ママFPが教える!JA共済学資保険『こども共済』3つの特徴や返戻率とシミュレーション

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「JA共済の学資保険はどうなの?」

「JA共済学資保険の特徴や保険料を知りたい」

このような考えをお持ちではありませんか?

JA共済の学資保険は、数ある学資保険の中でもトップクラスの人気を誇ります。

学資金受け取り時期や保障の手厚さによって、いくつかのプランに分かれますが、一番人気は大学生活4年間に備えられるプラン。

平均返戻率104%もあり、貯蓄性の高さが魅力です。

今回はJA共済の学資保険3つの特徴と全プランの詳細、2つのメリット・デメリット、契約状況別のシミュレーション、オススメの契約プランまで紹介します。

ぜひ参考にしてください。

JA共済学資保険2つのプランと3つの特徴

JAが販売する学資保険「こども共済」は、契約累計数約170万件の大人気学資保険です。

貯蓄性も高く、2017年度第9回マザーズセレクション大賞受賞も果たしています。

返戻率の高い貯蓄型でありながら、保障も備わったバランスの良さが魅力です。

そんな「こども共済」には数多くのプランがありますが、大きく2つのプランに分けられます。

ここからはJA共済学資保険全プランと3つの特徴を見ていきましょう。

【学資金型】

学資金型は中学3年間、もしくは高校3年間、もしくは大学4年間の毎年学資金を受け取るタイプのものです。

付帯できる保障はシンプルですが、そのぶん返戻率が高くなります。

学資金タイプは、毎年一定の割合を支払う基本型(中学・高校は共済金額の25%、大学の場合は20%)と初回の支払いを手厚くし、以降の支払は一定の割合になる入学準備金型があります。

・中学プラン

中学プランは、中学入学の年から卒業まで毎年1回学資金を受け取るプランです。

学資金支払い開始年齢と保険料払込終了年齢は満期時期によって異なります。

14歳満期:学資金支払い開始年齢11歳、保険料払込終了年齢11歳

15歳満期:学資金支払い開始年齢12歳、保険料払込終了年齢12歳

中学3年間にかかる費用に備えられるプランですが、中学時代はそれほど費用はかかりません。

元本割れも起こすので、あまりオススメできるプランではないです。

※元本割れ

受け取り学資金総額よりも保険料支払い総額の方が多くなること。

・高校プラン

高校3年間にかかる教育費用に備えるプランです。

支払回数は3回で、共済金額300万円の場合は、毎年25%の75万円を受け取ります。

学資金支払い開始年齢と保険料払込終了年齢は以下の通り。

17歳満期:学資金支払い開始年齢14歳、保険料払込終了年齢11歳もしくは14歳

18歳満期:学資金支払い開始年齢15歳、保険料払込終了年齢12歳もしくは15歳

高校から教育費用は本格的にかかります。

しかしながら、毎月の収入や他の貯蓄からでも対応できるので、高校プランに加入する方も少ないです。

契約条件に関わらず、確実に元本割れを起こします。

・最も人気の大学プラン

数あるJA共済の学資保険プランの中で、最も人気があり、オススメなのが大学プランです。

大学生活4年間で必要となる教育費用に備えることができます。

共済金額300万円の場合は、4年間毎年60万円を受け取れます。

満期は22歳のみで、学資金支払い開始年齢と保険料払込終了年齢は以下の通り。

学資金支払い開始年齢17歳:保険料払込終了年齢11歳、14歳、17歳

学資金支払い開始年齢18歳:保険料払込終了年齢12歳、15歳、18歳

返戻率は最も高く104%を超える場合がほとんどです。

JA共済学資保険に加入する8割以上の方が、この大学プランを選択すると言っても過言ではありません。

【祝い金型】

祝い金型は入園・入学の各段階で祝い金が支払われるタイプです。

幼稚園入園前・小学校・中学校・高校・大学入学前と満期の計6回祝い金が支払われます。

受け取り額は以下の通り。

  • 3歳:共済金額の5%
  • 5歳:共済金額の10%
  • 11歳:共済金額の10%
  • 14歳:共済金額の20%
  • 17歳:共済金額の30%
  • 満期:共済金額の25%

特定の期間だけではなく、各教育ステージ入園・入学時にかかる費用をサポートしたい方にオススメです。

祝い金型は、保障の厚さで「にじ」と「えがお」に分けられます。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

・にじ

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祝い金型の「にじ」は保障型です。

入園・入学の各段階に受け取る祝い金のほかに、充実した保障があります。

「にじ」は契約者だけではなく、お子様の万が一の時の保障を主契約で用意しています。

お子様が病気で万一になった場合、共済金額と同等のお金が一時金として支払われます。

また災害給付特約を付帯した場合は、お子様が災害で亡くなった場合にも一時金が支払われるのです。

例えば共済金額300万円、災害給付特約200万円で加入したとしましょう。

万が一、お子様が災害で亡くなった場合には、計500万円の一時金が支払らわれるということ。

また災害給付特約は、ケガ(後遺障害)の保障もしています。

災害で所定の後遺障害になると、障害の程度に応じて10~160万円支払われます。

保障が充実しているぶん、確実に元本割れを起こすタイプです。

・えがお

「えがお」は「にじ」よりも保障が充実しています。

祝い金の支払回数や保障内容はほぼ同じですが、唯一異なる点がお子様の成長に合わせて保障の手厚さが変わるということ。

病気でお子様に万が一が起きた場合、受取一時金額は以下の通りになります。

  • 0~5歳:共済金額
  • 6~14歳:共済金額の3倍
  • 15~22歳:共済金額の5倍

災害給付特約200万円、共済金額300万円で加入したとしましょう。

お子様が8歳の時に災害で亡くなった場合は、1,100万円支払われるのです。

「えがお」はお子様の保障が非常に充実しています。

計画的に学資金の貯蓄ができつつ、お子様の死亡保障が充実した学資保険を探している方は、加入を検討してみると良いでしょう。

しかし「えがお」もまた、元本割れを起こしてしまいます。

特徴1:返戻率がトップクラスに高い

最も人気のあるプラン学資金型大学プランの返戻率は非常に高いです。

契約条件にもよりますが、平均で返戻率は104%を超えます。

また契約条件を工夫すると、返戻率が108%を超えることもあるのです。

現在トップクラスの返戻率を誇るのが、ソニー生命の学資保険で約102-106%。

つまり、ソニー生命にも見劣りしない返戻率の実現も可能ということ。

返戻率の高さは貯蓄性の高さを表します。

例えば受け取り総額300万円、支払総額が280万円だと20万円も得していますよね。

この貯蓄性の高さがJA共済の学資保険の魅力であり、現在人気の学資保険の多くが貯蓄型です。

そのため現在では、貯蓄型の学資保険でも元本割れを起こすことがあり、返戻率104~105%あればトップクラスと言われます。

こういった状況を考えると、JA共済の学資保険は優れていると言えます。

貯蓄性の高い学資保険を探している方は、一度加入を検討してみる価値は十分にあります。

特徴2:保険料払込免除

どのタイプのプランにも、初めから主契約に付帯されている保障が保険料払込免除です。

これは契約者となる親もしくは祖父母のための保障。

契約者が死亡、もしくは所定の第1級高度障害状態、災害による所定の第2級~第4級の後遺障害状態になったとき、その後の保険料の支払いが免除されつつも保障は満期まで続くというもの。

簡単に言えば、お子様が小さなときに契約者が亡くなっても、お子様は所定の時期に学資金・祝い金を受け取れるということです。

これは学資保険ならではの保障です。

学資保険によっては、保険料払込免除が特約扱いされているものがありますが、初めから主契約に含まれているのは嬉しい特徴ですね。

万が一が起きる可能性は極めて低いです。

しかしながら、実際に保険料払込免除のおかげで、親を亡くした後も学資金を受け取れて大学進学できた方はいます。

保険料払込免除は学資保険最大の魅力です。

特徴3:妊娠中に加入できる

JA共済の学資保険には、お子様の出生予定日140日前から加入できます。

可能な限り早く学資保険に加入すべきだと分かっていても、出産後は諸々の手続きや育児に追われ、学資保険加入の時間を持つのは難しいです。

そのためお子様が1~2歳の時に、学資保険に加入する方が多いです。

しかし、これは非常にもったいない。

お子様と契約者の年齢が高くなるほど、保険料は高くなり、返戻率は下がります。

返戻率を高めるためにも、お子様が0歳のとき、もしくは出生前に加入しておくべきです。

また学資保険の保障は、保険料の支払いが行われた直後から開始します。

妊娠中に加入しておくと、契約者に万が一が起きた場合、産まれてくるお子様は予定通り学資金を受け取れるのです。

教育資金を貯めるのは、親の務めです。

様々な貯蓄方法があるので、時間と余裕のある妊娠時から教育資金貯蓄方法を考えるようにしましょう。

もし学資保険を選んだのならば、出生前に加入しておくといいですね。

JA共済学資保険2つのメリット・デメリット

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JA共済の学資保険が人気の大きな理由は、その高い返戻率のおかげです。

しかし返戻率のほか、「こども共済」には2つのメリットがあります。

同時にあまり知られていないデメリットも2つあるのです。

学資保険選びで重要なのは、メリット・デメリット両方を知ったうえで、加入を検討すること。

ここからは「こども共済」2つのメリット・デメリットを解説します。

メリット1:大学生活にバランスよく備えられる

大学プランは、4年間の大学生活にかかる費用をバランスよくサポートできます。

大学生活で最もお金のかかる時期は、間違いなく入学の年です。

国公立なのか私立なのか、文系なのか理系なのかで費用は大きく異なりますが、最も安くても70~80万円はかかります。

しかし入学以降も、毎年多額の授業料やサークル活動費、一人暮らしした場合は仕送りも行わなければいけません。

国公立大は授業料だけで毎年約50万円、私立文系は約90万円、私立理系は約120万円かかります。

これだけのお金を毎年払うのは大変ですよね。

もちろん入学時にだけ手厚い学資金を受け取るのも悪くないです。

しかし、授業料の値上がりや留学必修化が行われる可能性を考えると、毎年まとまった学資金を受け取った方が安心できるでしょう。

例えば共済金額300万円にすると、毎年60万円受け取れます。

60万円受け取ると、授業料の8~10割はカバーできます。

授業料以外の仕送りや生活費などは、日々の収入や他の貯蓄で補えるはずです。

大学生活4年間でかかる費用に、バランスよく対応できるのは大きなメリット。

メリット2:契約可能年齢が広い

一般的な学資保険加入年齢は、子供の場合は0~6歳、契約者の場合は18~60歳まで。

そのため、学資保険の移り替えをしたい方や高齢出産をした方、祖父母が契約するのは難しいです。

しかしJA共済の学資保険の場合は、契約可能年齢が非常に広いため、ほとんどの方が加入できます。

以下が契約可能年齢です。

  • お子様:0~12歳
  • 契約者:18~75歳

契約可能年齢が広いからと言って、加入を後回ししてはいけません。

12歳の子供が返戻率が最も高い大学プランに加入しても、契約条件によっては元本割れを起こしてしまうのです。

それでも子供が中学入学前まで、学資保険に加入できるのは大きな魅力です。

また「こども共済」は、カスタマイズ性の高さも注目すべきです。

満期や返戻率は変えられませんが、その他の条件は選択肢の幅が広いので、あなたの好きなように学資保険が作れます。

以下が大学プランの主な契約条件。

  • 共済金額:100~1000万円(100万円単位で設定可能)
  • 払い込み方法:年払い、月払い
  • 保険料払込終了年齢:11歳、12歳、14歳、15歳、17歳、18歳

特に共済金額を100万円単位で設定できるのは嬉しいですよね。

共済金額によって、学資金額は変わるので、あなたに合った金額を設定しましょう。

貯蓄型と保障型もそろえており、学資金受け取り時期も様々なJA共済の学資保険。

必ずあなたに合った学資保険を作れるでしょう。

デメリット1:年払いにしないと返戻率は高くならない

JA共済の学資保険の保険料払い込み方法は、月払いか年払い。

そして保険料の払い込み方法で、返戻率が大きく変わるのです。

オススメは絶対に年払い。

年払いにすることで、返戻率が約4%も上がります。

返戻率104.7%の場合、保険料支払い総額は2,863,296円。返戻率108.6%の場合の保険料支払い総額は2,761,596円。

約4%の返戻率の違いを金額に直すと、10万円ものの違いになります。

これは非常に大きな違いのはずです。

年払いにしたいところではありますが、年払いだと短期間で20万円以上支払わなければいけません。

多くの方にとって、短期間での20万円以上の出費は負担になるはずです。

月払いでも十分に高い返戻率ですが、せっかくのならトップクラスの高さにしたいはずです。

年払いにしない限り、返戻率がトップクラスにならないのは少し残念です。

デメリット2:クレジットカード払いに対応していない

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JA共済の学資保険の保険料払い込み方法は、口座振替・集金人への直接支払い・JA窓口に持参の3つ。

クレジットカード払いには対応していません。

学資保険をクレジットカード払いで支払うメリットは、多額のポイントを貯められるから。

多くのクレジットカードは、使用するとポイントが貯まります。

それらのポイントは現金やギフト券などに還元されるので、普段の買い物からクレジットカード払いをしている方も多いでしょう。

JA共済に加入すると毎月約1万5千円の保険料を、最低でも12歳まで、長いと18歳まで支払うことになるのです。

全てクレジットカード払いにすると、多くのポイントを獲得できます。

クレジットカード払いをする方にとっては、大きなデメリットでしょう。

JA共済学資保険を年齢別にシミュレーション

実際にJA共済の学資保険に加入すると、毎月どれくらいの保険料がかかって、返戻率はどのくらいになるのか気になるはずです。

そこで今回は契約者の年齢と払い込み方法を変更して、シミュレーションをしてみましょう。

以下が変わらない基本契約条件です。

【基本契約条件】

プラン:大学

契約者:男性

お子様:0歳

学資金支払い開始年齢:18歳

共済金額:300万円

学資金タイプ:基本型

基本的に変えるのは、契約者の年齢と払い込み方法ですが、せっかくなので保険料払い込み期間も18歳と12歳にしてみます。

()内は保険料払い込み期間を12歳にした場合の数字です。

さっそくシミュレーション結果を見てみましょう。

【契約者年齢30歳、月払い】

  • 毎月の保険料:13,833円(20,013円)
  • 払込保険料総額:2,987,928円(2,881,872円)
  • 返戻率:100.4%(104.0%)

【契約者年齢40歳、月払い】

  • 毎月の保険料:13,998円(20,130円)
  • 払込保険料総額:3,023,568円(2,898,720円)
  • 返戻率:99.2%(103.4%)

【契約者年齢50歳、月払い】

  • 毎月の保険料:14,445円(20,478円)
  • 払込保険料総額:3,120,120円(2,948,832円)
  • 返戻率:96.1%(101.7%)

【契約者年齢30歳、年払い】

  • 毎年の保険料:159,072円(230,133円)
  • 払込保険料総額:2,863,296円(2,761,596円)
  • 返戻率:104.7%(108.6%)

【契約者年齢40歳、年払い】

  • 毎年の保険料:160,989円(231,507円)
  • 払込保険料総額:2,897,892円(2,778,084円)
  • 返戻率:103.5%(107.9%)

【契約者年齢50歳、年払い】

  • 毎年の保険料:166,113円(235,503円)
  • 払込保険料総額:2,990,034円(2,826,036円)
  • 返戻率:100.3%(106.1%)

シミュレーション結果、やはりJA共済は年払いがお得だと判明しました。

年払いにすると、契約者年齢50歳でも返戻率は100%を超えます。

普通の学資保険では40歳代から元本割れを起こす中、50歳でも返戻率100%超えるのはすごいことです。

また保険料払い込み期間を短くすると、さらに返戻率が高くなりますね。

JA共済の学資保険で、返戻率に影響を及ぼす要因は以下の通りです。

  • 保険料払い込み期間(短いほど返戻率は高くなる)
  • 共済金額(高いほど返戻率は高くなる)
  • 保険料払い込み方法(月払い・年払い)

貯蓄性を重視する方は、可能な限り返戻率を高くするように契約してみるといいですね。

JA共済学資保険オススメの契約プランは?

JA共済学資保険は、特に重要な理由がない限り、絶対に大学プランがオススメです。

この学資保険の魅力は、高い貯蓄性と充実した保険料払込免除。

正直なところ、中学・高校のための費用を学資保険で貯める必要がなければ、「にじ」や「えがお」の保障性はそれほど魅力的ではありません。

以下が現実的かつ返戻率が高くなるオススメの契約プラン詳細です。

【オススメの契約プラン】

  • プラン:大学プラン
  • 保険料払い込み期間:12歳、14歳、15歳
  • 払い込み方法:年払い
  • 学資金タイプ:基本型タイプ

大学プランで、可能ならば年払いにした頂きたいところです。

月払いと年払いでは返戻率が大きく異なります。

保険料払い込み期間は18歳でもいいですが、オススメは12歳もしくは14歳。

払込期間を短くすることで、返戻率を高くするという狙いもありますが、それよりもお子様が義務教育期間中に保険料の支払いを終えると後々楽になります。

15歳までは毎月児童手当が支払われます。

さらにお金もそれほどかかりません。

高校・大学入学前に保険料の支払いを終えておくと、精神的にも、家計にも大きな余裕が生まれます。

まとめ

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JA共済の学資保険「こども共済」には、様々なプランがありますが、オススメは大学生活にバランスよく備えられる大学プランです。

最も返戻率が高くなりますが、年払い・保険料払い込み期間を短くすることで、さらに高くなります。

全体的に見ても、JA共済の学資保険は良い商品です。

学資保険加入を決めている方は、ぜひ一度加入を検討してみてください。