妊婦は疲れやすいのが当たり前!?妊娠中に疲れやすい原因と4つの対策

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妊娠すると、ホルモンバランスの影響で妊娠前と比べて身体が大きく変化します。

ちょっとしたことで眠たくなってしまったり、貧血や動悸などで疲れやすい身体になってしまいがちです。

では、なぜ妊娠中は疲れやすくなってしまうのでしょうか。

今回は、妊娠中に疲れやすくなってしまう原因と4つの改善方法などをご紹介します。

・妊娠中に疲れやすくなる原因とは
・対策方法1 アロマオイル
・対策方法2 適度な運動
・対策方法3 しっかりとした休息
・対策方法4 栄養バランスの取れた食事

出産時には体力が必要となりますので、疲れやすくなる原因や正しい対策方法を知って、分娩時までにパワーを蓄えておきましょう。

妊娠中に疲れやすくなる原因とは?

妊婦中は、ホルモンバランスの変化で悪阻や貧血だけではなく、

お腹の赤ちゃんが大きくなって身体のバランスがとれずに、足腰に負担が掛かったりするなどのマイナートラブルが起こります。

様々なトラブルにより、妊婦さんの身体は疲れやすくなってしまいます。

疲れを感じる要因は、人それぞれですが主な原因をご紹介します。

・女性ホルモンの影響

妊娠をすると女性ホルモンが分泌されますが、黄体ホルモンである「プロゲステロン」が妊娠初期に多く分泌されます。

妊娠を継続させるために不可欠なものですが、体温を上げる作用があるので「ぼーっと」して身体が重くなったり、だるくなったりします。

またホルモンは多く分泌されることでバランスが悪くなり精神的にも影響が出るため、心身ともにとても疲れやすくなります。

・悪阻の影響による体力消耗

妊娠初期に多くの妊婦さんが悩まされる悪阻(つわり)により、身体が疲れやすくなります。

悪阻には、食べ悪阻や吐き悪阻があります。

食べ物を食べて吐く「吐き悪阻」は、吐くことで体力を消耗しますので、妊娠初期は悪阻で疲れやすくなります。

・血液の量の増加

妊娠をすると赤ちゃんへ栄養や酸素を届ける為や分娩時のために血液量が増加します。

妊娠後期は、最大で妊娠初期の1.5倍の量が増えると言われていますが、血液量は増えるのに対し、ヘモグロビンの量は増えないので血液が薄くなります。

ヘモグロビンが少ないと貧血や動悸を起こしてしまうので、身体が疲れやすくなります。

・お腹が大きくなるため

妊娠後期から臨月にかけては、赤ちゃんが成長してお腹が大きくなりますね。

体内の臓器が赤ちゃんに圧迫されて血液の循環が悪くなると、浮腫みの症状が出てきます。

足に浮腫みが出ると歩きにくくなったり、お腹が大きくなることで歩くのがゆっくりになったり、一つひとつの行動に時間が掛かってしまうので身体が疲れやすくなるのです。

関連記事⇒妊娠後期に疲れる!出産間近に疲れやすい原因と7つの対策方法

疲れ対策① アロマオイル

妊娠中の身体の疲れには、アロマテラピーが効果的です。

妊娠中のリラックス方法としてまたは浮腫みの解消や他のマイナートラブルの対処法として、アロマオイルを使用した芳香浴やマッサージがお勧めです。

しかし精油は芳香分子量がとても小さく、化学成分が血液中に移行して胎盤を通過できると言われているので、使用の際には注意が必要です。

アロマバスの際の精油は、身体に吸収される成分量がとても微量です。妊娠中避けるべき精油でない限り、使う量を抑えれば危険性はありません。

マッサージの場合は、薄めた濃度によって変わってくるため注意が必要です。

特に、赤ちゃんの臓器が作られる妊娠初期の使用は、お腹の赤ちゃんへのリスクが高いので使用を避けた方が良いでしょう。

また、アロマの中には子宮収縮を促すなど妊娠中は使用を控えた方がいいものもありますので注意しましょう。

○〈妊娠中に使用が可能な精油〉

・グレープフルーツ

・真正ラベンダー

・スイートオレンジ

・ローズウッド

・ネロリ

・ベルガモット等

✖〈妊娠中に使用が不可能な精油>

・レモングラス

・レモンユーカリ

・シナモン

・ラベンダースーパー

・フェンネル

・バジル等

妊娠中にアロマオイルを使う場合は、精油の作用と影響をきちんと調べてから使用するようにして下さい。

特に、神経毒性、皮膚刺激、通経作用のあるオイルは使わないようにしましょう。

疲れ対策② 適度な運動

体力がないとなかなか疲労感が抜けなくなってしまいますよね。

そこでおすすめしたいのが、適度な運動による体力作りです。

最近ではマタニティヨガやエアロビクス、スイミングなど、妊娠中でも身体を動かせる運動が増えてきています。

疲れやすい身体を改善するために適度な運動も効果的です。

ストレッチやヨガなどの運動は、妊娠中の腰痛に効果があると認められています。

健康な妊婦さんが有酸素運動を行なっても、流産や早産などの影響は無いとしていますので、無理なくゆっくりとマイペースに運動を続けることが大切です。

また、妊娠中の運動には、環境作りも重要です。

〈妊娠中の運動に適した環境〉

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・脱水予防のため水分補給は十分に行うこと

・実施するのは日中にすること

・真夏の炎天下や雨上がりの滑りやすい環境での実施は控えること

※お腹が張ったり、動悸が起こった場合は直ぐに運動をやめてしっかりと休息するようにしましょう。

関連記事⇒妊娠初期のヨガでやってはいけないポーズって?マタニティヨガの影響と効果8ポイント

疲れ対策③ しっかりとした休息

妊娠初期から後期にかけては、身体がずっと疲れやすい状態にあるので、しっかりとした休息が大切です。

しかし最近では出産のギリギリまで働く人や兄弟の子育て、家事などを両立して妊娠生活を送る人が多くいらっしゃいます。

なかなか身体をゆっくり休めることも厳しいかとは思いますが、忙しい日常生活の中でも周囲の人に協力してもらって、一息つく時間作りを心がけるようにして下さい。

〈妊娠中の休息作り〉

・仕事をしている方は、ランチ時間は外出して外の空気を吸ってリラックスする

・栄養のある食事をとる

・子育て中の方は、子供のお昼寝時間に一緒に休む

・家事を完璧するのではなく、「今日は掃除をしなくてもいいか!」くらいな気持ちでいる

・眠る前にハーブティーを飲んでリラックスする

・風呂はシャワーではなく浴槽にしっかりと浸かる

出来ることから休息をするように心掛けて下さいね。

疲れ対策④ 栄養バランスの取れた食事

妊娠初期は、悪阻で偏った食事になってしまいがちです。

お腹の赤ちゃんのため、マイナートラブルに負けない身体に作りには、やはり栄養のあるものをバランスよく取る事が重要です。

とは言っても完璧な食事を3食とることも難しいので、時にはサプリメントの力を借りたり、野菜不足であれば酵素を沢山摂れるスムージーを飲んだりと、自分なりに調整していくことも大切です。

妊娠中は鉄分が不足し、貧血になってしまう人が多くいます。

鉄分やカルシウムを多めにとるような食事を心掛けて下さいね。

ママの摂った栄養は、優先的にお腹の赤ちゃんへ送られていくので栄養バランスを考えるのも妊婦さん重要な仕事ですよ!

関連記事⇒妊娠初期にだるいのはいつからいつまで?だるさを乗り切る8つの方法

まとめ

妊娠中は、少しのことで身体が疲れてしまいがちです。

とは言っても、仕事や上の子の育児、家事など、やらなければならないことも沢山ありますよね。

ゆっくりと休息している時間もなかなか作れないのが現実です。

自分でなんでもやろうとするのではなく、家族の力を借りたり、時には肩の力を抜いて家事をお休みすることもマタニティ生活を送る上で大切なことですよ。

家事をやっている間も休息時間を設けて、適度に休むようにしましょう。