妊婦はくらげを食べても大丈夫?妊娠中のクラゲ4つの注意点

スポンサードリンク

コリコリとした食感がクセになるくらげ。

きゅうりと合わせた中華サラダは絶品ですし、低カロリーなのでダイエット食としても人気があります。

妊娠前から頻繁に食べている人もいるでしょう。しかし、妊娠中に食べても良いものなのでしょうか。

そこで今回は、食用くらげの種類や栄養、妊娠中のくらげ4つの注意点などをご紹介します。

今回のポイントは下記の4つです。

くらげは生なの?加工品なの?

食用くらげは全部で6種類

くらげには栄養はあるの?

妊娠中のくらげ4つの注意点

妊娠中は体重が増加しやすいので低カロリーなくらげはヘルシーで良い食材だと思われる方も多いでしょう。

しかし、くらげには栄養があるのでしょうか?

妊娠中にくらげを食べる際の注意点をまとめましたので是非参考にしてみて下さいね。

くらげは生なの?加工品なの?

中華料理の前菜に出てくるくらげサラダはコリコリとした食感でとても美味しいですよね。

くらげには多くの種類がありますが、食べられるものと食べられないものに分かれます。

日本では主に塩で加工されたくらげが食されているのです。

一部のくらげは生のお刺身や酢の物として食べられていますが、中華の前菜として出てくるくらげは加工されたものが使われています。

加工されたくらげとは

スーパーなどで一般的に売られている加工くらげは、食べやすいように味がついていたり、塩やミョウバンを使ってくらげの水分を抜いているものです。

くらげの成分は主に水分。

よって取ってからすぐに加工しないと柔らかく崩れてしまいます。

塩で水を抜きミョウバンを加えて長く保存できるよう加工されているのです。使用する前に戻して調理に使います。

妊娠中の塩分の取りすぎには注意が必要です。しっかりと塩分を取り除いてから調理するようにしましょう。

食用くらげは全部で6種類

日本に生息するくらげだけでも数百種類あると言われているくらげですが、食べられるくらげはたった6種類なのです。

〈食べられるくらげ6種類とは〉

  • キャノンボールクラゲ
  • ビゼンクラゲ
  • ヒゼンクラゲ
  • エチゼンクラゲ
  • ホワイトクラゲ
  • チラチャップクラゲ

上記の6種類の中でも更に2つに分かれます。

①〜④までを「業務用クラゲ」、⑤を「加工用クラゲ」としています。

⑥の頭は業務用、皮は加工用に使われていることが多いです。

業務用クラゲは、肉質が良いため単価が高いです。

もう一方の加工用クラゲは、単価は安くスーパーで売られている中華クラゲや珍味クラゲに使われています。

クラゲは、肉質や歯ごたえが違うので食べる際はどんなクラゲが使われているのかチェックするのも楽しいですね。

参考:クラゲ普及協会「食用クラゲは6種類」より

くらげには栄養はあるの?

中国ではくらげは昔から薬膳食として重宝されてきました。

さぞかし身体に良い栄養素が入っているのだろうと思いがち。

しかし、栄養は全くと言って良いほどありません。

妊娠中にママが口するものは血となり胎盤を通してお腹の赤ちゃんへ送られます。優先的に胎児へ栄養が送られるため、ママは栄養が豊富な物を食べたいものです。

しかし、クラゲは水分とナトリウムが主な食材。

低カロリーでコリコリとした歯ごたえは満足感を得られるため体重の増加に気をつけなければいけない妊婦さんには嬉しい食材と言えるでしょう。

ただ、お腹の赤ちゃんの成長を考えたら栄養のあるものを食べたいですね。

〈クラゲの主な栄養素〉

塩抜きクラゲ 100gあたりの含有量

栄養素の種類 含有量
エネルギー 22kcal
水分 94.2g
たんぱく質 5.2g
ナトリウム 110mg
葉酸 3μg
コレステロール 31mg

ナトリウムと聞く塩分ではないかと思われる方が多いのですが、ナトリウムは塩分に含まれる成分のひとつでイコールではありません。

また、ナトリウムは人間が生きるために必要な必須ミネラルのひとつ。

とは言え、塩分に含まれている成分なので過剰摂取はむくみや高血圧を引き起こします。

ナトリウムは塩分だけでなく、漬物や味噌、醤油など日本人には馴染みの食品に多く含まれているので多く摂りやすい成分なのです。

日本人は特に摂取しやすい成分なので、特に妊娠中は妊娠高血圧症候群へのリスクに気をつけなければなりません。

参考:文部科学省 食品成分データベース「クラゲ/塩抜き」より

妊娠中のくらげ4つの注意点

スポンサードリンク


カロリーの低いクラゲは、妊娠中にはもってこいの食材と思われるかもしれません。

しかし、私たちが食すクラゲの大半は加工品です。

加工品には長期間保存するために食品添加物や塩分が多く含まれています。

また、クラゲは栄養素が低いのにナトリウムは豊富。特に妊娠中は下記の4点に気をつけましょう!

  • 塩分

クラゲは水分が多いため、取って直ぐに塩分で水分を抜く必要があります。

加工の過程で非常に多くの塩が使われているのです。

自分で加工クラゲを調理する際は、何度もゆすいで塩分を抜くようにしましょう。

味をつける際もポン酢やお酢など塩は避けるようにして下さい。

また、中華料理店で食べる前菜のクラゲ、スーパーで売られている珍味クラゲには多くの塩分が入っている可能性があります。

食べる際は、食べすぎに注意して下さいね。

  • 食中毒

クラゲを生のお刺身で出してくれる飲食店や販売しているお店もあります。

妊娠中は免疫力が低下をしているため、普段は問題なくても妊娠中はお腹を壊してしまうことも。

また嘔吐も発生すると脱水のリスクも。妊娠中はお腹の赤ちゃんの影響を考えると薬の服用にも

注意が必要です。もし、お腹を壊したり嘔吐の症状が発生したら早めにお医者さんに診て貰って下さいね。

  • ナトリウム

クラゲには人間の細胞機能を維持するために必須のナトリウムが多く含まれています。

ナトリウムは塩分にも含まれている成分で過剰摂取には注意が必要です。

味噌や醤油、漬物など日本人には馴染みの食品に含まれているので、ついつい多く取りすぎてしまいます。

過剰摂取すると浮腫みや妊娠高血圧症候群のリスクが高まるため注意が必要です。

低カロリーでコリコリの食感がクセになるからと妊娠中に毎日クラゲを食べることはおすすめ出来ません。

食べる量や塩分を使わない味付けを心掛けて下さいね。

  • 食用添加物「ミョウバン」

加工用クラゲには食品添加物「ミョウバン」が含まれています。

ミョウバンはウニの形の崩れや色落ち、ホットケーキや菓子パンなどの拡張剤としても使用されている物です。

ミョウバンには「アルミニウム」が含まれています。アルミニウムは人間の身体にとって不必要な成分。

妊娠中には出来るだけ避けたいものです。

まとめ

クラゲは低カロリーでコリコリとした食感と噛む回数が多いため数量でも満腹感を得られます。

よって体重増加を気にする妊婦さんが食べてしまいがちな食材。

しかし、クラゲのほとんどは塩分やミョウバン使って加工されています。

また、クラゲは栄養素が少ない上に日本人が過剰に摂取してしまいがちなナトリウムが豊富です。

妊娠中の塩分の取りすぎはむくみや妊娠高血圧症候群を引き起こすため注意が必要。

クラゲを食べる際は、食べる量や味つけの調味料に気をつけて下さいね。