国公立大学は安いって本当?それぞれの学費と一人暮らし・実家暮らし生活費を徹底調査!

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2018年度の大学・短期大学進学率は57.9%、これは過去最高の数字です。

大学進学率は年々上昇傾向にあり、まだ幼いわが子たちが18歳になるころにはいったいどのようになっていることでしょう。

私自身、我が子にはできれば大学まで進学してほしいと思っています。

専門職を目指すのであれば話は変わってきますが、サラリーマンになるのであれば給料をはじめ何から何まで大卒とそれ以外では会社の待遇が違うのが現実です。

ですが、子育てにおける教育費は大学が本番と言っていいほど大学に通うにはお金がかかります。

「大学に行ってほしいけどできれば国公立にして欲しい」

子育て中の方のこんな意見をよく聞きますが、

・国公立大学は本当に費用が安いのでしょうか?
・4年間通うのにどのくらいの負担が必要なのでしょうか?
・国立と公立はどんな違いがあるのでしょうか?

今記事では上記の疑問を解消していきたいと思います!

「学費」と一言で言っても、高校までの学習費と同様に「入学金」「授業料」「在籍費」「実習費」などなど細かい項目に分かれています。

大学生になると上京して一人暮らしをはじめる子もいますね。

当然学費以外に生活費も必要です。

学費の解説に加えて、

・大学生にかかる生活費
・自宅通学/一人暮らしそれぞれの通学関連費用

こちらもそれぞれ解説していきます。

国立大学の学費


国立大学の学費(入学金・授業料)は文部科学省が国立大学法人法に基づいて標準額を設定しています。

国立大学の入学金・授業料

4年間 6年間
入学金 282,000 282,000
授業料(1年分) 535,800 535,800
在学期間合計 2,425,200 3,496,800

4年制大学に通学した場合、4年間で約240万円、

医学部や薬学部などの6年通学が必要な学部に進学した場合、約350万円

それぞれかかることがわかりました。

大学の学費は入学時のほか、前期・後期に半年分ずつまとめて支払います。

合計金額をみると気が遠くなる数字ですが、在学期間合計額を月額に置き換えてみると以下のようになります。

4年間通学【月額】 50,525円
6年間通学【月額】 48,567円

毎月5万円前後です。

逆算して考えると、大学に進学する4年前の14歳頃から毎月5万円貯金すれば、大学の学費が確保できるということ。

8年前の10歳頃から貯金を始めれば、毎月2万5千円の貯金で済みます。

所得制限以上の稼ぎでなければ1万円の児童手当が支給されているはずですから、差し引けば月々1万5千円の貯金…これならば現実的に可能な数字なのではないでしょうか。

国立大学の学費は変動する

国立大学の入学金と授業料は大学や学部による差は無く基本的に一律になっていますが、国の規定なので改訂されることもあります。

実は国立大学は2004年以降法人化しており、学費は文部科学省が定める標準額にたいして10%、2007年度からは20%を上限に増減させることが認められているのです。

しかしこれまで価格改定をしたのは大学院のみでした。(それも7大学のみ、うち5大学は引き下げです。)

が、先日東京工業大が2019年4月以降より授業料を年間約10万円引き上げることを決定しました。

東京工業大は高偏差値の大学ですし、より高度な教育の充実が期待できますね。

学部での学費引き上げは今までありませんでしたから、これを皮切りに国立大学も学費を独自に設定する世になっていくでしょう。

独自に値段を設定できるとはいえ現在の授業料の標準額は年間約54万円。

最大20パーセントの増減が可能なので、最高額でも642,960円です。

私立大学と比べるとまだまだお手頃ですが、経済的な理由で大学進学を諦めるようなことが無いよう返済義務のない給付型の奨学金制度なども充実していくと良いですね。

国立大学のその他費用

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国立大学の入学金と授業料は標準額に基づいて設定されていますが、大学によってはその他に諸経費が掛かる場合もあります。

各種保険料

※スマホの方は横スクロールできます。

大学 項目 金額
東京大 なし
京都大
学生教育研究災害傷害保険(学研災)
/学研災付帯賠償責任保険
1,340 ~7,520 円
大学生活協同組合費出資金 20,000円以上
※出資金は卒業の際に返還されます。
体育会費 10,000円(医学部は14,000円)
一橋大 学生教育研究災害傷害保険
/学生教育研究賠償責任保険
4,660円
東京工業大 学生教育研究災害傷害保険
/学生教育研究賠償責任保険
4,660円
北海道大 学生教育研究災害傷害保険 3,300~4,800円
東北大 学生教育研究災害傷害保険(学研災)
学研災付帯賠償責任保険(学研賠)
3,300~4,800円
840円~3,000円
筑波大 学生教育研究災害傷害保険(学研災) Aコース
東京外国語大 学生教育研究災害傷害保険「通学中等傷害危険担保特約」 3,300円(Aコース)
お茶の水大 学生教育研究災害傷害保険
名古屋大 学生総合共済
学生賠償責任保険他 各種保障制度
大阪大

学生教育研究災害傷害保険(学研災)
(通学中等傷害危険担保特約付帯)
3,300円(医学部系以外)
4,700円(医学部系)

【参考】
東京大:授業料、入学料、検定料の額
京都大:入学料・授業料などの納付
一橋:災害傷害保険・賠償保険
東京工業大:保険(学研災・学研賠)
北海道大:各種保険と年金について
東北大:学生教育研究災害傷害保険(学研災)
筑波大:学生生活の支援
東京外国語大:学生教育研究災害傷害保険「通学中等傷害危険担保特約」
お茶の水大:学生教育研究災害傷害保険
名古屋大:学生賠償責任保険他 各種保障制度
大阪大:「学生教育研究災害傷害保険(学研災)」の加入について

多くの大学で保険への加入が必要なようですね。

また、医学部ではほかの学部とは別の保険があるようです。

高度な研究をするにあたってはリスクも伴うため必要なのでしょう。

日本一の大学と名高い東大は、入学金や授業料以外の基本的な費用以外はホームページに見当たりませんでした。

他の大学では加入が必須とされている「学生教育研究災害傷害保険(学研災) 」も、東大は大学が保険料を負担して全員自動で加入となっているようです。

さすが東大、手厚いですね。

教科書等教材代

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授業料は講義を受けるにあたって大学に支払うものであり、これとは別に教材の準備が必要です。

大学は個人の選んだ授業により必要なテキストもそれぞれなので、一概にいくらです、とはいかないためホームページに公開している大学はほとんどありませんでした。

たくさんの教科書や参考書の用意が必要な科目もあれば、授業ごとにレジュメが配られるため予め用意する必要はない科目もあり、これは講義を取ってみないことにはわかりません。

神戸大学がホームページに年度毎・学科別に教材代を載せていましたので参考までにご紹介します。

教科書 (テキスト・参考書を含む) 購入費用 (平成28年度)
学部 4年間計
文学部 31,740円
国際文化学部 28,100円
発達科学部 41,500円
法学部 74,900円
経済学部 67,300円
経営学部 71,000円
理学部 44,200円
医学部医学科 65,800円
医学部保健学科 136,100円
工学部 82,300円
農学部 46,600円
海事科学部 52,700円

出典:神戸大学 教材購入費

最高額は医学部保健学科で約14万円、最少額は国際文化学部で約3万円でした。

上記は4年間の総額となりますが、このほとんどを1年次に購入します。

神戸大学のホームページにはこのほか実習費や白衣などの学部によって必要になる諸経費がわかりやすくまとめられていますので、だいたいの学習費を見積もるのに役立ちますよ。

公立大学の学費


国立に続いて公立大学の学費についてご紹介します。

国立大学と公立大学は「国公立」とひとまとめに省略されがちですし、同じものだと思っている人も多いのではないでしょうか。

まず国立との違いを確認してみましょう。

公立大学とは?

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簡単に言ってしまうと国立はその名の通り国が設置、公立は各地域の地方公共団体(地方自治体)が設置しているものです。

〇〇市立大学は〇〇市、△△県立大学は△△県が設置運営しているということになります。

運営している組織が違うだけ、ですが、地方自治体が運営しているということが条件によってはかなりのメリットになるのです。

公立大学の入学金・授業料

公立大学の入学金や授業料は基本的に国立と同じですが、大学によって独自に設定しているところもあります。

入学料については進学先の公立大学と同じ地域に住んでいれば割引が効く場合があります。

例えば首都大東京であれば東京都在住の人は入学料が半額になります。

もともとが282,000円ですから、14万円も安くなるわけです。

これは大きいですよね!

平均すると公立大の入学金は一般39万円、地域内入学者は23万円とのことです。

地元に公立大があれば、国立大よりも安い学費で通える可能性もあるということですね。

公立大学のその他費用


国立大学と同様に、入学金と授業料以外にも学費はかかります。

群馬県立女子大学がホームページにその他の学費について詳しく載せているので見てみましょう。

学費
支払時期 大学 大学院
学費 入学料 入学手続時 282,000円(県内者は141,000円)
授業料(年額) 4月、10月 535,800円(267,900円×2回)
初年度納付額 817,800円(県内者は676,800円)
諸費 保険料 入学手続時 4,660円 1,750円
学友会費 23,000円
同窓会入会金 2,000円
後援会費 20,000円

出典:群馬県立女子大学 留学・学生生活

このほか学部及び学科、年度によって金額の増減がある「研修費」「学会費」「TOEIC受験料」に加えて教科書代も必要になります。

特に外国語を履修する学科であればTOEIC受験は必須ですし、受験するには都度5000円強の受験料がかかります。

また、国立大と同じく大学ごとに後援会や共済があり、出資が必要な場合もあるようです。

こういった支払いがあるのか、それは任意のものなのかなど入学時によく確認しましょう。

その他学習費

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学校に収める学費以外に、通学に伴う費用も学習費に含まれます。

・学校外での学習にかかる費用である課外活動費
・定期券などの通学費
・サークルや部活、文具や駐輪代などの修学費

国公立大学に通う学生のその他学習費(年額)は以下のようになります。

修学費 46,500
課外活動費 40,300
通学費 14,050

学費、生活費とは別に年間10万円ほどの支出を頭に入れておきましょう。

学費の支払いが困難な場合


受験に合格し進学が決まっても経済的な理由などで学費の支払いが困難になってしまうことがあるかもしれません。

どんな家庭状況にあっても進学できるよう奨学金を受けるという方法があります。

奨学金

奨学金には有利子のもの、無利子のもの、返済不要の支給型があります。

より条件の良い奨学金は選ばれた優秀な生徒のみが対象となりますが、利用できる奨学金はあるはずです。

私は家庭の経済状況が思わしくなかったため新聞奨学生として働きながら進学しました。

とても過酷なのでおすすめしませんが、やる気さえあれば進学するチャンスは誰にでもあるので諦める前に色々方法を探してみましょう。

分納・延納・免除

また、4年間の在学期間に家庭状況、経済状況が変わることが無いとも言えません。

この場合、大学側に申請すれば分納・延納措置をとってもらえます。

もちろん期限はありますが、休学してお金を貯めて支払うなどの方法で頑張って卒業した学生もたくさんいます。

学業成績が優秀であれば授業料免除になる可能性もあるようです。

こういった救済制度があるので諦めずに相談してみましょう。

大学生の生活費


大学生にかかる費用の多くは学費ですが、もちろんそれ以外に生活費が必要です。

自宅通学と一人暮らしでは費用が大きく違うのでそれぞれ解説いたします。

自宅通学の場合

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自宅通学であれば高校生の頃と生活費はほとんど変化ないでしょう。

基本的な生活費(月額)は以下の通りです。

食費 3万円
お小遣い※ 5000円
スマホ代 2000~5000円
雑費(被服費など) 1万円

大学は学食が充実しているので昼食代は安く済むでしょう。

交友目的の外食を除く基本的な食費は良いとして、お小遣い・スマホ代・雑費が約2万円程度。

これは自分でアルバイトをして賄ってほしいところですね。

週一のバイトでも自給1000円×8を4週で、月32,000円稼ぐことができます。

アルバイトは社会勉強にもなりますし、部活や研究がよほど忙しくなければ経験しておいて損はないと思いますよ。

自宅外通学の場合

自宅外通学とは実家を出て寮や下宿、アパートでの一人暮らしをしながら通学するということです。

この場合基本的な生活費に加えて以下の費用が必要になります。

・家賃
・光熱費

家賃

家賃は地域によってかなり大きな差が産まれます。

1Rの間取りの地域別平均家賃を見てみましょう。

地域 1R家賃平均
北海道 3~4万円
東北 2~5万円
東京都 6~8万円
関東 3~6万円
東海 3~6万円
甲信越・北陸 3~6万円
関西 4~6万円
中国 4~5万円
四国 2~5万円
九州・沖縄 2~5万円

地方では安くて2万円から、東京都内だと8万円もする場合もあります。

女の子の一人暮らしだと特に防犯面も心配なので、オートロックのマンションなんかを選ぶと高くついてしまうようです。

しかし、地方だと公共交通機関で通学できるとも限らないので車やバイクを所持している学生もたくさんいます。

車やバイクがあれば当然維持費が別途必要です。

1人暮らし用アパート選びの際には家賃が安いだけでなく、大学との立地などもよく確認したいですね。

光熱費

光熱費とは生活のために必要なエネルギーを購入するためにかかる使用料のこと。

ここでは電気ガス水道料金を指します。

1人暮らしであれば光熱費は多く見積もっても3つ合計で1万円以内に収まるでしょう。

しかし、寒い地域に進学するなど寒暖の管理が厳しい環境であればエアコンやお風呂をたくさん使うので光熱費は嵩みそうです。

日本学生支援機構による学生生活調査によると、下宿・アパート・その他から国公立大学に通う学生の家賃と光熱費の合計額平均は39,083円でした。

地域差はありますが、統計を参考に生活プランを立ててみましょう。

大学通学シミュレーション


国公立大学に通うシミュレーションをしてみましょう。

以下の2パターン想定して費用を計算していきます。

Aさん
・都内国立大に進学
・一人暮らし
Bさん
・地元の地方公立大に進学
・実家暮らし

入学準備シミュレーション

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大学合格から入学までの準備をしていきます。

1人暮らしで国立大に進学する場合の入学準備

まずは都内の国立大に合格したAさんです。

入学金 282,000円
その他学校納入金 4,660円
家賃 60,000円
引っ越し費用 200,000円
家具家電など生活用品準備費用 330,000円
合計 876,660円

国立大なので学部問わず入学金は一律ですが、都内で一人暮らしを始めるため住居の初期費用が高額となりました。

実家暮らしで公立大に進学する場合の入学準備

次は地元の公立大に合格したBさんです。

入学金 141,000円
その他学校納入金 49,660円
合計 190,660円

実家から通学予定のBさんは学校に支払う学費以外に特に準備はいりません。

また、地元の公立大なので入学金が半額となり、入学準備は非常に少額に収まりました。

4年間通学シミュレーション


無事入学したところで、4年間通学した場合の費用をまとめてみましょう。

項目 Aさん(国立・一人暮らし) Bさん(公立・実家暮らし)
学費 授業料 535,800
その他学習費 112,100 177,900
生活費 家賃 720,000 なし
光熱費 96,000 なし
食費 384,000 360,000
通信費 60,000 24,000
交際費 180,000 132,000
雑費 190,900 170,600
年額 2,278,800 1,400,300
月額(生活費のみ) 135,908 57,216
4年間合計 9,115,200 5,601,200

1人暮らしで都内国立大に通うAさんは4年間で約910万円

実家から公立大に通うBさんは4年間で約560万円の費用がかかることがわかりました。

1人暮らしのAさんの生活費は実家暮らしのBさんの倍以上になりました。

1人暮らしは自由で楽しい分お金がかかりますし、ただいま~と帰っても誰も食事は用意してくれません。

洗濯や掃除もすべて自分でする必要があります。

一方学習費は実家から公立大に通うBさんの方が高額になりました。

これは学習費の中の通学費が高額だったためです。

通う大学の場所に合わせて住むところを決められる一人暮らしとは違い、既に住んでいる場所からの通学になるので比較的通学距離が長い学生が多いようですね。

実家暮らしと一人暮らしは一長一短なので学びたい方向性はもちろん、どんな生活になるのかよく考えて大学選びをしたいですね。

まとめ

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大学の中では最も安価に通学できるのが国立大学ですが、偏差値も高く狭き門となります。

妊婦さんや幼児を育てているママにとってはまだまだ先のことで、子どもの学力も希望進路も未知数。

ですが、大学に進みたいのであれば最低でもこれだけかかる、という指標として捉えて将来を見積もってみましょう。

逆に、絶対に国立でなければ経済的にムリ!という場合には、先行投資として小さいころに知的好奇心を高める体験をさせたり、塾に通わせて基礎学力や学習意欲を養う環境を整えたりするのも良いと思います。

また、国公立大に進学すれば学費は抑えられますが、都内で一人暮らしをさせるとなるとかなりの生活費がかかります。

本人にもアルバイトをして頑張ってもらいたいところですが、国立大であればレベルが高い大学ばかりで学生の本分である学業に支障が出てしまう可能性もあります。

子供が小さいうちからコツコツ貯金したり奨学金をうまく利用して、充実した大学生活を送れるようにサポートしてあげたいですね。

学資保険などを有効に活用してしっかり準備していきましょう。

今記事がみなさんの将来設計に役立ちましたら嬉しいです。

ありがとうございました。