妊婦は絶食しちゃダメ?妊娠中の絶食の5つのリスクと赤ちゃんへの影響

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妊婦は絶食しちゃダメ?妊娠中の絶食の5つのリスク

「妊娠すると水を飲んでも太る!」そう言われるくらい体重がどんどん増加します。

妊娠前から10kg以上太らないように、と言われるけれど、なかなか難しいこともあります。

さらに、体調不良や腰痛などで運動が思うようにできないことも!

そこでやってしまいがちなのが食事制限。それも、早く体重を減らすために絶食する妊婦さんも!

しかし、絶食すると妊婦さんだけでなく胎児にも悪影響が!

場合によっては命の危機にも瀕することがあります。この記事では

・絶食しても体についた脂肪は減らない
・絶食すると脳の栄養源がゼロになってしまう
・母子の命の危機に陥る可能性もある
・血行が悪くなり、胎児の成長に悪影響がでる
・筋力が低下し、出産・産後の母体に悪影響がでる

こうした5つのリスクを紹介します。

では、さっそく見ていきましょう。

絶食しても体に付いた脂肪は減らない

私たちが体重を減らす方法として、まず思いつくのが食事制限です。

その最も厳しいものが絶食ですね。

絶食すると、一時的に体重が減ります。

これは体に入る食べ物がなく、腸内の便などが排泄されたり、体内の水分が減るから。

皮下脂肪や内臓脂肪は減っていないので、食事を再開すると直ぐに元の体重に戻ります。

体重を減らすためには、皮下脂肪や内臓脂肪を減らさなければなりません。

脂肪は、運動などの刺激を受けて脳が「エネルギーをたくさん作り出せ!」と命令を出し、酵素が働いて脂肪が分解されることで初めて減ります。

脂肪を減らすには「運動という刺激」「脳が働く」「酵素によって脂肪が分解される」この3つの行程が欠かせません。

つまり、絶食しただけでは脂肪は減らず、心と体に強い負担をかけているだけになってしまうのです。

脳の栄養源がゼロになってしまう

絶食すると、エネルギー源になるものが全く体に入らなくなります。

車がガソリン無しで動けないように、人もエネルギー源になるものなしでは動くことができません。

人のエネルギー源は、炭水化物、タンパク質、脂肪です。

この中で、最も簡単にエネルギーに変換できるのが炭水化物。炭水化物は容易に糖に変わり、脳のエネルギー源になります。

糖はとても使いやすいエネルギーです。だから、内臓や筋肉など、全身のあらゆる場所で消費されます。

そう。

糖はあっという間に使い尽くされてしまうもの。

絶食すると糖は直ぐにゼロになり、脳はエネルギー源を失って働けなくなるのです!

脳は全身のあらゆる機能を動かす司令塔。

司令塔がエネルギー切れで働けなくなると、体がどうなるか簡単に分かりますよね?

頭がボーッとしたり、集中力がなくなったり、記憶力が低下したり、イライラしたり、疲れやすかったり、倦怠感がいつまでも抜けない、体力がなくなる、免疫力が低下して体調を崩しやすくなるなど。

あらゆる不調が始まります。

妊婦さんの場合、脳は胎児の生命維持にも重要な役割を担っています。

つまり、胎児の命の維持にも悪影響が及ぶことになるんです!

「体の中の脂肪があるんだから、それをエネルギーにできるんじゃないの?」と思いますよね。

残念ながら、脂肪をエネルギーに変えるには前の項目で説明したとおり「運動という刺激を受け、脳が働いて脂肪を分解するよう命令し、酵素が脂肪を分解してエネルギーに変える」という行程が必要になります。

糖が無くて脳が働けず、酵素を作り出す材料も供給されない状態では、とても効率良く脂肪を分解してエネルギーを得ることはできません。

絶食は脳の機能を奪い、全身の働きを低下させてしまう恐ろしい行為なんですよ。

母子の命の危機に陥る可能性もある

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脳がエネルギー切れの状態になる、と説明しましたが、他にも困ることがあります。

それは、人が体内で作り出すことができない栄養素(食べ物で摂取しなければ欠乏してしまう栄養素)が不足するということ!

具体的には、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルが不足します。

必須アミノ酸というのは、肉や魚といったタンパク質を分解した時に得られるもの。

これは、皮膚、粘膜、内臓、血液、ホルモン、酵素、細胞など。

ありとあらゆるものの原材料になるものです。

人の体内では、常に古い細胞を新しい細胞に置き換える新陳代謝が起こっています。

絶食すると、新しい細胞を作るための材料が不足し、代謝が滞ってしまいます。

さらに、内臓機能や酵素の働きなどを助けるビタミンも足りなくなりますし、鉄やマグネシウム、カルシウム、カリウムといったミネラルも不足。

妊婦さんは、普段よりも多くの血液や水、酸素、栄養が必要なのに、それら全ての原材料や働きを助ける栄養素が不足することに!

体のありとあらゆる機能が正常に働かなくなった妊婦さんの中で、胎児が順調に育つでしょうか?

胎児の成長を促すため、母体は骨などを削って必死になって栄養素を作り出そうとしますが、そもそも必須アミノ酸や複数のビタミンは体の中で作り出せないものですし、体内に蓄えておけないもの。

妊婦さんの体の中のアミノ酸やビタミン、ミネラルはあっという間にゼロに!

母体だけでなく赤ちゃんも欠乏症の危機にさらされます。

場合によっては、胎盤機能が低下したり、胎児に十分な量の酸素を送れなくなるなどして、生命の危機に陥ることもあります。

妊娠中の絶食は命の危機すらありえる大変な行為です。

血行が悪くなり、胎児の成長に悪影響がでる

妊婦さんには、胎児に栄養素や酸素を送り届けるために、大量の血液が必要です。

このため、妊娠前よりも多くの栄養素をとって血液を作り出さなければなりません。

血液を作ったり、栄養素や酸素を運ぶにはタンパク質だけでなく、鉄などのミネラル類が必要不可欠!

絶食すると、タンパク質も鉄も確実に不足します。

血液を作り出す原料がなく、鉄も不足すると血液が足りなくなります。

また、エネルギー源がなくなるので筋肉の動きも悪くなって血行も悪化。

胎盤に十分な量の血液が送れず、栄養も酸素も届かなくなります。

胎児は低栄養状態にさらされてしまい、成長できなくなります。

絶食は、妊婦さん自身のダイエットが目的かもしれませんが、胎児の成長を止めてしまう恐ろしい行為なんですよ。

筋力が低下し、出産・産後の母体に悪影響がでる

筋肉を動かすにはエネルギーが必要です。エネルギーが無ければ動くことができず、使われない筋肉は維持されません。

絶食でエネルギー源が枯渇して筋肉を動かすことが難しくなる上、新しい筋肉や細胞を作るタンパク質も不足すると、筋肉はどんどん減っていきます。

筋肉が減ると筋力が落ちます。

そうなると次のような症状が出てきます。

・自分の体を支える力が落ちる
・子宮などの内臓を支える筋肉が衰える
・筋力で流れを保っている静脈の血行が悪くなる
・リンパ液の流れが悪くなり、むくみが酷くなる
・出産の時、赤ちゃんを体の外へ押し出す力が不足する
・出産する体力がなくなる
・産後、少し動いただけで疲労が蓄積。溜まった疲れを解消できなくなる
・出産後、子宮が元に戻るのに時間がかかる

とにかく筋肉が動かせないと、あらゆる活動に悪影響が出ます。

絶食は体を弱らせ、妊婦さん自身が辛い状態に陥ってしまいます。

絶食は絶対にしないようにしましょうね。

つわりなどで絶食状態になったら必ず病院へ!

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妊娠中、どんなに食べたいと思っても食事が難しい状態に陥ることがあります。

妊娠初期や後期におこるつわりが良い例ですね。時には、水さえ口にできない状況になることも!

そんな時は、即、産婦人科へ行きましょう。

そして、何も口にできないことを話し、必要な栄養を点滴などで補給するようにしましょう。

場合によっては入院し、赤ちゃんの状態をチェックしながら症状が治まるまで点滴などを受けることになります。

栄養を取れない状況は非常に危険な状態です。必ず医師に相談するようにしてくださいね。

まとめ

妊娠中の体重管理で、ついつい絶食を選んでしまうことがあります。

しかし、絶食は脳や筋肉のエネルギー源を断つだけでなく、体のあらゆる機能を維持するための材料もゼロにしてしまう行為。

脳が働けず、筋肉も減り、内臓や血液、ホルモンなどあらゆる機能に悪影響が出てしまいます。

しかも、運動という刺激と脳からの指令があって初めて脂肪が減るため、絶食しても体重を効率良く減らすことはできないという最悪の結果に!

絶食で栄養失調状態に陥るとその影響は妊婦さんだけでなく胎児にも及びます。

妊娠中は決して絶食しないようにしてくださいね。



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