胎嚢が大きくならないの3つの原因って?胎嚢が小さい人の流産リスクと対策

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妊娠検査薬で陽性反応が出て産院へいくと、胎嚢や胎芽、赤ちゃんの心拍を確認することで正常な妊娠が確定されます。

しかし、産院へ行き「赤ちゃんの袋である胎嚢が小さい」「胎嚢が見えない」と判断されたら、とても不安になってしまいますよね。

そこで、今回は胎嚢とはどんなものなのか、また胎嚢が大きくならない原因や対策についてご紹介します。

  • 胎嚢とは何?
  • 胎嚢の大きさはどの位なのか
  • 胎嚢が大きくならない原因と対策
  • 胎嚢が確認できる時期の注意点

陽性反応後に産院へ行き、お医者さんから「胎嚢が確認できない」、「成長速度が遅い」、「胎嚢が小さい」と診断されて不安になった方にこそ参考にして頂きたいです。

それでは解説をしています。

そもそも胎嚢とは何?

胎嚢とは、受精卵が子宮内に着床した後に出来る赤ちゃんを包む袋のことです。

子宮内に胎嚢を確認できることが正常妊娠確定の第一歩。

胎嚢は妊娠4週後半から妊娠5週にかけて見られるのが一般的で、楕円形の形をしており超音波で見ると黒い点のように見えます。

胎嚢が確認されてその中に赤ちゃんである胎芽を確認し、更に心拍が認められた場合にようやく正常な妊娠が確定をされます。

しかしある程度の期間が経過しても、胎嚢が小さいままで大きくならないと不安になりますよね。

正常妊娠確定までの3つの条件

胎嚢の確認

妊娠4週を過ぎて、妊娠5週以降になると赤ちゃんを包む袋の胎嚢が確認できます。

胎芽の確認

妊娠6週以降になると胎嚢の中に1mmほどの小さな胎芽(赤ちゃんの姿)が確認できるようになります。

心拍の確認

妊娠6週以降になると赤ちゃんの心拍が確認できるようになります。

9週過ぎ辺りまで安定をした心拍続けば、流産の確率が低くなります。

妊娠5週目以降の胎嚢の大きさはどの位なのか

産院の検査で胎嚢が見られたけれども、「少し小さい」と診断された方もいるかと思います。

では、胎嚢はどの位の大きさがあれば平均的なのでしょうか?

胎嚢の大きさには個人差があるので、この周期の場合はこれくらいの大きさと正式に定められているわけではありません。

しかし、妊娠5週から8週の妊娠初期の場合は、「胎嚢最大径(cm)=妊娠週数−4」が目安の大きさとして表すことができます。

例えば、妊娠5週ならば、5-4=1cm位の大きさが平均とされています。

かと言って平均より小さくても『成長してないのかしら?』『障害があるのでは?』と極端に落ち込まないでください。

そういった不安がストレスになり、かえって影響を与えかねません。

こういう時こそ『人よりちょっと成長が遅いだけ』と、ドーンと気を大きく構えていましょう。

胎嚢が大きくならない原因と胎嚢が小さい時の対策

超音波検査で胎嚢が見えなかったり小さいと判断された場合の原因とはどんなものなのでしょうか。

〈胎嚢が見えない又は大きくならない原因〉

①個人差によるもの

胎嚢の成長速度や大きさには個人差があるもの。

平均的には妊娠5週辺りで確認ができるものですが、そうでない人もいます。

大きくする方法は特にありませんので、見えないと言われても慌てずに次の周期まで待ちましょう。

ただし、妊娠7週を超えても見えない場合は、何か他の理由があると考えられます。

②妊娠周期の誤り

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妊娠検査薬の検査の適切なタイミングは、次の月経予定日の1週間後です。

このタイミングで検査をして陽性反応が出た場合は妊娠5週となります。

しかし、生理が不安定で月経周期が異なる場合は、妊娠の周期が異なっている場合も。

5週よりも前だった場合は胎嚢が小さすぎて確認できない可能性があります。

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正常な妊娠ではない場合

妊娠7週を超えた場合で胎嚢が確認できなかったり大きくならない場合は、下記による異常妊娠の可能性が高いので再検査を行います。

  • 子宮外妊娠

正式には「異所性妊娠」と呼ばれています。

通常であれば受精卵が子宮内膜に着床しますが、何らかの理由で子宮内膜以外の場所に着床してしまい、妊娠の継続が出来なくなってしまいます。

正常妊娠と同様にhCGホルモンが分泌をされるので、妊娠検査薬にも陽性反応が出てしまいます。

  • 胞状奇胎(ほうじょうきたい)

受精卵が子宮に着床すると、胎盤の元となる絨毛が生えてきます。

絨毛細胞が異常に増殖をしてしまい水泡状のブツブツになり、やがて子宮内を覆いつくしてしまう先天性の病気です。

子宮外妊娠と同様に妊娠を継続することは難しいと言えます。

またhCGホルモンが分泌されるため妊娠検査薬にも陽性反応が出てしまいます。

  • 化学的流産

受精卵が子宮内膜に長く着床せずに妊娠が終わってしまう流産のこと。

受精卵が子宮内内膜に一度は着床をしているため、hCGホルモンが分泌されます。

よって妊娠検査薬では陽性反応が出てしまいますが、数日後には生理が起こってしまうので妊娠していることも流産をしていることも気づかない場合があります。

生理予定日より前にフライング検査をされた人は気づかれることも多いでしょう。

異常妊娠の場合は対策は難しいですが、上記①の場合であれば、やはり個人差によるものなので焦らずに赤ちゃんの成長を待つ他ありません。

また上記②の妊娠周期の誤りならば、基礎体温表をつけていれば回避される可能性が高いです。

生理不順の方は日頃のから基礎体温表をつけておくようにしましょう。

また、妊娠中は必要な栄養素がたくさんあり、栄養が不足すると胎児にも大きな影響を与えます。

特に、厚生労働省も注意喚起している通り、葉酸は妊娠中、出来れば妊娠前から必ず摂取するように心がけてください。

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胎嚢が確認できる時期の注意点

胎嚢が確認できる時期は、妊娠初期になります。

妊娠初期はお腹の赤ちゃんの臓器や身体が作られるとても大切な時期。

この時期に薬を服用したりアルコールを摂取すると、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼす可能性が非常に高くなります。

この時期は特に注意をして過ごすようにして下さいね。

まとめ

過去に胎嚢が大きくならずに流産を経験された方は、今回の妊娠も胎嚢が小さいと判断されて又不安を抱えてしまうかもしれません。

しかし、胎嚢の大きさと流産の関係ははっきりと分かっていません。

胎嚢がなかなか大きくならなかった方でも無事に出産している方も多くいらっしゃいます。

胎嚢の成長には個人差がありますので、『成長しない』と焦らずに赤ちゃんの成長を待ってみましょう!