コレステロールがゼロなのもポイント!

レーズンは母乳を作るために多くの栄養が必要になる授乳中の女性にも嬉しい食品です。

ただ、100gで301kcalと高カロリーなので、食べ過ぎに注意してくださいね。

洋酒漬けレーズン入りパンは食べても大丈夫!

レーズンといえば、パンや焼き菓子などによく使われていますよね。

その中には洋酒漬けレーズンもあります。

「授乳中だけど、洋酒漬けレーズン入りのパンは食べて大丈夫?」

「焼き菓子を食べたら、洋酒漬けのレーズンが…母乳は飲ませられない?」

こんな疑問を抱く方もいるでしょう。

しかし、食べても母乳は大丈夫。パンや焼き菓子に含まれている洋酒漬けレーズンのアルコールは気にする必要ありません。

実際に、パンの製造メーカーではHPで次のような商品紹介をしています。

洋酒漬けレーズン中のアルコール分は焼成時に蒸散しますので、お子さまにも安心してお召し上がりいただけます。

(引用元:スナックパンレーズン|Pasco

なお、商品のパッケージに『この商品にはお酒が含まれています』『お子様やお酒に弱い方はご遠慮ください』といった注意書きがある場合は避けましょう。

また、微量のアルコールでもアレルギー反応が出る方も控えてください。

どちらにも当てはまらない場合は、授乳中でも洋酒漬けレーズン入りのパンや洋菓子を食べることができますよ。

関連記事⇒授乳中にラムレーズンは食べても大丈夫?ラムレーズン3つの注意点と影響

ぶどうを使ったおすすめレシピ

ぶどうは生で食べても美味しいですが、加熱したり、ジュース状にするのもおすすめ!

次のようなレシピも試してみてくださいね。

ぶどう入り豆乳スムージー

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小腹が空いた時や朝食、お風呂上がりなどにおすすめのスムージーです。

<材料>コップ1杯分
・皮ごと食べられる、種なしぶどう:100g
・豆乳:50g

<作り方>
材料をミキサーに入れ、滑らかになるまで混ぜるだけ!

ぶどうは半分にカットして冷凍したものを使うのがおすすめです。

甘くしたい場合は、はちみつをプラスしてください。

また、ヨーグルトやアイス、バナナをプラスするのもいいですよ。

焼きぶどう

イメージは即席のレーズン。

自宅ですぐに作れる、甘味が強く水分が飛んだ焼きぶどうもおいしいですよ。

よく洗ったぶどうを耐熱皿に乗せ、250℃のオーブンで5分くらい焼きます。

そのまま食べてもいいですし、ヨーグルトやアイスのトッピング、サンドイッチやピザなどにもおすすめ!

皮ごと食べられる、甘味が凝縮された自家製焼きぶどうをぜひ作って食べてみてくださいね。

まとめ

糖分が多く、乳腺炎になるからNG!と言われるぶどうですが、授乳中でも大丈夫!

カリウムやリン、ベータカロテンといった栄養が多く含まれていて、産後の女性におすすめの果物です。

どうしても乳腺炎が心配なら、ビタミンB1や水分を多く摂って糖の代謝を手助けしましょう。

また、ミネラル類や糖が豊富なレーズンは「即効性がある栄養剤」と言われるくらい高エネルギー!

授乳中の女性は、母乳を作るためにたくさんのエネルギーが必要なので、ぶどうはおすすめ食材ですよ。

なお、洋酒漬けレーズンが使われたパンや洋菓子がありますが、含まれるアルコール量はごく僅かで体内分解もされるので、母乳の心配は必要なし。

生、スムージー、焼きぶどう、加工品など。

色々な食べ方でぶどうを楽しんでくださいね。