赤ちゃんのよだれが多いのはいつからいつまで?原因と肌荒れやかぶれ4つの対策

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赤ちゃんと言えばよだれはつきものですが、今まであまり出なかったよだれが急に出始めたり、あまりにも多くよだれが出ると、大丈夫かな?と心配になってしまうママやパパもいるでしょう。

赤ちゃんがよだれを出すのは成長の過程で当然のことです。

今回は、そんな赤ちゃんのよだれについて、よだれが出る時期や原因、よだれに関するトラブルについてなど、以下3つの内容を紹介します。

  • 赤ちゃんのよだれが多い時期と原因
  • 赤ちゃんのよだれの異常
  • 赤ちゃんのよだれかぶれや肌荒れ4つの対策

赤ちゃんにつきもののよだれについて、まずはよだれの原因や異常のサインについて理解しましょう。

そして同時に、よだれによる肌トラブルを防ぐための対策もしっかりと行ってあげられると良いですね。

赤ちゃんのよだれが多い時期と原因について ~ よだれの量は離乳食の時期と大きく関連!

赤ちゃんが生まれて間もない頃はそんなによだれを出していないのに、ある程度月齢が過ぎると、急によだれが増え始めたと感じる方は多いでしょう。

赤ちゃんのよだれはそもそもなぜ出るのでしょうか。そして、生後いつ頃から増え始めるのが普通なのでしょうか。

赤ちゃんのよだれは離乳食が始まる生後4~5ヶ月頃から増え始める

赤ちゃんのよだれは一般的に、離乳食が始まる生後4~5ヶ月頃から量が増え始めると言われています。

育児書によっては、ママやパパがご飯を食べる様子を見て赤ちゃんがよだれを出し始めるようになったら、離乳食をスタートする時期の合図、と書かれているものもあります。

よだれはそもそも唾液であり、唾液を出すことは、食物を飲み込み消化するために必要なことです。

また、唾液には口内に入り込む細菌を殺菌するなど、口内環境を清潔に保つ働きもありあす。

生まれて間もない時期の赤ちゃんは、母乳やミルクを飲むだけなので、唾液を多く分泌する必要はありません。

しかし、離乳食を開始する時期になると、食べ物を消化したり口内環境を正常に保つために、自然と唾液の分泌量が増え始めます。

赤ちゃんは、分泌した唾液を飲み込んだり、口を閉じて出さないようにする動作が未発達のため、分泌した唾液がどんどんよだれとして出てくることになるのです。

赤ちゃんのよだれの量は乳歯が生え始める生後7ヶ月前後にピークを迎える

赤ちゃんのよだれの量は、乳歯が生え始める生後7ヶ月前後により増えると言われています。

これは、乳歯が生え始めると同時に、より多くの食べ物を飲み込み消化できるようになるために、唾液の分泌量が一層増えることが原因と考えられます。

この時期の赤ちゃんは、よだれが出始めた生後4~5ヶ月頃と同様に、分泌した唾液を飲み込んだり、口を閉じていることがなかなかできないため、大量の唾液がよだれとして出てしまいます。

赤ちゃんのよだれは通常、1歳2~3ヶ月頃になるとなくなっていく

多くの赤ちゃんは、成長する過程で分泌する唾液を飲み込む量が増え、また、口周りの筋肉の発達に伴い口を閉じておくことができるようになるため、おおよそ1歳2~3ヶ月頃にはよだれはなくなると言われています。

よだれが出なくなる時期は、赤ちゃんが口を閉じたり、口の中の食べ物を飲み込む動作がしっかりとできるようになる時期であり、この時期は赤ちゃんの成長によって個人差が大きくあります。

よって、赤ちゃんによっては2歳前後になってもよだれが出てしまうこともありますが、過度に心配する必要はないでしょう。

よだれがなかなかなくならない場合は、ラッパや風車など、咥えたり「ふーっ」と口を閉じて息を吹き出すおもちゃで遊ぶと、口周りの筋肉が鍛えられ、口を閉じていることの練習にもなりますよ。

参考 秋山こどもクリニック『赤ちゃんのよだれ』

赤ちゃんのよだれの異常について ~ 少なすぎる場合も注意!

赤ちゃんのよだれは出て当然のものではありますが、よだれの状態によっては赤ちゃんの健康状態に注意したほうが良い場合があります。

以下に、赤ちゃんのよだれの異常で注意すべき状態について2つ紹介します。

赤ちゃんのよだれの量が少なすぎる場合

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赤ちゃんのよだれの量には個人差があるため、もともとよだれを飲み込むことが上手でよだれが少なめの子もいます。

よだれの量が他の子と比べて少なくても、おもちゃを舐めて遊んでいるときによだれが多少分泌されているようであれば、あまり問題はありません。

ただし、よだれの量が少なく且つ離乳食の進みも遅いと感じる場合は、唾液を分泌して食べ物を消化する働きが弱い可能性もあります。

その場合は、定期健診などのタイミングで医師によだれの量のことと合わせて相談をしてみると良いでしょう。

また、いつもはよだれがたくさん出るのに、ある日突然出なくなってしまった場合は、赤ちゃんが水分不足に陥って唾液が分泌されていない可能性もあります。

急なよだれの変化は赤ちゃんの異常の一つのサインとして、水分量や離乳食が足りているか、おしっこやうんちが出ているかなど、健康状態を改めて確認してみると良いでしょう。

赤ちゃんのよだれが臭い場合

赤ちゃんのよだれや口の中が臭う場合は、口の中の水分が不足している可能性があります。

唾液には、口の中の細菌を殺菌する作用がありますが、水分不足で唾液分泌量が減ることで、口内に細菌が繁殖して臭いを発生させていることがあるからです。

赤ちゃんのよだれや口内の臭いが気になる場合は、まずは水や麦茶などをしっかり飲ませて水分補給を行うようにしましょう。

それでもなかなか臭いが治らない場合は、風邪や鼻炎によって口呼吸になってしまうことで、口内が乾燥してしまっている可能性もあります。

赤ちゃんの熱や鼻づまりなどを確認し、必要に応じて小児科を受診してみると良いでしょう。

赤ちゃんのよだれによるかぶれや肌荒れ4つの対策 ~ よだれから赤ちゃんの肌を守ろう!

赤ちゃんがよだれを出すのは自然なことですが、だからと言ってよだれを垂れ流しにしておくと、赤ちゃんのデリケートな肌は、唾液に含まれる成分によって、すぐにかぶれなどの肌荒れを起こしてしまいます。

赤ちゃんのよだれによるかぶれや肌荒れを防ぐための基本的な対策を4つ紹介します。

1. よだれはとにかくこまめに拭く

赤ちゃんのよだれかぶれの対策の基本は、よだれをそのままにせずにこまめに拭き取ることです。

「スタイをつけているからそのままでもいいや」と思わずに、よだれが口周りや首元についているのが見えたら、ガーゼや柔らかいタオルなどで、なるべくこまめに拭き取ってあげるようにしましょう。

よだれを肌につけたままにしないことが、よだれかぶれや肌荒れの一番の対策・予防になります。

2. よだれはこすらず優しくたたくように拭く

赤ちゃんのよだれを拭いてあげるときに、ガーゼやタオルで肌をごしごしとこすってしまうと、赤ちゃんの皮膚を傷つけて、かぶれや肌荒れを悪化させてしまう可能性があります。

赤ちゃんの肌は、大人と比べるととても薄くてデリケートなので、大人がちょっとこすっただけでも傷がついてしまいます。

よだれを拭いてあげるときはこすらずに、ガーゼやタオルで優しくトントンとたたくようにして拭くと良いでしょう。

3. 湿ったスタイや服はこまめに取り換える

よだれで湿ったスタイや洋服をそのまま着ていることも、よだれかぶれや肌荒れの原因になります。

特によだれの多い時期は、1~2時間に1枚のペースでスタイを取り替えることがあっても良いでしょう。

スタイはよだれを吸い取り肌を守るためにつけるものですが、汚れたスタイをつけっぱなしにしていることは、かえって不衛生で赤ちゃんの肌荒れにつながってしまいます。

スタイだけでなく、着ている服や肌着の首元なども濡れてしまった場合は、服や肌着も着替えさせると良いでしょう。

4. ワセリンなどで口周りを保湿する

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赤ちゃんのよだれかぶれや肌荒れは、肌についたよだれが蒸発するときに、一緒に肌の水分が奪われて乾燥してしまうことも原因の一つにあります。

よって、よだれが多い時期や、よだれかぶれや肌荒れが気になるときは、赤ちゃんの口元や首元を赤ちゃん用のワセリンなどの保湿剤でしっかりと保湿をしてあげると良いでしょう。

赤ちゃんの肌が特に乾燥しやすいお風呂の後や、よだれがたくさん出る食事の後などに意識して保湿をすることがおすすめです。

赤ちゃんのよだれは成長にとって必要なもの!こまめに拭き取りケアしてあげよう!

赤ちゃんのよだれの量が急に増えたり、よだれがたくさん出ると心配になってしまう方もいると思いますが、よだれ=唾液の分泌は、赤ちゃんが食べ物を飲み込み消化できるようになるために必要なことです。

また、唾液には口内環境を清潔に保つ働きもあるため、逆によだれが少なすぎたり、臭いなど異常を感じる場合は注意が必要でしょう。

赤ちゃんのよだれが多い時期は、スタイや服がすぐにびしょびしょになってしまい、ママやパパのお世話も大変だと思います。

しかし、デリケートな赤ちゃんの肌を守るためにも、よだれはこまめに優しく拭き取ってあげて、よだれかぶれなど肌トラブルを防いであげましょう。