喉が渇く妊婦さんへ!妊娠中にのどが乾く5つの原因と対処法

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飲んでも飲んでも無性にのどが渇く…。

ひょっとして病気?と不安になる妊婦さんも少なくないですよね。

妊娠中の異常なまでの“のどの渇き”。

悩まされている妊婦さんは多いかと思いますが、妊娠中の“のどの渇き”には様々な原因があることをご存知でしょうか?

そこで今回は、気になる“のどの渇き”にスポットを当て、妊娠中にのどが乾く“5つ”の原因と対処法を紹介します。

①ホルモンとのどの渇きの関係
②発汗や頻尿、血液量増加
③ ストレスも原因に!?
④ アレルギーが原因の場合も!
⑤ 食事や飲み物にも要注意!

妊娠中はどの時期においても何かと気になる“のどの渇き”ですが、原因を理解し対処法を身につけることで不安を減らすことは可能です。

妊婦さんにとって大切な水分補給を適切に行いましょう!

1.妊娠初期から分泌される「ホルモン」と“のどの渇き”

妊婦さんなら一度は聞いたことのある女性ホルモンに「黄体ホルモン(プロゲステロン)」があります。

このホルモンは女性の体が妊娠しやすいように子宮内の環境を整えるほか、妊娠や出産に向けて様々な大切な働きをしてくれることから「妊娠を助けるホルモン」ともいわれています。

この「黄体ホルモン」は妊娠すると分泌量が増え、妊娠を維持するために働き始めます。

その働きのひとつに、赤ちゃんのために水分や栄養分を蓄える働きがあるのですが、これにより身体が水分をいつもより多めに欲してしまいます。

つまり妊娠初期の“のどの渇き”は、赤ちゃんのための蓄えが大きく影響されると考えられます。

水分を摂取することはとても大事なことですが、飲み過ぎも良くありません。

ちょっと飲みすぎかな?と心配な場合は、温かい飲み物をゆっくり飲むなど、飲み方を工夫するのも効果的です。

飲み物は口に含んだ後、ゆっくり飲むことで喉や口内が潤い渇きを改善することができます。

ちょっと気になる時に、ぜひ試してみて下さい。

2.妊婦さん特有の「発汗」「頻尿」「血液量の増加」が原因となる“のどの渇き

妊娠中は普段よりも体温が上がるため、汗をかきやすくなった!という方も多いでしょう。

かくいう私も、妊娠がわかった頃から夏でもないのによく寝汗をかくようになりました。

このような普段より多い「発汗」も、先に書いた黄体ホルモンの影響だと言われています。

黄体ホルモンには体温を上げる働きがあり、それによって新陳代謝が上がり、かいた汗の分のどが渇くというわけですね。

また、妊娠中の「頻尿」も多くの妊婦さんが経験されていることではないでしょうか。

私も妊娠中のお出かけの際には事前に必ずお手洗いの場所をチェックしていました(笑)

この妊娠中の「頻尿」は、どんどん大きくなる子宮により膀胱が圧迫されて引き起こされることが多く、頻繁に排尿することで水分が奪われ、結果として身体が水分を欲するようになり、のどが渇きます。

「血液量の増加」はなかなか自覚しづらいですが、妊娠中は血液によってお腹の中の赤ちゃんに酸素や栄養を送り届けるので、普段より多くの血液を必要とします。

血液を作るためには水分が必要なため、“のどの渇き”として水分を欲しているわけです。

また、血液だけでなく赤ちゃんを守るための羊水もママが摂取している水分から作られています。

こうして並べるだけでも、様々な要因で妊婦さんの身体は水分を欲し、“のどの渇き”として知らせていることがわかります。

以前見かけた厚生労働省のポスターに『のどの渇きは、脱水のシグナルだ」 』という言葉がありました。

妊婦さんは妊娠前よりも水分を欲している上に失いやすく、脱水状態になりやすいので常に注意が必要です。

のどの渇きを抑える対処法としては、渇きを感じてから水を飲むのではなく、その前に水分を摂ること。

水分が不足しやすい、就寝の前後、運動の前後、入浴の前後などにこまめに水分を摂る習慣をつけることです。

妊娠中の水分補給は“のどの渇き”の解消のみならず、お腹の中で赤ちゃんを育てるのにとても大切なことなので、これを機にぜひ知っておいてほしいです。

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3.妊娠中の「ストレス」から来る“のどの渇き”

お腹に赤ちゃんを授かった瞬間から、ママの身体は赤ちゃんの成長とともに劇的に変化します。

身体の変化のみならず、心の面でもマタニティーブルーという言葉があるぐらい不安定になることも。

こうした様々なストレスを受けることで自律神経のバランスが崩れ、交感神経が刺激されると唾液の分泌が抑えられることがあります。

これが妊娠中の「ストレス」から来る“のどの渇き”です。

“のどの渇き”と同時に強いストレスを感じるようなら、カフェインレスのコーヒーやお茶などのリラックスできる飲み物を飲んでみることをお勧めします。

妊婦さんによっては食事制限があったり、赤ちゃんのために好きな飲み物を断ったり、何かと“我慢”されている方が多いかと思います。

今ではカフェインレス飲料の他、妊婦さんでも安心していただける飲み物が沢山あります。

インターネットなどでいろいろ探してみるのも新しい発見があって楽しいので、気分転換の意味も込めて、ぜひお気に入りの飲み物を探してみて下さい♪

関連記事⇒妊婦スタバへ行っても大丈夫?妊娠中に飲んでも良いスターバックス7つのメニュー

4.意外に知られていない「アレルギー」から来る“のどの渇き”

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妊娠中はすストレスによる自律神経のバランスが崩れや、つわりなどでの食生活の偏り、運動不足など様々な要因で免疫力が低下しやすくなります。

そのため、何らかの「アレルギー」を持っている方が妊娠すると、普段よりアレルギー症状が出やすくなってしまいます。

その中でもアレルギー性鼻炎などは“のどの渇き”の症状を引き起こす場合もあります。

“のどの渇き”と共にアレルギー症状が気になる場合は、すぐに受診をしましょう。

妊娠中は薬の影響を気にして、辛い身体の症状を我慢してしまう方も多いですが、病気によっては妊婦さんにも使えるお薬を処方してもらえることもあります。

私自身も、妊娠中に辛い症状でお薬を処方してもらうことがありました。

大丈夫と言われても、薬を飲むことへの罪悪感が強く拒否してしまったこともありました。

でも、辛い症状が続くと身体も心も正直参ってしまいます。

薬について自分でもよく調べ、思い切って病院でいただいたお薬の服用を開始したら身体も心も相当楽になりました。

もちろん生まれてきた子供も健康で元気に育ってくれています。

(※自分で判断して市販薬等を服用するのは大変危険なので、お薬は必ず専門医の先生に相談して下さい!)

5.「飲み物」が原因で起こる“のどの渇き”

私は普段、炭酸飲料を飲みたいと思うことは少ないのに妊娠中には何故か“三ツ矢サイダー“が無性に飲みたくなり、そればかり飲んでいた時期がありました。

後になって調べたら、同じような方がとても多く“三ツ矢サイダー”の他にも様々な炭酸飲料が妊婦さんに好んで飲まれていることがわかりました。

しかしこのような「糖分が大量に含まれた飲み物」は水とは違い、飲むほどに余計にのどが渇きますし、吸収までの時間が長くなるので水分摂取には向いていません。

それだけではなく、糖尿病、虫歯、体重増加などのリスクも高くなるので大量摂取は控えた方がいいと言えます。

また、“のどの渇き”の原因となる飲み物にコーヒーやお茶などの「カフェイン飲料」があります。

カフェインには利尿作用があるため、飲むことで尿の量を増やし結果として体内の水分量が減り、さらに“のどの渇き”を誘発してしまいます。

甘いジュースにせよカフェイン飲料にせよ、飲み物で喉が渇くなんて驚きですよね。

妊娠中に大切なのは水分補給を十分行うことです。

ジュースやカフェイン飲料が好きな方には多少物足りなく感じるかもしれませんが、妊娠中に飲むのがよいとされているのがやはり「お水」です。

お茶が恋しい人にはカフェインやタンニンが含まれておらず、ミネラル豊富で血液をサラサラにしてくれる効果のある「麦茶」もおすすめです。

(ただし「麦茶」には身体を冷やす作用もあるので、飲みすぎには注意です。)

いずれも身体を冷やさないように常温か少し温かいものがよいとされています。

また、先にも書きましたが「カフェインレス」のコーヒーやお茶も気分転換にいいですね。

甘いものが恋しい人には「水分量の多い果物」も食べ過ぎなければおすすめです。

関連記事⇒妊婦中は麦茶を飲んじゃダメ?妊娠中の麦茶の効果と影響や注意点

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は“のどの渇き”にお悩みの妊婦さんに向けて、妊娠中にのどが乾く“5つ”の原因と対処法を紹介しました。

1つ目の原因は「黄体ホルモン」

温かい飲み物をゆっくり飲むなど「飲み方を工夫する」のも効果的!

2つ目の原因は「発汗」、「頻尿」、「血液量の増加」など妊婦さん特有の症状。

こまめに水分を摂る習慣が大切!

3つ目の原因は「ストレス」

カフェインレスのコーヒーやお茶などのリラックスできる飲み物で気分転換を♪

4つ目の原因は「アレルギー」

免疫力低下でアレルギー症状がひどい場合は我慢せずに受診を!

5つ目の原因は「飲み物」

糖分が大量に含まれた飲み物やカフェイン飲料は水分摂取に不向き。

飲むなら常温か少し温かいお水が一番です!

「なんか喉渇くなー」

「いつもより口が乾く気がする」

と思ったら、以上5つの対策を試してみてください。

また、今回ここでは触れていませんが、喉の渇きは「妊娠糖尿病」などの重大な病気のサインであることもあります。

喉や口の渇きが酷かったり、違和感を覚える、何かおかしい…と感じる場合は早めに受診をして下さいね。

産後もホルモンの変化や赤ちゃんに母乳を与えるなど、引き続き水分摂取が必要になってきます。

妊娠中はもちろん、産後もぜひ役立ててください♪