赤ちゃんは生クリームをいつから使っても大丈夫?3つの注意点とおすすめレシピ

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赤ちゃんは生クリームをいつから使っても大丈夫?3つの注意点とおすすめレシピ!

ケーキを食べさせるときに必ず気になるのが、生クリーム!

離乳食のレシピ本には、「1歳のケーキの作り方」に生クリームに見立てた水切りヨーグルトを使うくらいだから…赤ちゃんに使えるのはずっと先?なんて思っちゃいますよね。

赤ちゃんにいつから生クリームを使っても大丈夫なのでしょうか?

与える時の3つの注意点と、おすすめレシピを紹介します。

この記事のポイントは5つです。

・生クリームってどんなもの?
・赤ちゃんは生クリームをいつから使っていい?
・生クリームをあげる時の3つの注意点
・アレルギー反応が出た時の対応!
・簡単おすすめ!生クリームの離乳食レシピ

それでは解説をしていきます!

参考にしてください♪

そもそも生クリームとは?

どんなもの?

生クリームとは、厚生労働省が定める「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(以下、乳等省令)」において「クリーム」として分類されています。

「クリーム」とは、「生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」、脂肪分は18%以上に決められています。

つまり生クリームは生乳を分離して、脂肪分が多い所を取り出したもの。

定義内容が少し異なるものや、脂肪分が18%以下の製品は、乳等省令の「クリーム」には当てはまらないため、「乳又は乳製品を主要原料とする食品(乳等を主要原料とする食品)」に分類されます。

生クリームの分類

生クリームは成分によって、次の4種類に分類することができます。

・1つめは、乳脂肪のみのもの。

脂肪分は18%以上で、添加物はなく乳脂肪そのものの風味とコクがあります。

カロリーも値段も高く賞味期限が短いのも、特徴の1つです。

・2つめは、乳脂肪に乳化剤や安定剤を添加したもの。

品質を長持ちさせたり、ホイップ性を良くしています。

・3つめは、乳脂肪に乳化剤や安定剤などを添加し、植物性脂肪を加えたもの。

ほんのり乳脂肪の風味が残るくらい。カロリーが抑えられて、価格もお手頃です。

「混乳タイプ」または「コンパウンドクリーム」とも呼ばれています。

植物性脂肪の主な原料は、ヤシ油・パーマ油・菜種油などが使われています。

・4つめは、乳脂肪はなく、植物性脂肪に乳化剤や安定剤などを添加したもの。さっぱりとした味が特徴。こちらも、お手頃な価格。

また用途による分類だと、2つに分けることができます。

・1つめは脂肪分が30~40%のもの。

これは脂肪分が多くホイップに適していて、ケーキや製菓用に適しています。

・2つめは、脂肪分が18~30%のもの。

これは脂肪分が低くて、熱や酸にも強いのでコーヒーや紅茶に適しています。

保存方法

保存方法は温度管理が大切。

パッケージの表示に従い、温度が一定の冷蔵庫に保存しましょう。

一度に使い切れなかった場合は、開封後しっかりと密閉して冷蔵庫に保存し、早めに使い切りましょう。

また冷凍保存はできず、振動にも弱いので、ドアポケットや冷蔵庫の吹き出し口には置かないように。

調理上のコツ

生クリームを上手に泡立てるときは、温度に注意。

泡立てに適した温度は5~8℃。生クリームを入れた容器を氷水に当てながらホイップします。用途に合った固さまで、ホイップしましょう。

赤ちゃんはいつから生クリームを使っていいの?

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赤ちゃんに生クリームは、離乳食初期のゴックン期(5〜6ヵ月)の後半から使うことができます。

ただし、使える生クリームは乳脂肪分のみのもの。

なるべく乳化剤や安定剤が使用されていないものを選びましょう。

乳脂肪分のみの生クリームの場合、風味がよく、赤ちゃんには消化吸収も良いので安心して使えます。

脂肪分をあまり多く摂りすぎないように、使う時は小さじ1杯程度にしましょう。

また、植物性油脂の生クリームやコーヒークリームは、安定性を保つために様々な処理がされ、添加物も多く使用されているので、赤ちゃんのうちは使うことができません。

生クリームを使うのが大変な場合は、牛乳とバターで代用することも可能。

その場合、バターはできるだけ無塩のものをごく少量使うようにしましょう。

生クリームを与える時の注意点3つ

赤ちゃんに生クリームを与えるときには、次の3つの事に注意して下さい。

1つめは、与える前には「身内の食物アレルギー」を確認してから。

身内に「乳製品」の食物アレルギーを持っている人がいないか、確認してください。

もしいるようであれば、医師に相談してから与えましょう。

「乳製品」の食物アレルギーは、「鶏卵」に続く第2位のアレルギー患者の多い食品。

アレルギーは遺伝する可能性があるので、注意しましょう。

2つめは、初めて与える時のアレルギー対策。

初めて生クリームを与える時は、「平日の午前中」・「すぐに病院が行けるような時」に。

必ず「加熱したものを」・「少量」にしましょう。

生クリームでアレルギー症状が発症してしまった時に、重症化しないよう「加熱したものを」「少量」にして。

万が一重症化してしまっても、すぐに病院に行けるような体制を整えておきましょう。

3つめは、生クリームを与える量は少量に。

赤ちゃんは消化器官が未発達のため、生クリームの油分を分解するのは負担になってしまいます。

大人でも生クリームを大量に食べると胃がもたれますよね。

それと同様です。

赤ちゃんに与える場合は、小さじ1杯程度。

低年齢で生活習慣病を発症しないためにも、必要な対策です。

なので生クリーム入りの食パンやサンドイッチはまだ食べられませんし、ケーキも控えましょう。

アレルギー反応が出たら!

食物アレルギーにはどんな症状があるのか、症状が出てしまった時の対応と治療法を簡単にまとめてみました。

症状

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食物アレルギーの反応は、食べたあと4時間以内に症状がでます。

一番多いのは1〜2時間後。

一番多い症状はかぶれや湿疹、口の周りが赤くなるなどの「皮膚症状」。

他にも、白目が赤くなる、瞼が腫れる、涙が止まらなくなる、痒くなるなどの「目の症状」。

くしゃみや、鼻水、鼻づまりなどの「鼻の症状」。

息苦しい、ゼーゼー呼吸、犬の鳴き声のような咳、咳き込む、声のかすれなどの「呼吸症状」

下痢や嘔吐、腹痛や不快感などの「消化器症状」。

…など症状は様々で、現れる度合いも異なります。食べ物が生の状態だったり、食べた本人が風邪や疲労が強いと症状が強く現れてしまいます。

特に軽症の場合は食物アレルギーによる症状かどうかを見極めるのは、専門の医師でも難しいこと。

赤ちゃんは症状を言葉で訴えることができないため、食後の様子はよく観察し、機嫌にも気を付けましょう。

急に機嫌が悪く、落ち着かないなどと言った場合は症状が出ている可能性があります。

また多くの場合、上記の症状が1つ起こります。

しかし上記の症状が次々に起こる場合もあります。

さらに重症化するとアナフィラキシーショックを引き起こし、意識が朦朧とする、呼びかけても返答がない、など命の危険な状態になります。

対応

アナフィラキシーショックは、処置が遅れると死に至る恐れもあります。

症状が次々と現れた時点で救急車を呼びましょう。

急を要さない、軽い症状の場合は食物アレルギーでない場合もあるので、しばらく様子を見て、心配な場合は病院にいきましょう。

治療法

病院の検査や問診を受け、医師の診断のもと食物アレルギーの食品を特定します。

そして必要最小限の除去食を行います。

症状の度合いによっては少し食べてみる「負荷試験」や食べることを辞める「延期」を行います。

必要な場合は薬を使うこともあります。

注意!

家庭内で「食物アレルギーの食品の特定」や、むやみな「除去食」は絶対に行わないようにしましょう。

アレルギー食物の判断は専門医でも難しいもの。

家庭の判断でアレルギー食品を特定して、独自の除去食を行うと赤ちゃんのエネルギーバランスを崩したり、味覚の幅を広げるチャンスを失ってしまう可能性があります。

お母さんが予測したアレルギー食物は実際の検査では違っていたり、除去食の勘違いで「鶏卵がアレルギーの場合、鶏肉もダメ」や「牛乳がアレルギーの場合、牛肉もダメ」などの間違いがありうるからです。

食物アレルギーの発症は乳幼児の時期に一番多く、発症してもほとんどの人が成長の過程で無くなっていきます。

小学生になる前に治ることもあるので、アレルギー症状が出ても焦らず、専門医の元治療を行いましょう。

簡単!おすすめレシピを紹介

初期ゴックン期後期(5〜6ヵ月)向け!

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白菜のミルク煮

材料:白菜(葉先)…10g

生クリーム…小さじ1

水…大さじ2

作り方1.白菜はやわらかくゆでて、すりつぶす。

2.1に生クリームい水を加え、ひと煮立ちさせる。

さつまいもミルクがゆ

材料:さつまいも…10g
10倍がゆ…30g
生クリーム…小さじ1

作り方:1.さつまいもは柔らかく茹でて、裏ごしする。

2.さつまいもに10倍がゆ、生クリームを混ぜる。

中期モグモグ期(7〜8ヵ月)向け!

小松菜のミルクパンがゆ

材料:小松菜…10g
ミニトマト…10g
食パン…8枚切り1/3個
生クリーム…小さじ1
水…1/3カップ

作り方:1.小松菜は柔らかく茹でて、細かく刻む。ミニトマトはヘタを取り、細かく刻む。

2.鍋に食パンを小さく切って入れ、水と生クリームを加えて弱火で3分煮る。

3.1のブロッコリーを加えて、火を止めて蓋をして蒸らす。

4.器に3を盛り、ミニトマトを乗せる。

かぼちゃのポタージュ

材料:かぼちゃ…20g
生クリーム…小さじ1
牛乳…大さじ1

作り方:1.かぼちゃは種と皮を取り除き、細かく刻み柔らかく煮る。

2.鍋に生クリームを加えて中火で煮立たせたら火を止める。

カミカミ期(9〜11ヶ月)向け!

濃厚な味わいのフレンチトースト

材料:食パン…8枚切り1/2枚
生クリーム…小さじ1
牛乳…大さじ3
溶き卵…1/2個
バター…少々

作り方:1.食パンを手づかみしやすい大きさに切る。

2.平らな皿に1の食パンを並べ、牛乳と生クリームをかけてふやかす。

3.フライパンにバターを入れ弱火で熱し、2の食パンを卵にくぐらせて、よく焼く。

小松菜のパスタ

材料:ショートパスタ…30g
小松菜…10g
生クリーム…小さじ1
牛乳…1/4カップ
バター…少々

作り方:1.パスタを表示の時間より長めに茹で、柔らかくする。小松菜は柔らかくゆでて、1cmの幅に刻む。

2.パスタを食べやすい大きさに切り、フライパンにバターを入れる。中火で熱したらパスタと小松菜を入れてさっと炒める。

3.牛乳と生クリームを加えて1分ほどに煮る。

完了期パクパク期(1~1歳6ヶ月)向け!

ツナのミルクパスタ

材料:ツナ…10g
ショートパスタ…20g
牛乳…大さじ2
生クリーム…小さじ1
玉ねぎ…30g

作り方:1.ショートパスタは表示時間より長めにゆでて柔らかくし、長さ1cmに切る。

2.玉ねぎは5mm角に切り、水(1/2カップ)でやわらかくなるまで煮る。

3.牛乳、生クリーム、水けをきったツナ、パスタ、たまねぎを一緒に煮る。

鮭とほうれん草のミルク煮

材料:鮭…20g
ほうれん草…30g
野菜スープ…大さじ1
牛乳…大さじ2
生クリーム…小さじ1
塩…少々
水溶き片栗粉…少々
油…少々

作り方:1.鮭は茹でて皮と骨を取り除き、粗くほぐす。

2.ほうれん草は1cm幅に切る。

3.油を熱したフライパンでほうれん草を炒めて、スープを加え、やわらかくなるまで煮る。4.牛乳と鮭を加えて煮立て、塩を少し入れる。

5.水溶き片栗粉でとろみを付ける。

まとめ

赤ちゃんと生クリームについていかがでしたでしょうか。

赤ちゃんは生クリームを乳脂肪のみのものなら、離乳食初期ゴックン期(5~6ヶ月)の後半から使う事ができます。

できるだけ添加物の少ない製品を選びましょう。

アレルギー症状が出る可能性があるので注意しながら与え、脂肪分のことを考慮して、使う場合は少量にとどめましょう。

植物性油脂の生クリームやコーヒークリームは添加物や処理の多さから、赤ちゃんのうちは使うことはできません。

生クリームはホイップとしてはまだ使えませんが、少量でも離乳食に使ってあげるとコクが出て、より一層おいしくなります。