妊娠は虫刺されやすい?妊娠中の虫刺されの影響と3つの予防策・対処法

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蚊やダニに刺されるとかゆくて大変ですよね。

小さいころ祖母に「刺された箇所に爪で×をつけるとかゆみが収まるよ」と言われて実践してみたのですが……。

結果、効果はあまりなし。

かゆくてかきむしって血が出てしまったことが何度あったか数えきれません。

そんな『おばあちゃんの知恵』に頼らなくても、今はすごく効果がある虫刺されの薬がたくさん売られています。

そもそもの虫刺されを予防するものや、虫に刺された後の症状を緩和するものなど、どんな時でも対応できるようになっています。

では、その虫刺されの薬、妊娠中は使っても大丈夫なのでしょうか?

妊娠時は、市販薬はあまり使うなというのが鉄則。

「刺されてかゆいけど、使っていいのかわからないどうしよう」と困ってしまっているかもしれません。

答えを先に伝えますが、『使っても問題ありません』

では、なぜ大丈夫なのかを3つのポイントに分けてお伝えします。

  • 蚊やダニが運んでくる感染症に注意しましょう
  • 市販薬を使用しても基本的に問題はありません
  • 虫に刺されないことが大切

まず妊婦はなぜ虫刺されに注意しなければならないかを知っていただき、対処策などをお伝えします。

最後まで読んでいただくと、予防しないといけないなという気持ちが生まれるはずです。

蚊に刺されたときに慌てないために、ぜひ読んでくださいね。

蚊やダニが運んでくる感染症に注意しましょう!

あなたは「蚊に刺されやすい人」と「蚊に刺されにくい人」どちらだと思いますか?

妊娠中は蚊やダニに刺されやすいといわれています。

刺されてかゆいだけでも不快ですが、もっとも怖いのは感染症です。

妊娠時には使える薬も限られていますので、刺されることも注意したいところです。

では、具体的にどのような感染症に注意が必要なのかをご紹介します。

ジカ熱

潜伏期間は2~12日ほど。

症状は…

  • 軽度の発熱
  • 頭痛
  • 関節痛
  • 筋肉痛
  • 斑点状の丘疹
  • 倦怠感

風邪のような症状にも近いことから、感染症だと気づかない人もいます。

筋肉痛のような痛みや斑点状に皮膚が隆起する症状がみられたら、直ちに病院に行くようにしてください。

妊娠時が感染すると伴うリスクは…

  • 小頭症
  • 先天性障害

ジカ熱はお腹のお赤ちゃんに大きな影響を及ぼす危険性があります。

海外でも流行している感染症なので、妊娠中はジカ熱が発生する地域への渡航は避けましょう。

デング熱

潜伏期間は2日~15日ほど。

症状は

  • 高熱
  • 頭痛
  • 目の奥の痛み
  • 関節痛
  • 発疹

ごくまれではありますが、

重症化してショック症状や出血症状になる場合も。

2014年に国内感染が70年ぶりに報告されたので、注意が必要です。

関連記事⇒妊娠中のデング熱に注意!妊婦のデング熱、胎児への影響と8つの予防策

※他にはこんな感染症も……

『日本脳炎』や『マラリア』など。

こちらは予防接種で防ぐことができます。

ジカ熱とデング熱は予防摂取での予防は不可能といわれています。

正しい知識を持って、感染症の流行地域には行かないことが大切です。

市販薬を使用しても基本的に問題はありません

薬の注意事項に『妊娠中は使用をお控えください』や『薬剤師に相談』など書いてないかぎり、使っても問題ありません。

もし書かれている場合は、薬剤師さんに訊ねて安心できる薬を処方してもらうようにしましょう。

虫刺されの塗り薬には

『かゆみを鎮めるための抗ヒスタミン剤』と『炎症を抑えるためのステロイド外用剤』

が多く使用されています。

ステロイドと聞くと強い薬として知られているものなので、ぎょっとする方もいらっしゃるかもしれません。

使用法さえ間違わなければ、ステロイドが入っていても大丈夫です。

では、もう少しステロイドについて詳しくお話することにしましょう。

なぜ『ステロイド』に注意が必要なのか。

妊娠中にステロイドを長期にわたって多量に使用すると、胎児に異常をきたすことが動物実験で確認されています。

具体的にどんなリスクを伴うのかというと、

『生存率の低下や先天的な病気』などになる確率が増えます。

ただし、過度に危険視しなくても大丈夫です。

かなり広範囲にわたって大量に使用しないかぎりはそのようなリスクは伴いません。

ほとんどの虫刺され薬に入っているといってもいいほどで、

濃度もかなり薄いので、刺された患部に少量使用する程度ならなんの問題はありません。

ですが、リスクがあることはたしかですので、

虫にたくさん刺されたり、かきむしってしまい患部が炎症してじゅくじゅくとしてきたりした場合は、

自己判断で薬を塗るのは危険ですので、必ず皮膚科を受診するようにしましょう。

虫に刺されないことが大切

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刺されてから対処するよりも、事前に防ぐほうが心も身体も楽ですよね。

虫よけのスプレーを使ったり、蚊取り線香やダニ避けのシートを布団やクッションなどに敷いたりと、

ご自分の好みの方法で虫さされを予防しましょう。

もし市販の虫よけスプレーの独特な匂いが苦手という方は、ハーブで予防するというオーガニックなものも売られていますので、そちらを試してみてはいかがでしょうか。

関連記事⇒妊婦は殺虫剤を使っちゃダメ?妊娠中の殺虫剤3つの注意点と胎児への影響

予防が大事。刺されたら掻かないこと。

上記でもお伝えしましたが、まずは刺されないに越したことはありません。

妊娠時は免疫力が落ちていて虫刺されでも風邪でもなんでも、症状が長引いたり、重症化しやすくなっています。

しっかりと予防をして、妊娠時の感染症のリスクを減らしましょう。

もし刺されてしまった場合は、決して搔きむしったりせず、市販薬を塗布して様子をみましょう。

痒みだけではなく、熱が出てきたり、関節が痛くなったりと、

感染症を疑う症状が出てきたらすぐに医療機関に受診するようにしてくださいね。