妊婦は冷凍食品を食べちゃダメ?妊娠中の冷凍食品9つのポイントと注意点

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妊娠中でも、便利な冷凍食品、ついつい使ってしまいますよね。

しかも最近の冷凍食品は、パスタやピザなど本格的でおいしいものばかり。

一品料理になるコロッケやたこ焼きは、おかずが足りないときや少量だけ食べたいときにパッと用意できますし、

単品の生ものを買うと値段が高くなってしまうシーフードだって、冷凍食品を使えば価格を抑えられます。

妊婦はつわりや腰痛で料理をするのも大変ですから、簡単に調理できる冷凍食品に頼りがち。

でも、赤ちゃんや母体へ悪い影響はないのでしょうか?

『妊婦も冷凍食品を食べても良いの?』

『妊婦が冷凍食品を食べるなら、気を付けることは?』

など、妊娠中だからこそ、食生活は1番気になるところですね。

こちらでは、

・冷凍食品の扱い方

・妊婦が冷凍食品を食べる時の注意点

・妊婦の冷凍食品の活用法

・妊婦の栄養素

など、妊婦さんが冷凍食品を食べる上でのポイントを9つ解説します♪

冷凍食品とは?

そもそも冷凍食品とはどのようなものなのでしょうか。

実は、冷凍食品には定義があります。

次の4つの条件を満たしていないと、冷凍食品として販売することはできません。

・前処理をしている。

業者は、新鮮な材料を切ったり、洗浄したり、下ごしらえをして前処理をしています。

・急速冷凍している。

食品の組織が壊れないように、専用の機械で低温、急速冷凍しています。

・適切に包装している。

冷凍食品が利用者の手元に、衛生的に届くように包装に配慮しています。

包装には、調理法や保存法などが示されています。

・品質をー18度以下で保管している。

生産、貯蔵、輸送、配送、販売どれにおいても常にー18度以下を保つようにしています。

これらの条件をクリアしていないと「冷凍食品」とは呼ばれないのです。

つまり、家庭で魚や肉、野菜を切り分けて冷凍したものは「冷凍食品」とは呼ばないのですね。

これは、冷凍品として区別しましょう。

冷凍食品とチルド品の違いは?

似たような食品に、チルド品と呼ばれるものがあります。

冷凍食品とどのような違いがあるのでしょうか。

チルド品は、

・温度帯に法的な規制はない。

・食品別に最適な温度帯が設定されている。

・0度~10度の温度で流通している。

そのため、扱い方も冷凍食品とは変わってきます。

チルド品は冷凍食品より高い温度で流通しているので、保存期間も短くなります。

冷凍食品に賞味期限ってあるの?

冷凍食品だから賞味期限はないと思っている人はいませんか?

食品ですから、もちろん賞味期限はあります。

それは次のように定められています。

・製造者の責任で、食品によって定める。

・3か月以上保存可能なものは月、日だけ表示される。

そして、冷凍食品の賞味期限は冷凍された状態をキープしたままというのが前提です。

気を付けるべきは、

「一度解凍されたものは、もはや冷凍食品ではない。」

ということです。

家庭の冷凍庫で再冷凍するのですから、それは「冷凍品」になってしまいます!

冷凍食品からただの冷凍品にならないために、次のことに注意してください。

・持ち帰る時に、解凍されてしまう。

・冷蔵庫のチルド室で保管してしまう。

・冷凍室の温度が高い。

・冷凍室に入れる時に、包装から出してしまう。

このようにしてしまうと、冷凍食品の4条件をクリアしないことになってしまいます。

冷凍食品で食中毒!?

冷凍しているのだから、食中毒にはならないでしょ?と思っている人は多いでしょう。

実は違うんです。

厚生労働省はリステリア菌について警告を出しています。

リステリア菌は、

・河川や動物の腸内にいる身近な菌である。

・4度以下でも増える。

・12パーセントの食塩濃度でも菌が増える。

冷やしていても、塩漬けしても増殖するのですから非常に怖い菌ですね。

つまり冷凍食品でもリステリア菌に感染する可能性があるということです。

リステリア菌に感染しないようにするために、次のことに気を付けてください。

・冷蔵庫を過信しない。

・食品は、冷凍食品でも開封後は速く食べるようにする。

・加熱して食べる。

冷凍食品を買ってきて、解凍して食べる際にも調理は必要です。

あまり強力な菌ではないので話題にはなりませんが、妊婦・幼児など免疫力の低い人は気を付けてください。

妊婦が食中毒は、危険!?

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冷凍食品だからと言って、食中毒が起きないわけではないのです。

妊婦が食中毒や下痢を引き起こすと、非常に危険です。

・妊婦は、免疫力が低く食中毒を引き起こしやすい。

・妊婦は、症状が重くなりやすい。

・使える治療薬が限られている。

・母体に症状がなくても胎児に影響が出ることもある。

食中毒はママの体と胎児ともども負担がかかりますので、注意が大切です。

関連記事⇒妊婦の食中毒に注意!胎児への影響や4つの予防策と感染時の対策

同様に母子手帳の副読本にも、

「妊婦は特に、リステリア菌とトキソプラズマに注意するように」

書かれています。

人間の多くはトキソプラズマに抗体を持っていますが、もし妊娠中に初めてトキソプラズマ症にかかった場合、胎児にも感染する可能性が。

トキソプラズマ症に関してはこちらを参考にしてください。

妊婦はトキソプラズマ症に注意!妊娠中のトキソプラズマの影響と9つの予防策

妊婦は、冷凍食品選びも大切!

冷凍食品はきちんと扱えば、とても便利です。

買ってきた後はもちろん、買うときにも次のことに気を付けてください。

・品質がー18度以下のもの。

冷凍ショーケースの設定温度が保っているかも確認してください。

・ガッチリ凍っているもの。

カチンカチンに凍っているものを選びましょう。他の人がかごに入れて戻したものは要注意です。

・包装がしっかりしているもの。

異物が混入していたら怖いです。封がやぶれているものは、品質も低下している恐れがあります。

・認定証マークがついている。

日本冷凍食品協会の認定があるものは、安全な工場で生産されているものです。JISマークみたいなものです。

妊婦は、冷凍食品の産地も大切!

冷凍食品の中でも、野菜やシーフードはとても便利です。

旬でない時期でも手に入ります。

新鮮な時期に急速冷凍されているので、味もよいですし、急速冷凍してあれば、品質や栄養素もそのままです。

しかし、気を付けてほしいのは、産地です。

冷凍野菜の場合、海外の安いものを大量に加工、冷凍して販売されいるものがほとんど。

海外のものは、日本とは異なる基準で農薬が散布されていることがあります

また、輸入する際に非常に多くの消毒が施される場合もあるでしょう。

妊娠中は、赤ちゃんのことを考えると後悔したくありません。

冷凍野菜を選ぶときは、

・産地を確かめる。

・日本のメーカーの基準を満たしているか確認する。

・他の商品よりも極端に安いものは避ける。

冷凍野菜も解凍後、そのまま使うのではなく加熱することをおすすめします。

冷凍食品には、添加物も多いの?

もう1つ気になるのが、添加物の量です。

保存や加工をする上で、添加物は使われているのでしょうか。

答えは、「冷凍食品だからと言って多いわけではない」です。

冷凍=保存性を高めるものなので、その点では他の加工食品よりは入れる必要はありません。

一例を挙げると

・冷凍コロッケ→調味料、膨張剤、着色料

これは、チルドのコロッケ、常温のコロッケと変わりません。

妊婦は、電子レンジも危険?

冷凍食品は、パスタやたこ焼きのように電子レンジでチンして食べられるものが多いですよね。

では、電子レンジの電磁波は、胎児に影響はないのでしょうか。

高い電磁派を出しているものは、

・ホットカーペット

・アダプタ使用中のPC

・テレビ

・携帯電話

・電子レンジ

などがあります。

こう挙げてみるとどれも身近な電化製品ですよね。

しかし電磁波の胎児への影響は今のところはっきりしていません。

有害であるという人もいるし、毎日PCを使う妊婦さんに影響が出たという話もありません。

ただ、妊娠中は避けられるべきことは避けたいところです。

電子レンジの使用でできることは、

・電子レンジの使用回数を普段より減らす。

・電子レンジ使用中は、少し離れる。

・他の家電製品を使い過ぎない。

などです。過度に怖がる必要はないですが、知っておくだけでもよいでしょう。

まとめ

今回は、妊婦が冷凍食品を食べる注意点について解説してきました。

伝えたかったのは、次の4つです。

・冷凍食品には条件があること。

・冷凍食品でも食中毒になる恐れがあり、妊婦は特に注意が必要なこと。

・冷凍食品を買う時、持って帰る時も扱い方に気を付けること。

・冷凍食品の添加物や電子レンジ使用は、過剰に心配はいらないこと。

妊婦は、食べてはいけないものが多く大変ですよね。

つわり中は料理もしんどいです。

そんな時、冷凍食品は料理のレパートリーも増えるし便利です。

扱い方に気を付けて上手に活用したいですね。

この記事が妊婦さんの食生活のお役に立てば幸いです。