赤ちゃんがゴミ箱をあさるのはいつまで?死亡事故や危険性とゴミ箱対策

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日々着々と成長する赤ちゃん。

「いつの間にこんなことができるようになったの?」と驚かされることもありますよね。

その成長は嬉しさもいっぱいですが、それに伴いお母さんの心配事は増えていきます。

悲しいことですが、家庭内での赤ちゃんの死亡事故が起こっていることも事実です。

大事には至らなくても、家庭内でヒヤッとしたという経験はありませんか?

家の中でも、どの家庭にも必ずあるゴミ箱には意外と多くの危険が詰まっているのです。

そこで今回は、赤ちゃんがゴミ箱で遊ぶ時期や危険性と対策について。

記事のポイントは3つです。

・赤ちゃんがゴミ箱で遊びたくなる時期
・ゴミ箱に潜む死亡事故などの危険性
・赤ちゃんにゴミ箱で遊ばせないための対策

それでは解説していきます。

参考にしてみてください。

赤ちゃんがゴミ箱で遊びたくなる時期

赤ちゃんの周りで、ゴミ箱に注意が必要になってくるのは、生後6か月頃の寝返りをする頃からです。

リビングなどに簡易で置いてあるような小ぶりなゴミ箱は、赤ちゃんが当たっただけでも簡単にひっくり返る可能性があります。

好奇心旺盛で、何でもまずは口に持っていってしまうこの時期から配置や構造に注意しましょう。

さらに、ずりバイが始まればさらに危険です。

行動範囲が一気に広がり、物を握る力も強くなります。

これ以降は、ハイハイやつかまり立ちなど成長と共に危険度は増していくと思っておくほうがよいでしょう。

ゴミ箱のあさり方や興味の示し方に変化はあるものの、2~3歳ころまでは危険物の廃棄には注意が必要です。

ゴミ箱に潜む死亡事故などの危険性

ゴミ箱をあさることでどんな危険があるのか、特に注意してほしい4つの危険性について詳しく見ていきましょう。

誤飲

ゴミの中でも、たばこの吸い殻や電池類などは万が一赤ちゃんが口にしてしまうと、最悪の場合命を落としてしまうこともあります。

たばこ

ニコチンによる中毒症状(嘔吐や腹痛、めまいなど。重篤な場合,呼吸困難や全身けいれん)を起こす可能性があります。

たばこは2cm以上飲み込んでしまうと、中毒症状が出る可能性が高くなります。

もし誤ってたばこを誤飲してしまった場合は、口の中から掻き出し、喉の奥を刺激して吐き出させるようにしてください。

この時に、牛乳などの水分を飲ませてしまうと、ニコチンが吸収されやすくなってしまうのでやめましょう。

ニコチンは水に流れ出やすいため、たばこを水につけてあった容器などを口にしてしまった場合にも速やかに受診する必要があります。

参考_タバコの誤飲|消費者庁

 

電池

ボタン型電池などは小さいため、赤ちゃんでも簡単に飲み込めてしまいます。

飲み込んでしまった場合、電池のアルカリ性物質が溶け出して、食道や胃壁を損傷してしまう可能性があります。

取り除くには内視鏡が必要なので、すぐに病院へ連絡して受診するようにしましょう。

参考_リチウム電池に関する警告|日本小児外科学会

窒息

窒息の要因となるものは、実は日常に多くありふれているのです。

レジ袋やラップ、包装のリボンなどを口に入れたり体中に巻きつけたりと、赤ちゃんは大人の予想をはるかに超えた遊び方をよくします。

さらに、小型電池やマグネットなどの小物、果物や野菜の種のような赤ちゃんの口に入る大きさのものは、万が一赤ちゃんの口に入った場合、のどに詰まってしまう可能性があり大変危険です。

誤飲させないことが1番大切ですが、窒息時は迅速な対応が必要となります。

もしもの時のために応急手当の方法を知っておくことも大切です。

のどに物が詰まった時の応急手当方法

・口の中をのぞき、取りのけなかった場合には以下の方法で吐き出せます。

反応がある場合…

①背中を強く叩く方法(背部叩打法)

・乳児をうつ伏せにして、体の下に施行者の腕を通す

・施行者の手で乳児の顎を軽く支えながら突出し、上半身が低くなるような姿勢にする

・施行者の手の付け根で、乳児の肩甲骨の間を4~5回速く叩く

②胸骨/腹部を圧迫する方法(胸部/腹部突き上げ法)

・胸部突き上げ法(1歳未満)

乳児を仰向けにし、乳頭の中間と胸骨が交差する部分のやや足側に施行者の2本指を当て、4~5回圧迫する

・腹部突き上げ法(1歳以上)

・子どもの後ろへまわり、後ろから抱え込むように、へそより上でみぞおちより下の部分に拳を当てて圧迫する

参考_STOP!子どもの「窒息・誤飲」|東京消防庁

反応がない場合…

速やかに119番通報し、心肺蘇生を行う

・胸の厚みの約1/3沈む深さまで圧迫する

・可能であれば、気道確保をして人工呼吸を2回行う

・心臓マッサージ 30回 +人工呼吸 2回 を絶え間なく繰り返す

☆1歳未満の乳児の場合:両乳頭の中間点から少し足側の真ん中を2本指で押す

☆1歳以上の小児の場合:体格が大きければ成人同様に両腕で胸骨圧迫

引用_子どもの一次救命処置の手順|日本医師会

外傷

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割れ物やはさみ、かみそり、針金などはビニールなどで包んでから捨てたとしても、ゴミ箱に手を入れただけでケガをする恐れがあります。

各自治体で違いはあると思いますが、鋭利なものは何重かに保護して廃棄まで保管するようにしましょう。

不潔なもの、薬品など危険物への接触

生ごみや排水溝のゴミ、殺虫剤や洗剤の空き容器など、手を洗って済むものばかりではありません。

特に薬品類は皮膚や粘膜に影響が出るものも多いので、すべて使い切って空にしたうえで、蓋を確実に閉めたり何重かに包むことなどで中身に触れないようにしておきましょう。

赤ちゃんにゴミ箱で遊ばせないための4つの対策

赤ちゃんには自由にのびのびと遊んでほしいけれど、散らかしてほしくないし、危険な目にも合わせたくないですよね。

そこで、赤ちゃんがゴミ箱で遊ばないようにする4つの対策を紹介します!

ゴミ箱を赤ちゃんの見えないところに隠す

お部屋の構造などにより工夫は必要ですが、ゴミ箱を壁とソファーの隙間やテレビの後ろ、戸棚の中など、赤ちゃんの目につかないようにすることでも効果はあります。

この場合、大人も捨てにくかったり、あっさり見つかってしまうということもありますが、配置を工夫するだけなので、手軽な対策です。

ゴミ箱を安全な場所に隔離する

ゴミ箱だけでなく、キッチンや風呂場、階段など赤ちゃんにとって危険な場所にゲートを付けている家庭も多いですよね。

ゴミ箱のためだけにゲートを設置するのも大変なので、今あるゲート内にゴミ箱を移動するという手もあります。

我が家はこの方法をとったことで、ゴミ箱あさりはなくなりました。

初めはゴミが出るたびにキッチンのゲートを通る手間を感じましたが、我が家はそれほど広くないので慣れてしまえば特に気になりませんでした。

ゴミあさり予防以外にも、ゴミ箱をゲート内だけにしたことで集める手間が省けるというメリットもありました。

ゲートが必要なくなった今でもゴミ箱はキッチンのみですが、物心ついた時から変わっていないので、子どもたちも毎回キッチンまで捨てに行ってくれています。

遊びに夢中でゴミ箱を倒してしまうという心配もいりません!

簡単に開けられないようゴミ箱をロックする

やっぱり近くにゴミ箱がないと不便!という方には、場所はそのままでゴミ箱を開けにくくする方法がおすすめです。

赤ちゃんグッズ売り場でよく見かけるチャイルドロックを付けたり、屋外用などのもともと蓋にロックがついているものにすると赤ちゃんは簡単に開けられません。

ただし、この場合何かの拍子で赤ちゃんが開けてしまったり、大人が捨てるのにも手間がかかることもあります。

高い所に置く

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隠したりロックをするのは、赤ちゃんが触れにくくなるのと同時に大人も捨てるのに手間がかかりますよね。

そんな時は、赤ちゃんの届かない高さに設置するのがおすすめです。

ゴミ箱を置くところがなければ、袋を引っかけたりすることでも代用できます。

紙袋やビニール袋はそのまま捨てることもできて便利です。

見た目が気になる場合は、布バックやお気に入りの紙袋などに二重にして袋を入れると見た目もゴミとは分かりにくくなります。

この場合はゴミが落ちてこないようにすることと、ゴミの入れすぎに注意が必要です。

また、壁掛けファイルのような壁に引っかけられるゴミ箱もあり、これだとさらにお部屋がすっきりします。

安全な環境を整えておくとお母さんの気持ちにもゆとりが持てるようになってきます。

慌ただしい中でも、できるだけゆったりと赤ちゃんと向き合えるよう家庭に合った対策を試してみてください。

まとめ

赤ちゃんが成長するにつれて、家庭の中でも危険な場所が出てきます。

ゴミ箱もその一つであり、誤飲や窒息、外傷など、最悪の場合死亡事故に至るケースもあります。

決して他人事ではないという意識は持っている必要があり、予防と緊急時の対処法については事前に知っておくことをおすすめします。

ゴミ箱の配置などのちょっとした対策で安心・快適な環境をつくることができるので、ぜひ一工夫してみてください!